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連載エッセイ『オタクである自分を認められたあの日まで』

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27年間の人生で物心ついた時から“推し”が途絶えないアラフォー女子はなぜアイドルオタクを辞められないのか。リアコ?イケメン好き?そのどれでもない自分の本当の欲求をオタクに見出すま…
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オタクである自分を認められたあの日まで #4

オタクである自分を認められたあの日まで #4

#4 自己表現がしたかった「唯一無二の自分になれる場所」
「言葉を交わさずとも共感し合える」

そんな安心安全の場所であったヴィジュアル系バンドの世界をなんとなく、気持ちの赴くままに離れた私は、しばらくは手持ち無沙汰な日々を過ごしていた。
あの時、推しを嫌いになったわけでもなく、何か嫌なことがあったわけでもなく、なぜか最高の居心地を与えてくれる居場所を離れられたことが、私の人生における数少ない成長

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