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小田々農園の求人の条件8/農業は産業だ

今日(2022年7月4日)台風4号が近づいていて、台風対策で大わらわです。

小田々農園が農業EXPOと農業就職・転職LIVEに出店するにあたって、
どのような労働条件を提案できるかをメモしておこうと思います。

農業を始めたいあるいは田舎で暮らしたい人たちが何を望むかは多種多様です。

前回 小田々農園の求人の条件7

今回は、農業という産業について述べたいと思います。
まず多くの問題が起こるのが、
農業・農村・農家・農民などの言葉の定義が各人ばらばらで一人一人が全く違う単語の意味で考え、想像し、話をし、関わっているという事です。

#農業・農村・農家・農民の単語の意味の不統一

ですから、この稿で使う農業・農村・農家などはその意味を固定してから話したいと思います。

農業;産業としての農業です。
農作物を生産し、
場合によってはそれを貯蔵、加工し、
そして販売する。
それによって利益を上げる産業です。

農家:農業で儲けを出し、場合によっては地域に雇用を生み、
その他多くの方法で地域社会に貢献する人たちです。

農民:農作業をする人たちです。大多数は、経済や市場原理やコストに関する知見、経営能力、農業技術などに無頓着あるいはアクセスできない立場です。

百姓;私どもは農作業をする人たちの極少数派の方を百姓と呼び、
ある意味「農民」と反対語で使います。
しかしそれは多くの人達には逆のイメージ(無力で無能)かもしれません。
百姓は、世の中にあるあらゆる科学理論・産業技術を実務で利用しようとします。そして結果に結びつけます。

農村;ほとんどの人の思う農村は多種多様で、一義的な定義はほとんどできません。
しかし、定義しないと今後議論ができないので、
1 人口の過半数が農作物を作る人たちで占められている
2 山脈、河川、海岸線等で囲まれている
3 支配者や行政区分を共通に持つ
地域としておきましょう。


ただ、私どもが思う「あるべき農村」とは、上記定義から離れて、

質の高い作物等を作るプロの仕事をし
持続可能な経営方法で農業で儲ける、
誰にも支配されない農家(農業法人)が
右肩上がりで増えながら、
有機的に連携し合いシナジー効果を得つつ、
豊かさ(経済的文化的精神的)を加速度的に増加させている。

それらの構成員が
充実した人生を送っている
半農半芸に満たされた地域。

例えば、
週日に20時間労働して農業を営み、
残りの時間を
1 個人の趣味や学習などの充実、
2 家族や友達や近所の触れ合いやそのコミュニティーの充実
3 週末の2日(週末に限らない)は
  1や2のさらなる充実や
4 家族や地域や地球の未来の充実
に使えるような人々の暮らす空間

のような感じでしょうか。

#農村が貧しいと思われているわけ

歴史上でも、多くの国や地域でも、貧しい農村があるとしたら、
その最大の原因は農民が搾取されているからです。

民主主義の国が生まれるまでは、農民は農地に付随した奴隷のような存在でした。

自分たちでは何も生産しない支配者層から
勝手に作った法を押し付けられ、
法と武力による威嚇に縛られ、
作った農産物のほとんどは巻き上げられていたから
農民たちは貧しかったのです。
生きるか死ぬかの最低限の生活では、
自身や子供の教育を充実させることもできませんでした。

終戦直後の日本国中が食糧不足の時は
一瞬、農家が経済的に豊かな時がありました。

しかし多くの農民は教育レベルを低く抑えられていたため
101 「人間の胃袋は一つ」だという事を理解していませんでした。
102 需要と供給による市場原理を知りませんでした。
103 ですから、収穫量・販売量を増やせば儲かると思っていました。
103-5 それが頑張り過ぎたのです。
104 「胃袋は一つ」なら、それ以上はいくら安くても要らない、事を知りませんでした。
105 104なら価格は暴落することを知りませんでした。
106 安くなれば安くなるほど、収穫量・販売量を上げようとしました。
107 それがさらに安値に拍車をかけることを知りませんでした。
108 以上の原理を全く知らない農水省及び政策・農林族と言われる無知な政治家が、そのデフレスパイラルを固定化する政策を連発し、
109 もし間違いに気づいたものが居ても、修正できませんでした。
110 これにお上のいう事には無条件に従う日本人の特性が加味されます。
111 かくして、農家の長男であるとか、先祖の農地を守るとか、自分の責任で無い事に縛られた、農業をしたくないあるいは嫌いな若者が農業をいやいや継ぎ、
112 嫌いなことだから勉強も工夫もしない農業技術に無能な大多数の農民が農家の後継ぎになりました。
113 まだまだ続く

嗚呼、書くだけで滅入ります。


小田々農園は、上記の事とは真逆です。
国の言う大規模機械化では
農村から人はいなくなります。
草引き、虫取りが儲かる、高い時給になれば、
農家の利益も農村の雇用も増えるのです。
さらにさらに、
農業技術もマーケティング技術もブランド戦略もその他も駆使しながら
SDGsにも則しながら、
労働条件でも労働者の実力に応えながら、
最先端の農業で儲けます。

今日はここまで、

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