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【月の子どもと星の子守唄】第6回 美味しいご飯で心と体を元気に

助産師しほさんによる「月の子どもと星の子守唄」第6回は「食事」について、お話していただきます。
なんとなく体調が悪いなあ、お腹の調子がいつもいまいち。
「私はそういう体質だから。」ではなく、普段の食事から影響を受けているかもしれません。
特に「お肉」は要注意!

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こんにちは。助産師のしほです。

今年の紅葉はご覧になられましたか?
10月にグッと寒くなったので例年より早く紅葉し早く散った感じがあります。
葉っぱがなくなった木を見ると冬の到来を感じます。

寒さは冷えに直結しますし、血管がギュっと収縮するため血や氣が巡りにくくなります。
暖房など暖かい空気は上に行く気質のため顔や頭が温まり暑く感じますが下半身は冷えてしまい、冷え症が進む時期なので気をつけてくださいね。

さて、今回は妊娠・出産される方には特に、それ以外の妊活中の方や閉経を迎える方10代の方にも知っていただきたい、3つの大切な事。

3つの大切な事

身体を温めること
良い睡眠をとること
美味しいご飯を食べること

最後のご飯についてとなりました。
日本の栄養学、中国の薬膳、マクロビオテック、など様々な研究がされており、情報がたくさんありますが私なりに感じるご飯(食事)についてお伝えさせていただきます。

食べることは生きること

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人の体は食べることで生きます。
健康診断などでコレステロール値が高いと油物を控えましょうと言われたり、妊婦さんも妊娠後期になるにつれ血圧が高くなると塩分を控えましょうと言われたりした方も多いと思います。
それは食事で体が構成されているため食事を変えることによって健康になることを意味します。

お腹が痛い時、肌が荒れている時、体がすっきりしないなんとなくだるい時など、食べたものを意識したことはありますか?
いわゆる健康食品とされるものを摂取していても、自分の身体に合わなければ健康食品ではなくなります。
消化酵素、腸内細菌、消化されるスピード、栄養の吸収率など全く同じ人は一人としていません。

日本人は協調性が強く、周りが良いと行っている事は良いと思うところがありますが、何事にも試してみようという感覚で『合う・合わない』を自分の意識で感じてほしいので、ここでお伝えすることも参考にしていただけたらと思います。

四季に合った食事

前回の記事でも、陰陽(yinyung)という言葉をお伝えしたように、身体も心も陰陽のバランスが大切です。
ご自身の体がどちらに傾きやすいか、今の時期はどうか感じてみてください。
これからは冬の寒い時期になるので冷える(陰)に傾く方が多いと思います。

体が陰に傾いているのであれば、陽となる食材を摂取します。
陰陽食材で検索すればすぐに知ることができますが、簡単な方法としては寒い地域でよく作られているもの、秋冬に旬なもの、土の中で育つもの、調理時に時間がかかるもの(固めのもの)が多いとされています。
一般的には人参、南瓜、ゴボウなどがあります。

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日本や世界にマクロビを広めた久司道夫氏が伝えてきたように、日本は四季の身体に合ったものが作られており、それと穀物(玄米)とお味噌汁などが一番理想的な食事と言われています。
大豆は10〜11月に収穫され冬に味噌作りが行われ四季を通して熟成発酵され翌年の収穫時期に食べごろになりまた1年分仕込みます。
このように昔の人は身体に良いものを科学の研究なしに自然と感じ作っていたこと、それの恩恵を私たちは受けており、大切にしたい昔の習慣だなあと思います。

お味噌汁はやはり取り入れていただきたい食事でお味噌の発酵で腸がきれいになったり体が温まったり、自分の体では作られないミネラルやアミノ酸が豊富です。
野菜が水分を吸収することで、水分を含んだ食べ物として水分が腸まで届きやすくなり、妊婦さんの便秘にも有効です。
飲む水分では尿として排出されたり、むくみになりやすかったりするので体質的にむくみやすい人は、飲水より煮物がおすすめです。

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お味噌汁は塩分が多いのでは?と言われますが、野菜をたくさん入れることで野菜に含まれているカリウムが塩分の排出を助けます。
暖かく調理すると野菜からカリウムが出るのでお汁の中の野菜出汁の中に含まれます。
カリウムだけでなくビタミンなど野菜から出た栄養をたっぷりと取り込むことができるので万能です。
ぜひ毎日のお味噌汁を試してみてください。

お肉のこと

よく聞かれるのがお肉のことです。

お肉に関しては人間の歯にもとづいた考えが私はしっくりときました。
大人の歯は32本で、そのうち臼歯・奥歯(穀物をすりつぶすのに適した歯)は20本、切歯・前歯(葉っぱなどを切る)は8本、犬歯・八重歯(肉などを引きちぎる歯や前歯や奥歯を守るための歯)4本です。

自然に身体に備わっているものは人が生きるために必要とされているものです。(美容の面から脱毛などしますが皮膚や大事な場所を守るための毛だったりしますね)なのではの構造も人間が食べるものに合わせて作られていると思います。

お肉は家畜として育てられ、今では多くの人が簡単に手に入れることができますが、昔は時々食べる貴重なタンパク源だったと思います。
今でも海外の狩猟民族などはそうですね。
基本的には穀物や野菜中心の食事です。

普通に生きる人にとって、お肉の強いエネルギーのタンパク源は必要ではないと思います。
動物だと力が強く瞬発力がある動物が肉食ですが、キリンなど筋肉がしっかりある大きな動物でも草食です。

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野菜とは違い、肉は生きた動物の筋肉なので消化にエネルギーがかなり必要になります。
私は食後に眠たくなるほどエネルギーが奪われます。
ヴィーガンの方の考えのひとつに、大切なエネルギーをお肉の消化に使うのではなく、体の修復したい箇所や免疫細胞などに使いたいと聞いてすごく納得しました。
お肉をとり過ぎて疲労している方が結構います。
また消化力が弱い人は下痢になったり、便秘になったりします。
なので、自分の体質をよく知り、必要であれば時々取り入れてみることもいいと思います。

さいごに

助産院などで妊産婦さんにお伝えするご飯については、まだまだ深くありますが、基本的に昔ながらの和食・旬のものという事はベースにあるのでお伝えしたかった事です。

そして何より、美味しく食べる事が大切です。
好きな人や好きな食器、好きな場所で。

何度も言いますが、血液も、細胞も、食べるもので体は作られます。
赤ちゃんはお母さんの食べるものが栄養となるので、もちろん母乳もです。

自分の体、赤ちゃんの体はどう反応しているのか、自分の体が欲しているものは何かを感じながら美味しいお食事を続けていただきたいです。

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お知らせ

月の助産院のイベント
月のひかり第2回目が12月12日に開催されます。
助産師が教えるというより一緒に楽しむイベントを目指していますので、
お気軽にお越しください☪️


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○ 太陽の恵み 12月 ○

12月の旬のもの
人参・エリンギ・里芋・菊芋・野沢菜など
お味噌汁にぴったりの材料が多いですね

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ABOUT -お話を聞かせてもらった人ー

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なかつかしほ
助産師、看護師、農家
月の助産院プロジェクトメンバー
星の本屋

京都府出身
農家の家に生まれ育つ

田舎が嫌で高校卒業後、都会へ出て最高な人たちと出会い
楽しい日々を過ごす

看護師10年目に助産師というキーワードが降り注ぎ
今までとは畑違いの助産師となる

いろんなご縁から京都へ戻り、現在は助産師と畑仕事を行い
自然を堪能している

赤ちゃんが大好きな仲間たちによる月の助産院プロジェクトメンバーの1人
また、心が込められた本を届ける星の本屋でもある

「愛で生きる人」がモットー。

月の助産院プロジェクトInstagram:https://www.instagram.com/tsukinojyosanin/

星の本屋Instagram:
https://www.instagram.com/hoshi_books/

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