江古田十条 ekoda jujo

自作の詩や日々の出来事を書いています。

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記事一覧

素直にしとこ

もう普通にしとこ 空気とか読まんとこ 人の顔色見んとこ 人の機嫌取らんとこ 話すことないんやったら喋らんとこ 聞きたくない話は聞かんとこ 見たくないもんは見んとこ 居…

まいっか

まいっか しかたない しょうがない まいったね ほんとうに ハハっとひと笑い あれだけつらくて くるしかったことが いまはそうでもない ぜんぶがそうとはいわないよ で…

存在に無理のない場所

抜け殻が彷徨ってる 落ち着く所 落ち着くところを探してる 存在に無理のない場所 心 こころ ココロ 頭のこと 脳という臓器 抜け殻が彷徨ってる 落ち着く所 落ち着くトコ…

HIGH

地べたを這いずる時間が長すぎて 膝くらいの高さでも高く感じる 高みへ 遥か高みへ 望んでもあまりに遠い 底から見上げる自分が消えない どれだけ高く舞い上がっても …

不在と消失

最近、自分が若い頃から好きだったミュージシャンがどんどんこの世からいなくなってしまってとても悲しい。 特にロックミュージシャンは短命な方が多い気がして余計に辛い…

腐った果実

全部腐って落ちる 世界は何をしてる? みんな腐って落ちる 世界は何をしてる? 熟れすぎたんだ世界は 甘美な時期はとうに過ぎた 後は地面に叩きつけられて 種をばら撒く…

憂いは層になって

憂いは層になって 葬列は重なって どこまでも続く 終わりのない淘汰の先に 何かあると思えばあるのかも 何もないと思えばないのかも 残るに値しない者が消えるのか 消える…

クレナズム

何かの間違い 人の流れに逆行して 帰り支度? 行くんだよ 今から 光はいらない とっとと夜になれ 忙しない夕暮れの街 1日の始まりと終わり 何かの手違い 人の姿も逆光に…

未来は点

未来は点 点在している 望む 望まない 関係なく まばらに 点と点が 結ばれて 初めて 現実になる 賢者の予想も 愚者の妄想も 同じひとつの点 渇望していても 畏怖してい…

それでいい

私は何者にもなれない でもそれでいい 私は何処にも行けない でもそれでいい 私には何もない でもそれでいい 私にできることはない でもそれでいい そのおかげで 私に…

どこにも行けない獣

檻を抜け出した 海岸沿い ただひたすら走る 水平線に陽が沈む 夜が来る 逃避 自由 夢見る獣 枷を引きちぎった 渓谷を抜け ただひたすら登る 稜線から陽が昇る 朝が来る …

ふらふらと

どこから来て どこに行くのか わからぬまま 何もせず 何も出来ず 出来ることを探しもせず 妬み 嫉み 何もかも運のせいにして諦め タイミングと時代のせいにして嘆き わずか…

光る公園

月もない暗夜 ひび割れのような 亀裂からこぼれる 黄色い光 灯のない公園 輝く砂場 遊ぶ遊具 今は真夜中 眩しい光 無垢な魂 誰もいない公園 壊れたブランコ 揺れるシー…

嘘吐き

正直誠実良識のある世界で 頭ひとつふたつ 飛び出るための嘘 良いも悪いもない 魑魅魍魎が跋扈する世界で 人間らしく生きるための必要悪 ドーピング チーター 嘘吐き バッ…

海が睨む

窓辺に立って 海を見てる 静かに腰を下ろす 遠くの雲が黒くなる 遠雷 岸辺に立って 海を見てる かすかに気温が下がる 水面に波紋が広がる 時化空(しけぞら) 海が睨…

何も得ないなら

手を離せ 伸ばした指を すぐさま握り込んで 胸を叩け 少し上げた顔を 両手で叩いて 何も得ないなら いますぐ飛び出せ 終わるつもりなら いましかないぜ ただの虚勢さ 手…

素直にしとこ

もう普通にしとこ
空気とか読まんとこ
人の顔色見んとこ
人の機嫌取らんとこ
話すことないんやったら喋らんとこ
聞きたくない話は聞かんとこ
見たくないもんは見んとこ
居たくないとこにいつまでも居んとこ
気が進まない誘いは丁寧に断っとこ
そもそも誘われんようにしとこ
話かけられたら愛想よくしとこ
分からないことは知ったかぶりせんとこ
自分を必要以上に大きく見せんとこ
あんま大きい声出さんとこ
やたら大

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まいっか

まいっか
しかたない
しょうがない

まいったね
ほんとうに
ハハっとひと笑い

あれだけつらくて
くるしかったことが
いまはそうでもない

ぜんぶがそうとはいわないよ

でも
あきらめることで
良くなることもあるんだね

存在に無理のない場所

抜け殻が彷徨ってる
落ち着く所
落ち着くところを探してる
存在に無理のない場所


こころ
ココロ
頭のこと
脳という臓器

抜け殻が彷徨ってる
落ち着く所
落ち着くトコロを探してる
存在に無理のない場所


からだ
カラダ
頭以外
脳を除く臓器

抜け落ちたのは心?
抜け落ちたのは体?
それともどちらとも?

どちらもただの臓器

存在に無理のない場所を探してる

HIGH

地べたを這いずる時間が長すぎて
膝くらいの高さでも高く感じる

高みへ
遥か高みへ

望んでもあまりに遠い

底から見上げる自分が消えない
どれだけ高く舞い上がっても

高みへ
遥か高みへ?

望んでもいない本音は

見上げる眼も
見下ろす眼も
空っぽの水晶
空虚の坩堝

不在と消失

最近、自分が若い頃から好きだったミュージシャンがどんどんこの世からいなくなってしまってとても悲しい。
特にロックミュージシャンは短命な方が多い気がして余計に辛い。

彼らが残した音源を聴いていると、もうこの人はこの世界にいないんだと寂しくなるのと同時に、自分にとってのヒーローでありスーパーマンだと思っていた人でもいつまでもこの世にいないんだと気付かされてなんとも言えない気分になる。

今月、元ゆら

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腐った果実

全部腐って落ちる
世界は何をしてる?

みんな腐って落ちる
世界は何をしてる?

熟れすぎたんだ世界は
甘美な時期はとうに過ぎた
後は地面に叩きつけられて
種をばら撒くだけだ

成熟という名の腐敗

技術的革新は人間の本性を白日の下に晒し
集合知は共同体幻想を盤石なものにする
借り物の知識が見識を曇らせ
唯一無二のはずの体験は
名も知らぬ誰かに語り尽くされ
厚顔無恥な他者によって消費される
完全に

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憂いは層になって

憂いは層になって
葬列は重なって
どこまでも続く

終わりのない淘汰の先に
何かあると思えばあるのかも
何もないと思えばないのかも
残るに値しない者が消えるのか
消えるに値しない者が残るのか

適者生存

ここが残るに値しない場所なら
消える者の方が正しいのかもしれない
とはいえ
ここがどこだってかまわないし
ずっと檻の中なのは変わらない

私は檻
檻は私
私が檻なら
囚われてるのは誰?

クレナズム

何かの間違い
人の流れに逆行して
帰り支度?
行くんだよ
今から

光はいらない
とっとと夜になれ

忙しない夕暮れの街
1日の始まりと終わり

何かの手違い
人の姿も逆光にて
視線恐怖?
いいんだよ
今さら

光はいらない
いいかげん夜になって

未来は点

未来は点
点在している

望む
望まない
関係なく
まばらに

点と点が
結ばれて
初めて
現実になる

賢者の予想も
愚者の妄想も
同じひとつの点

渇望していても
畏怖していても
同じひとつの点

点は点を待っている
線で結ばれることを
待ち侘びている

いつか顕現することを
夢見て

それでいい

私は何者にもなれない
でもそれでいい

私は何処にも行けない
でもそれでいい

私には何もない
でもそれでいい

私にできることはない
でもそれでいい

そのおかげで
私には敵と呼ぶべき存在がいない

だからそれでいい

どこにも行けない獣

檻を抜け出した
海岸沿い
ただひたすら走る
水平線に陽が沈む
夜が来る

逃避
自由
夢見る獣

枷を引きちぎった
渓谷を抜け
ただひたすら登る
稜線から陽が昇る
朝が来る

逃避
自由
怯える獣

隠れる場所も
逃げ込む場所も
どこにもない
獣のままなら

ふらふらと

どこから来て
どこに行くのか
わからぬまま
何もせず
何も出来ず
出来ることを探しもせず
妬み
嫉み
何もかも運のせいにして諦め
タイミングと時代のせいにして嘆き
わずかにあったかもしれない才能ですら磨かず
野晒し
雨晒し
散々唾を吐いてきた社会に
いまさらになってしがみつき
終わらせることも出来ず
始めることすらも出来ず

ふらふらと
さまよったのはわたし
それともあなた

どこに行っても
どこ

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光る公園

月もない暗夜
ひび割れのような
亀裂からこぼれる
黄色い光

灯のない公園
輝く砂場
遊ぶ遊具
今は真夜中

眩しい光
無垢な魂

誰もいない公園
壊れたブランコ
揺れるシーソー
過去と現在

眩しい笑顔
いつものメンバー

夜霧と追憶

嘘吐き

正直誠実良識のある世界で
頭ひとつふたつ
飛び出るための嘘
良いも悪いもない
魑魅魍魎が跋扈する世界で
人間らしく生きるための必要悪

ドーピング
チーター
嘘吐き
バッファー

普通の何の面白みもない凡夫
全て置き去りにするライアー
斬られる前に
撃たれる前に
吐かれる前に
吐くライライライ

ドーピング
チーター
嘘吐き
バッファー

誰かが嘘を嘘と証明してる間に
更なる嘘を重ねて逃げ切る

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海が睨む

窓辺に立って
海を見てる

静かに腰を下ろす
遠くの雲が黒くなる

遠雷

岸辺に立って
海を見てる

かすかに気温が下がる
水面に波紋が広がる

時化空(しけぞら)

海が睨む

何も得ないなら

手を離せ
伸ばした指を
すぐさま握り込んで
胸を叩け
少し上げた顔を
両手で叩いて

何も得ないなら
いますぐ飛び出せ
終わるつもりなら
いましかないぜ

ただの虚勢さ

手を見つめ
握った拳を
少しだけ緩めて
膝を叩け
震え出す地面を
踵で鳴らせ

全て捨てるなら
どこでも同じさ
未来がないなら
いまでもいいさ

それも虚勢さ