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【 いつかは “独立(起業)” したいと夢見るすべてのサッカー指導者へ 】 ~Aruga株式会社CEO 木村さん~

━━━━━━ 140字じゃ語れないことがある

そんな思いを持っている方々の、それでも140字に詰め込んだ思いや感情、価値観を深掘る企画「140字じゃ語れないことがある」。

Aruga株式会社CEO木村友輔さんをお招きし、「ITを活用する上で大事な考え方」や「コーチングとティーチングのバランス」といったことを存分に語っていただきました。

▼前回の記事はこちら↓↓(まだ読まれていない方はぜひ一読ください!)


最終章となる今回、弱冠20歳にて起業した木村さんに、起業する上で大事なことについてお聞きしました。

❗️起業したいと思っている学生の方
❗️今の活動を辞めて、独立を考えている方
❗️夢を抱いて仕事に熱狂しているサッカー指導者の方

上記に当てはまる方々は、必見です!

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※インタビュアー:八田 凌雅(ハッタ リョウガ) / OFF THE PITCH Staff
※インタビュー日:2021年8月20日(金)

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【 起業に必要な “3つ” のこと 】


◎八田:
木村さん!お誕生日おめでとうございます!!


◉木村さん:
おお!ありがとうございます!!

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※インタビュー日の数日前に、25歳の誕生日を迎えられました!🎉


◎八田:
木村さんが起業されたハタチの頃から5年の月日が経たれたんですね。
木村さんは、僕と同年代でありながら起業もされてサービスも作られているとのことで、改めて本当に尊敬しています!


◉木村さん:
ありがとうございます!


◎八田:
そんな「起業家」としての木村さんに、いくつかお聞きしたいことがあります。
「起業するにあたって大事なことを3つ教えてください!」という、あえてよくある安直なご質問をさせてもらえたらと思いますが、いかがでしょうか!?


◉木村さん:
「大事なこと3つ」ですか!なんですかね〜・・・


◎八田:
「起業に興味ある!」という学生さんや、「今後独立を考えている。」というすべての社会人の方々に向けて、ぜひ等身大の木村さんのご意見お聞かせください!


◉木村さん:
個人的に思うのは、以下の3つです。
| ⑴ 負に気づく力

| ⑵ 行動力

| ⑶ 運


◎八田:

興味深い3つですね…!
一つずつ詳しく教えてください!


◉木村さん:
日常の「負」に対して好奇心を持てるかどうかが、起業家として非常に大事だと思っています。


◎八田:
「負」?ですか!?


◉木村さん:
はい。
「負」とは、簡単に言えば違和感です。
日常過ごしていると、「これ不便だな〜」「めんどくさいな〜」「もっとこうなったらいいのにな〜」とか違和感って覚えると思うんですよ。
そういった違和感に対して興味関心持って「こうなれば良くなるのに!」と思えることが、起業するにあたって一歩目として物凄く重要になると思っています。

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◎八田:
なるほど。
たしかに、ビジネスを「誰かの何かの問題を解決して対価をいただき、得た利益を以って問題解決を継続していくこと」と一旦定義した時に、すべての根源になるのは「問題発見」ですもんね。
その意味でも、「負(=違和感=問題)」を見つけられる力ってめちゃくちゃ大事になることは物凄く納得しました。


◉木村さん:
実際、僕が最初に作った『シェアトレ』も、僕が指導者として活動する中で「練習メニューをつくる大変さ」という “負” を感じ、「それを解決したい!」と思ったからこそ生まれたサービスでした。


◎八田:
そうだったんですね!
その意味でも、日常で何気なく感じる違和感に目を向けられるかどうかの、その「感度」も大事になってきそうですね。


◉木村さん:
そうですね!
ただ、「起業」と一言で言ってもスタイルはいろいろあります。

リスクをとって莫大なリターンを求めるタイプなのか、スモールステップでも着実に売り上げを作りたいのか。
株式会社、合同会社、NPO法人などいろんな手段があるので、まずはそれぞれの特徴を調べ、自分の目的は何かを大切にするべきだと思います。
僕は「自分のアイデアを形にしたい」という好奇心を大事にしたいというタイプでした。自分が感じた課題に対して「こんなのあったらいいな!」と思ったものを作り、それで人に喜ばれた時が一番嬉しいですね。


◎八田:
「起業」と一口に言っても様々なスタイルがある中で、大事なのは「起業」ではなく根本の「何がしたいのか?」という部分なのかもしれませんね。

続いて、「行動力」についてもお聞かせください!


◉木村さん:
“負” に対して好奇心を持つことができたら、その “負” を解消するためにいかに動き出して動き続けられるか。
つまり、「好奇心を実現するために、実際に行動できるかどうか」が大事であると思っています。


◎八田:
「行動しよう!」は、結構自己啓発本にも書いてますし、セミナーでもよく話に出るのでその度に僕も「よし!行動しよう!」と思うんですけど…
いざその場面になったときに、実際何から始めたらいいのかがわからなかったり、やるしかないと思いつつも結構勇気が必要だったりで、その「行動」のハードルがすごく高いなって思ってしまうんですが…


◉木村さん:
1歩目のハードルをどれだけ自分が飛び越えやすいように下げられるか
が大事だと思います。

僕の好きな言葉で「情熱とは行動することで湧いてくるもので、情熱があるから行動が起こるわけではない」という言葉があります。
バンバン行動している人っていきなりそうなれたのではなく、小さい行動の積み重ねの結果だということです。

なので、行動したくなる原動力が湧くのを待つのではなく、まず先に少しでもいいから動いてみる。そうして自分の中の情熱を育てていくことが大事なのだと思います。

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◎八田:
なるほど・・・!
それこそ、木村さんご自身は実際にどんな行動からスタートさせたんですか?


◉木村さん:
最初に立ち上げた『シェアトレ』では、まずはプログラマーを探すべく動き出しました!「こんなサービス思いついたんだけど、一緒にやらない!?」と、大学の人たちに片っ端から声をかけましたね。笑


◎八田:
なかなか勇気がいるかと思いますが、想いがあるのなら思い切って一歩を踏み出せるかどうかが大事になってきそうですね!

最後の「運」はどうでしょうか?


◉木村さん:
身も蓋もないことですけど、今の僕の状態ってほとんど「運」だと思うんですよね。

IT企業の代表なのに僕はプログラミングもできません。唯一自分にあったのはいい人たちと出会えた運だなと。

「じゃあその運はどうすれば掴めるんだ」と言われる中で、本で読んだ次の言葉を紹介してます。

“運は漢字で「運ぶ」と書くことでもわかるように、人との出会いによって運ばれて来るもの。”

ただぼーっとしているだけでは人と出会えません。
ちょっとでもいいなと思ったら声を掛ける。人に会いに行く。

そうやって自分を運び続けていれば、運を掴めるのではないかと思っています。


◎八田:
「運(タイミング)」を掴むためにも、動き続ける行動力が必要になりそうですね!
そして、動くためにも日常でどれだけ感度高く過ごせるかどうか。

こういったことが起業家としては必要になるのだなと気づくことができました!

◎八田:
これで僕も起業家になれるぞ・・・!?


【 「仕事」ではなく、「人生」で捉える 】


◎八田:
最後の質問です!
単刀直入ですが、ズバリ木村さんのVisionをお聞かせください!


◉木村さん:
仕事の面でいくと、僕は『Aruga』を通じて「自分で考え行動できる人が増えてほしい」と願っています。僕らはそんな人を「人生の主体者」と呼んでいます。


人生100年時代、何が起こるかわからないし幸せの形も多様化していきます。
その中で自分にとっての幸せは何かを感じ、「自分はこう生きるんだ!」と主体的に選択できる人が増えてほしいなと思います。

そして、どんな時代になっても、人の成長を支援する教師や指導者という仕事は無くならないと思います。
僕は、そんな「人の成長を支援する方々のサポート」をしていきたいです。


◎八田:
なるほど!
その意味でも「人の能力の拡張」を目指して活動されていくのだなと思いました!

「起業家」である木村さんは、やっぱりこれからの人生も仕事にフルコミットして仕事に熱狂しながら生きていきたいと思われているんですか??


◉木村さん:
僕は、仕事一辺倒な生き方ではなく、「仕事も家庭も両立した大人」になりたいです。

というのも過去に「とにかく仕事!」と思い仕事だけをしていた時期がありました。しかし、それによって鬱になるという経験をし、考え方が変わりました。
「人生はバランスが大事だ」と考えるようになったんです。

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◎八田:
二兎追ってしまおうと!?


◉木村さん:
そうですね!
僕は、「自分のVision=仕事」ではなくて「自分のVision=自分の人生」の視点で考えていきたいと思っています。

ただこれって、結構難しい考え方なのかなと思っていて。
特に仕事に熱狂する方々は「Visionは?」と聞かれると、真っ先に仕事のことが出てくるのかなとと思っています。


◎八田:
正直、僕はその考えでいますね・・・
20代のうちは結婚に関しては一切考えておらず、まずは仕事(自分の活動)にフルコミットしたいと強く思っています。

それでも、木村さんはどちらも追っていきたいと思われているんですね?


◉木村さん:
前回の「紙かITか!?」と同じように、人の人生も「仕事か?家庭か?」の二元論ではないと思っています。
もちろん、人生のフェーズによってはその濃度は大きく変わることもあるでしょう。
でも大事なのは、その濃度(二極の比率)をどう決めてどうコントロールするかであると。そして、それを達成するために求められることが「セルフコーチング力」であると僕は思っています。


◎八田:
僕、その考え方を「ミスチルの『GIFT』理論」って呼んでます。
曲の一番のサビの歌詞ように、「白か?黒か?」の “二元論” ではなく、「白と黒の間にある無限の色」に目を向ける “無限論” でいきたいものだなと!


◉木村さん:
それはおもしろいですね!笑
二極のその間にある「無限の色」を自分で見つけて選んでいける人こそが、まさに「自律した人」であると言えると思っています。
そんな人が増えていくように、これからも走り続けていきたいです。


◎八田:
そんな自律した人で溢れる世の中になったら、最高ですね・・・

木村さんのご活躍、引き続き応援しています!
ありがとうございました!!


◉木村さん:
ありがとうございました!!

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起業や独立を考えている方々にとって、たくさんのヒントに詰まった会になったのではと思います。

「 “負” への好奇心」を持って「行動」し続けて「運」を掴む。
そして仕事に熱狂する中で、仕事だけでなく「自分の人生としてどのように生きたいか」を考える。

若干ハタチで起業されてサービスをつくり、様々な葛藤の中もがきながらもここまで走り続けている木村さん。
燃えたぎる情熱の奥には、溢れんばかりの “温かさ” があり、本当に魅力的な方であるなと改めて実感することができました。

現在リリースされている『Aruga』は、当連載で幾度か出てきた「選手一人一人の自律を促す」ことを最大限にサポートする素晴らしいサービスです。
ぜひ、自チームでの活用もご検討ください。

▼お問い合わせはこちらのサイトから↓↓


ゲストの木村さん
そしてここまで読んでくださった読者の皆様

本当にありがとうございました!!

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<ゲスト紹介>

◉木村友輔 氏
・Twitter:https://twitter.com/kimu_sharetr?s=21
・note:https://note.com/kimutti
・サービス『Aruga』:https://aruga.site

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<運営紹介>

◎ 一般社団法人FiC
「WORK WITH PRIDE 〜誇りと共に働く〜」をコンセプトに、日本サッカー界で起きている様々な問題を解決するべく、サッカー指導者が総合的に学べるコミュニティ事業を展開。10代〜40代まで幅広い年代の、サッカーや指導に想いを持つメンバーが所属する。
現在は、関東圏のみならず関西、そして全国に200名以上の会員を抱え、サッカー指導者が学べる機会や情報のほか、会員一人一人のキャリア支援や、講演会をはじめとしたイベントの企画/運営も実施している。
2021年7月に大阪支部がスタートし、2021年秋には第6期生を募集予定。

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<作成>
◎編集/構成:八田 凌雅

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