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栄養環境コーディネーターが伝えたい砂糖とストレスのお話

無性に甘いものが食べたい!頑張った自分にご褒美!なんて、ついつい手を伸ばしてしまいがちな甘いお菓子たち。
でも、「甘いもの食べたい!」という感情だけで食べることで身体にはあまりよくない影響も…?
おいしく健康的に食べるために「甘いもの」の食べ方を見直してみませんか?

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こんにちは!整理収納アドバイザーの森永典子です。
前回は整理収納アドバイザーとして親子でできるお片付けについてお話しさせていただきました。

今回はタイトルにもある栄養環境コーディネーターとして、日頃からストレスやイライラを抱えながら育児に奮闘されているお母さんやお父さん、子育てに関わる全ての人のお役に立てればと思い、砂糖とストレスについてお話ししたいと思います。(私も5歳の息子の子育て真っ只中です)

そもそもストレスって?

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まず、【ストレス】という言葉を聞くと、皆さんはどういうことを想像しますか?

・人間関係がうまくいかずストレスが溜まる
・環境の変化でストレスが溜まる
・買いたいモノが買えずストレスが溜まる
・WiFi環境が悪くインターネットの接続に時間がかかりストレスが溜まる など


イライラやむしゃくしゃする、嫌なことやマイナスなことをイメージしませんか?

ストレスという言葉を辞書で引いてみると

精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく普通にみられる刺激(ストレッサー)が原因で引き起こされる生体機能の変化。
一般には、精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいう。
(三省堂 大辞林 第三版より一部抜粋)

精神的なこともストレスですが、辞書の言葉にもあるように実は肉体的な負担、つまり運動もストレスのひとつなのです。
もっと簡単に言うなら座っているイスから立ち上がる行為、これもストレスに入るのです。

運動によるストレスは身体にとって良いストレスなのですが、現代人に多い慢性ストレスは身体にとって非常に良くないストレスとなります。

ストレスと関係のある交感神経・副交感神経のことを簡単なイラストにしてみました。

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交換神経:運動や精神的なストレスにより高まる
副交感神経:交感神経と真逆で、リラックスしたり休息により高まる

イラストのシーソーのように、交感神経が上がっている時は副交感神経が下がった状態になります。
シーソーと同じように大きく上がると反動も大きいです。

この交感神経が上がった状態を例えるならスポーツをしている時です。
激しい運動や緊張状態が続くような試合であればあるほど高くなり、その後の副交感神経にも大きく反応を起こすのです。

慢性ストレスの状態は常にこの交感神経が上がっている状態が続いてしまい、副交感神経が上がれる状態にないので心身ともに休めることができず、ぐっすり睡眠をとったり、リラックス状態になれないのです。

ストレス発散に甘いものを食べることは逆効果!?

“疲れたな・イライラする”そんな時は甘いものを食べて発散するに限る!
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?

ストレス発散の為に食べていた甘いものが逆効果で、実は悪循環を生みだしているのです!
なぜ甘いものが悪循環を生み出すのか、簡単に説明したいと思います。

砂糖とりすぎによる悪循環

私はお医者さんではないので難しい専門用語は分かりませんが、簡潔にイラストにしてみました。

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とても簡略化して書いていますが、何となくイメージしてもらえましたか?

砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖からできていて小腸で瞬時に分解・吸収され血中や肝臓に送られるのですが、過剰にとりすぎると血糖値の上昇につながります。
また、ジュースのような甘い液体は血糖値を急上昇させてしまいます。

なぜかというと、現代に生きる私たち(現代人)と大昔の原始人の身体の仕組みは変わっていないのですが、摂取する食べ物は大きく変化しています。

昔はほとんど口にすることが出来なかった甘いもの(果物やはちみつなど)は大変貴重なものでした。

しかし現代では手軽に甘いものが摂取することが出来るので、身体の仕組みは変わっていないのに大量にとってしまうと消化しきれず、様々な障害を引き起こしてしまうのです。

血糖値やインスリンのとても詳しい話は、栄養環境コーディネーター代表講師のDr.Kayo Arimaのブログに書かれているので是非参考にしてみてください。
また栄養環境コーディネーター認定講座の中でも詳しく説明しています。
参考:Dr.Kayo Arimaのブログ

このように、砂糖を過剰にとってしまうと悪循環を繰り返してしまい、慢性ストレスの原因になったり様々な病気のリスクにつながってしまうのです。

甘いものを別のものへ置き換えてみる

私自身も“今日だけは甘いものを好きなだけ食べてもいいルール”などあれこれ言い訳をつけて、頭の中では砂糖の摂りすぎは何となく良くないと分かっていても食べてしまっていました。

しかし、栄養環境コーディネーターになってからは塩分不使用のアーモンドやくるみなど色々なナッツが入っているものをおやつに食べるようになりました。

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“思い切って今日から甘いものを一切食べない”というのはダイエットと一緒でリバウンドの可能性があるので少しずつ減らしてみましょう。
まずはこういった甘みの少ないものに置き換えてみるのもいい方法です。

それでも「どうしても甘いものが食べたい!」そんなときは旬の野菜を食べることをおすすめします。
プチトマトのアイコという品種が甘くておいしいので、買ってきたら洗ってヘタを取り、冷蔵庫に保存しておけばいつでも食べられるのでおすすめですよ。

とはいっても「野菜では甘いものを食べた気にならない!」と思いますよね。そんなときはカカオ70%くらいのチョコレートを選んでみてください。

まずは無理せずに、自分のできる範囲で

砂糖のとりすぎによる悪影響について、お分かりいただけましたか?

今まで食べていたものを急に全てやめるというのは無理があると思います。私自身、今でも甘いものが大好きです。
昔はケーキと飲み物で一息つくときも、飲み物には甘みのあるもの(炭酸ジュース、甘いコーヒー、甘い紅茶)を絶対と言っていいほどを好んで選んでいました。

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しかし、今まで栄養の勉強なんてしてこなかった私が2019年に栄養環境コーディネーターという講座を受講してから概念が変わり、炭酸ジュースが無糖の炭酸水、コーヒーと紅茶は無糖になり、今は甘い飲み物をほとんど飲まなくなりました。

これは決して無理して飲まないのではなく、甘みのある飲み物を自然と選ばなくなったのです。
今思うとそれだけ味覚も麻痺していたのかなと思います。
甘くない分コーヒーや紅茶の味がより分かるようになりました。

是非、今日から少しずつでいいので砂糖の量を減らしていきましょう。
一気に無くすとかえって食べたい・飲みたいという衝動に駆られるので少しずつ少しずつ減らしていく方が長く続けられます。
自分自身の無理のない程度で続けていくことが重要です。

お料理やお菓子作りで白砂糖を使うなら、白砂糖の代わりにミネラルを含んだてんさい糖やきび糖、オリゴ糖、はちみつ(1歳未満には与えない)、メープルシロップなどを使うようにしましょう。

甘いものが決して全て悪いのではなく、“甘いものを食べるなら甘くない飲み物を”など、普段の飲み物だけでも意識するようになるだけでも変化を感じることが出来ると思います。

小さな積み重ねが大きな変化に変わるのです。

そして適度な運動など「良いストレス」を取り入れて自分のリラックスタイムを作ってみましょう。


“栄養環境コーディネーター”って何??

タイトルにある“栄養環境コーディネーター”って何??と思われている方がたくさんいると思うので、簡単に紹介させてください。
もしかすると皆さん知らないかもしれませんね(笑)

栄養環境コーディネーターとは、㈱整理収納教育士の認定資格のひとつです。

アメリカ在住の遺伝学・栄養学博士で、管理栄養士でもある Dr.Kayo Arimaが、最新のサイエンスをベースに、整理の基礎理論、「必要と不必要の区別」を「食品と健康状態の組み合わせ」に応用したものがこの栄養環境コーディネーターなのです。


ABOUT -この記事を書いた人ー

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森永典子(京都府京都市在住)
■整理収納アドバイザー1級
■整理収納アドバイザー2級認定講師
■栄養環境コーディネーター認定講師

元片付けられない主婦。現在5~72歳までの家族と同居。
幼児を育てながら幼児への整理収納教育に興味を持ち、「整理収納教育士認定講座」を受講。
その後、整理の大切さを伝えるため整理収納アドバイザー1級取得後、2級認定講師となる。
現在は自身の経験を活かし、認定講座を開講している。
また、整理収納の考え方×最新の科学と栄養学を取り入れた「栄養環境コーディネーター」の認定講師の資格も保有。

森永典子Instagram
https://www.instagram.com/noriko_morinaga/

森永典子facebook
https://www.facebook.com/fukustyle19


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