見出し画像

マスクを着けられない子ども・人へ

「マスクを着けられません」
 意思表示マークがあります

放課後等デイサービスで屋外に出る時
家庭から外出する時
交通公共機関を利用する時
公の所で、皆の目が気になる場所など、
「マスクを着けられません」マークを利用できます。

まずは、知る事から始めたいですね。


以下、関連記事より☟

【専門家”理解広まることが必要”】
神経科学を研究している杏林大学医学部の渥美剛史助教は、
発達障害にともなう感覚過敏は脳の反応と考えられ、
本人の努力や我慢で解決できるものではないとしたうえで、
「発達障害がある人の脳の特徴として、神経の過剰な働きを抑制できないという点が挙げられます。
触覚や聴覚などの感覚が人よりも敏感なため、
マスクを着けると『縫い目が肌に当たって痛い』とか、
『ちくちくが耐えられない』といった症状に悩まされるケースが多い」
と指摘しています。
引用資料はこちら

保育所でのマスクを着けるということ

今、訪問している保育所。
マスクを着ける事に関しては、それぞれの園によって方針が違います。

屋外はOK、室内は基本的に全員着ける
屋外はOK、室内でも、朝の挨拶や座っての活動は着けるが、
     自由遊びでは着けない。
屋外はOK、室内もOK(全てフリー)
先生の指示でマスクを取りに行ったり、ロッカーに戻したり。
(現代の保育園児は、常に先生の話を聞かなあかんの、、、忙しいな…)


先生はもちろん、マスクをしているんだけど、
自閉症スペクトラムや多動の子どもたちは、
マスクを着ける事も難しい。

そもそも、顔や頭に何かを着ける事が不快な子どもも、結構います。
園庭遊びの時に帽子をかぶる事や
お面やマークなど、何か頭につけて活動する時
とてもとても不快な感じで、
すぐに取ってしまいます。

感覚の敏感さは、人によって場所も出方も違います

お砂場1

掌(てのひら)や指→ 粘土遊びや砂場
足の裏→ 靴下や靴を履く、砂場、水で濡れる
身体の部分→ セーターや洋服のタグ、オムツのゴムの部分
口の中→ 歯磨き、偏食(素材の食感、温度、粘性など)

といった感じで、色々な場所に現れます。
現れ方も様々で、
『何かに集中している時には大丈夫』
『つい最近まで大丈夫だったのに、最近敏感』
など、時期やタイミングでも違う事もあります。

子どもの敏感さは
『一定していない 事もある』というのが特徴です。
(覚醒の状態や成長度合いによって変わります。
 ベースには持っているといった具合です)

自閉症スペクトラムの子どもたちは
どこを見ているのか

彼らと接していると、
今何に興味があって、どこを見ているのか、いつも気になります。

やっている活動の手元を見ている?
外のキラキラしている光や、電球の光?

そして、子ども同士や大人との関わりの中で、
彼らの見ている先は、
『目ではない』という事に気が付かれると思います。

感覚統合の療育の中で、
一番気を付けている事は、
彼らの要求
「これ、もう一回やって!」
「合図してくれている!」
という時。

そこで、子どもが見ている所は、

くち!!

そう、口(くち)なんです!

画像2

『ここから、音が出ている!』という感じで
ガン見してきます

お勧めしたい時と場合によって使い分けるマスク

だからこそ、
担任の先生や、加配の先生は、
子どもが『ここぞ』という要求を出す場面や
表情が分かって欲しい場面では

マスクを外せたら、外してほしいし
透明マスクを利用して欲しい
と思います。
(あくまで、園の方針に従って、なのですが…)

私が講演会の時に頂いた透明マスクを、
園の加配の先生に少しずつお分けしたところ、
こんな意見も出てきています。
「子どもが、本当に口元を良く見るようになった」

呼吸や飛沫で、完全に防げる訳ではないと思いますが、
是非、試してもらいたいです~!!

画像4


【多足のわらじを履いてお外に出よう】  ~複業から見える事~ ●Instagram 【お絵描き作業療法士 石本まゆか】  グラレコやお気に入りの本、心に響くコメント描いてます。 ●あなたの想いを綴るナビ〜電子書籍Kindle出版をお手伝い♡