不在と消失

最近、自分が若い頃から好きだったミュージシャンがどんどんこの世からいなくなってしまってとても悲しい。
特にロックミュージシャンは短命な方が多い気がして余計に辛い。

彼らが残した音源を聴いていると、もうこの人はこの世界にいないんだと寂しくなるのと同時に、自分にとってのヒーローでありスーパーマンだと思っていた人でもいつまでもこの世にいないんだと気付かされてなんとも言えない気分になる。


今月、元ゆらゆら帝国のメンバーで解散後は灰野敬ニさんのバンド「不失者」などに参加していたベーシストの亀川千代さんが亡くなられた。

訃報を聞いて、「えっ?亀川さんって死ぬの?」ってしばらく信じられなくて、見た目の雰囲気的にも永遠にステージの上で淡々と世界の終わりを眺めながらベースを弾いている姿しか想像出来なかったから余計に衝撃的だった。

指板を見つめながら黙々とベースを弾く姿は何かを超越した人のようで神々しく、自分が求めているミュージシャン像を体現しているような素晴らしいベーシストだった。

気にしたことがなかったし調べようとも思わなかったから知らなかったけれど、亀川千代さんと私の誕生日が一緒でした。憧れてた人と生まれた日が一緒なんてこんな光栄なことないです。知れて本当に良かったです。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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