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不安やイライラと向き合う方法

すごくすごく久しぶりの投稿になりました
ここのところはずっと企業支援の仕事のほうに没頭しており、新規事業の立ち上げ、新規事業の拡大、課題の解決、などアドレナリン出まくりの日々でした。(現在進行形)

急に書きたくなったのは、ここ1週間ほどジャーナリング(書く瞑想)を受講者さんと一緒に取り組んでいて、とにかく毎日A4ノートに3枚、絞り出すように書いていると脳内の奥にたまっていた思考が出てきたりして、アドレナリンの世界から、マインドフルな世界に戻ってくる時間が増えたからかもしれません。

さてお題の「不安やイライラと向き合う方法」
不安やイライラと向き合うTIPSは世の中にたくさんあると思いますが、そもそも論、1日のうちで自分がどんな感情を多く感じているか、に気づいていない人が多いのではないかと思います。
これを読んでくださっている今、どんな感情でしょうか?わくわくでしょうか?退屈な感じでしょうか。それともイライラしている、リラックスしている、焦っている?

誰かのせいで嫌な気持ちになっている時間
自分の不甲斐なさで嫌になっちゃう時間
焦っている時間
未来のお金が不安でハラハラする時間
子供や部下にイライラする時間
嫌がらせを受けて悲しい気持ちになってしまう時間

実は小さく小さくいわゆる「いやな感情」を感じている時間が案外多かったりします。
でも人は、そんなのもちろん感じたくないので、反射的に、それはもう俊敏に、即座にそれを打ち消そうとします。頭の中で。身に覚えはありませんか?言い聞かせている自分に気づいたことはありませんか?

不安やイライラと向き合うためには、まず向き合うものがそこにあることに気づくことが重要です。実態感のないものに向き合うなんて無理なので。

2017年癌闘病中の経過観察の期間、それこそ私は24時間365日といってもいいほど、「不安」の渦の中にいました。
2週間に1度(1週間だったかな・・・)病院で血液検査をしますが、少しずつ悪化していく腫瘍マーカーを見せられるのです。次の治療開始のタイミングを計っている感じでした。まだ大丈夫、まだ大丈夫という感じです。
奇跡的に腫瘍マーカーが下がった!という期待を持つと同時に、その期待があるからこそ、期待が叶わなかったらどうしよう、という不安に押しつぶされそうになっていました。仕事中も、寝る時も、子供と過ごす時間も。

それを言葉に表すなら「こわいこわいこわいこわい!!!!」「どうしようどうしようどうしようどうしよう!!!!」
そしてその感情が嫌すぎて、何とか打ち消そうとするんですね。「やだやだやだやだ!!こんなの感じたくない!」「不安から逃げたい!!!」
そのためには「奇跡が起きてほしい!!!」

残念ながら奇跡は起きず、セカンドラインという2種類目の抗がん剤がスタートしました。

一旦怖い!!と思っていたことが起きてしまったので私の心は少し落ち着きました。おかしいですよね。いやなことが起こったのに落ち着くなんて。

そう、不安というのは「解釈」でしかないんですよね。
奇跡は起きなくても私は引き続き生きていて、そして人生は毎日始まっている。頭はつるっぱげになって、体力も落ちたけれど、毎日家族がいて友達がいて仲間がいる。楽しいことも嫌なこともあるけれど人生は変わらず続いている。

その後しばらくしてセカンドラインの抗がん剤も効かなくなってきました。
もう後は「じり貧」です。

そのころまた同じ不安に強く襲われ始めます。だって治りたいのに奇跡が起こる気配がないのですから。最後のチャンスに近い抗がん剤が効かないのですから。
でもこの時に私は不安と向き合うことができ始めるようになりました。
ただ「こわこわいこわい!!!」と言っていたところに「何が怖いの?」と聞けるようになりました。逃げる前に。

すると、「死ぬのが怖いんじゃなくて、社会においていかれる、みんなと同じことができないみじめな自分になるのが怖い」というのが見えてきました。
見えてきたのでまた向き合うことができます。「なぜみんなと同じことができないとみじめだと思うの?」
「あれ、そういえばなんでだろう。今だって毎日子供と笑顔で向き合えていて、夫とも闘病前よりずっと仲良くなれていて、むしろ以前より幸せ感じる時間長いのにね」

もうこの頃には不安は薄らいでいます。
そして最終的には「長く生きたいけれど、でも今ちゃんと毎日幸せに生きることが大事」と思える程度には不安と向き合えるようになっていきました。

死にかけている私が、周りから見て驚くほどに心が元気そうに見えたのは、きっとこんな風に向き合っていたからだと思っています。もちろんここに至るまでには沢山の人に支えてもらいました。泣き言を聞いてくれた人、カウンセリングをしてくれた人、たくさんの本。そして変わらず愛情を注いでくれる人たち。

究極の不安と対峙することを体験した私は、その後も小さな不安や不満、イライラもこうやって対峙することでそれを解決することなく「解釈」を変えてきました。解釈が変わると、奇跡なんて起こらなくても幸せになれるのです。心がふっと緩んで体の力が緩んで、リラックスできるようになるのです。

みなさんは不安やイライラから逃れたいと思ったとき、どんな方法をとっていますか?もしよかったらぜひ「逃げずに対峙する」というオトコマエな方法もとってみてください。うまくいったら教えていただけると嬉しいです(^▽^)/

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