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初めて遅刻しちゃた

18時に仕事から帰ってきた母親に叩き起された。僕は17時から仕事なので「あ〜」と自暴自棄とまでは行かないがどうでもよく思いながら起き上がった。

「早く電話しな!」と母親が急かすので17時過ぎに来ていた事務所の電話に折り返したが出ない。僕の職場は働く人が少なすぎて、今日は僕が仮に休んだらだいぶ社員側が苦労することになる。

「ああ嫌われる〜」と思いながら、とりあえず行くつもりでご飯を食べて用意をゆっくりしていた。何回かかけて、1時間くらいしたら出てくれて死ぬほど焦った様子を作りながら寝坊したことを伝えた。

「心配だったけどよかったよかった。そうしたらこれから来れる?」と言われたので「すぐ行きます!すみません!本当にすみません」と言って切り、1時間後に出勤した。

ここで働いて1ヶ月半くらい経ったが初めて遅刻した。その前日、前々日も休みだったので「久々の勤務が嫌すぎて飛んだか?」と思われてそうだった。休み前の勤務時に連勤を減らして欲しい意志を伝えていたので尚更だ。

とにかく申し訳なさそうに頭を下げ謝ったら、管理人とよく居る社員が冗談を混じえながら「全然大丈夫だよ」と許してくれたが、僕が事務所を出た少し後にゲラゲラ笑い合いながら何かを言っていたので多分ヤバい奴だと思われている。うつ病であることは伝え済みであるし、まあ表向きは優しくしてくれるのなら自分としては有難い。

よく相方になるパートのおばあちゃんにも心配された。休憩に入る時にせんべいをくれた。この人はオーラ?雰囲気もやわらくて、忙しくて余裕の無い感じが溢れてこっちまでピリピリするようなことも少ない。

発達障害を持つ利用者にも「今日来ないと思ってました」と言われた。「遅刻の原因は通院とかですか?」と聞かれたのが気になった。まさか利用者にまでうつ病の事は知られてないよな?

「僕も学校の時何回か遅刻しました。……学校では許されるけど仕事とかになるとダメですよね」と何の悪気もなく言うものだから笑ってしまった。

しまいには僕のクロップの髪型の話で「僕はツーブロックとか恥ずかしくてできません。あと今の接客業だとやっぱり身だしなみは〜」と言っていた。

直接的すぎて皮肉よりかは気持ちがいい。こういうタイプの人の場合、逆に自分がされた時はどうなるのだろうか。そっちの方が伝達が明確で気が楽に感じるのかな。

沢山寝て心も体も調子は良いと思っていたが、いざ出勤したら頭が真っ白になり仕事内容を数分完全に忘れた。息切れも酷かった。うーん。

正直大して反省してない。休憩時間もきっちり貰って1度帰宅した。週2.3勤務希望で入ったのに4.5連勤を数回やらせるようなシフトを先月、今月に作った管理人が悪い。逆に先月無遅刻無欠勤だった事を褒めろ。

とまあ、最近自分勝手で攻撃的な考え方が増えた。これまでで見たらマシな生活だと思っているのだが自覚できていないだけで結構地獄なのかもしれない。自分以外に当たる様な精神の荒れ方は本当にしたくないし、大学時代は毎日過呼吸オーバードーズ自傷をしててもそうはならなかった。怖い。

高圧的な車椅子の利用者に「おやすみなさい」と言ったら「何がおやすみなさいだよ」と吐き捨てられた。じゃあ正解はなんだよ。キレる理由の着眼点どうなってんだ。もはやキレる為の"何か"を常に探すようになってるだろ。

「そういう言い方やめた方がいいですよ」と冷めた感じで返したら無視され、部屋を出た数分後に「うるさい!」?みたいな叫び声を上げていた。

申し送りの際その事くらいしか報告するほどの何かが無かったので言った所、「世話人みんなに言ってるから気にしなくていいからね。そうやって注意するのが正解だから良いです👍」と。

まあその利用者に多少腹は立つけど、凹むような感情は一切湧かないので僕は気に病むタイプの受け取り方はしなかった。その人は高次脳機能障害なのだが、この障害はまあ色々と悲しいものなので私怨は持てない。それに「おやすみなさい」にキレるという視点が想像を超える物で面白い。良い意味でも「なんだそれ」となる。

僕はこの仕事を辞めたいが辞めたくない。

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