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小田々農園求人活動中間報告

今年1年はそれなりに金も使い労力もさいて
求人活動をしてきた。
有料の求人広告を出してみたり
東京での新農人フェアにも参加した。

そこで、一人の女性が名乗りを上げてくれ、
一月弱の現地インターンを経て
彼女の住むところも決まり、

彼女がきたらどんなふうな仕事になるかも期待していた。

しかし今それはほぼ頓挫状態だ。

私は潜在的応募者も含めて
インターンを経験させたいと思っている。
会社に来なければ、現場に立たなければインターンでないとは思っていない。
面接者からはどんな会社なのか仕事はどうかを知ることになるし
会社側からはどんな才能、向き不向き、得意不得意があるかがわかる。
時間をかけたお互いを知るための面接のようなものだ。

来る前からミッションを出し、

彼女はノリが良くそれにもすぐ反応してくれたばかりか

私の2回目の東京出張の際は
小売店などを回る予定表を作ってくれていた。

私たち二人は、
一緒に新生姜と囲い生姜の現物を持って
10件を超す販売現場で
挨拶回りとマーケット調査を含めた営業もした。

現地インターン期間中は経営者になるための色々の課題が浮き彫りになったが
それは具体策で解決できると思っていた。

しかし重大な問題が浮き彫りになったのは
彼女が提案した成果物のバイヤーへの営業だった。

彼女は、電話で
「太田市場が近いので高知にいくまでに営業をしたい」
と言うので
「それならその日程に合わせて生姜の現物を送るので
それを持って営業に行ったらいい。
その時に話す内容のメモにもなるし、向こうに渡しても良いように
A41枚にまとめたプレゼン資料を作って。手書きでいいから
そしてそれをまず私に見せてくれないか。」

と私がいうと

「売りは何か」
と聞いてきた。

「売りは営業員であるあなたの言葉でなければ意味がない
だから、私の過去の記事や商品説明などを読んで
あなたなりにA41枚にまとめればいい」

と答えると、

それ以降
「売りは何か」
とそればかり何度も聞き
私もその度に
「まずはA4を作ること」
と堂々巡りになった。

その日以降も

私は11月の頭には彼女が高知に引っ越すと聞いていたから
残り時間が少なくなる中で
連絡のたびに

「いつ営業に行くの?
A4はできた?」
と言う私の問いに
「「売りは何か」に答えないから前に進まない
社長のせいで営業に行けない」
との始末。

「これはやばいな」

と私は感じた。

以前、高知県の川柳募集への応募のミッションも出してあった。

彼女はすぐに3篇作りメッセンジャーで送ってきた。
未発表のものが応募の条件だから
私が受け取っても仕方ないが、
それを読んだ感想として
「できれば今回のもの以外に
選考者の選びそうな傾向のものも作って
複数の傾向で送ったらどう?
あなたならいくらでも出来ると思うよ」

といった。
彼女は私のその感想を違う意味で受け取ったのかどうかは知らないが

結局応募してなかったようだ。

私は彼女の脳内で起こっていることがわからない。

やるといって、最初はノリも勢いもいいのだが、
気がつくと後が全然進んでいない。
何もできてない、あるいはやってないのだ。

なんらかの相手の反応が自分の意に沿わないと
徹底してストライキに入る。

そんなふうに見える。

ストを受けている相手は何が問題かわからないから、
なぜなにもしなくなるのだろうと感じている。
それは
梃子でも動かない交渉の余地も具体的解決策も見つけられない座り込みの相手が
そこにいる感じだ。

だから私は、
「そんな彼女が高知に来てしまってから
行き詰まってうちを辞め
収入源をたたれる前に
しばらく、東京で今の仕事を続ける間
ラストワンマイルから始めたらどうだ?

そのための仕組みや
商品供給は私がやるから。

その間、高知での借家の契約については家賃を補助してもいい。」
と提案した。

彼女はその提案も違う意味に解釈しているようだ。

彼女とは労働契約も結んでいない。
その労働契約は明確に双方の意思を確認しながら作成しようと考えていたが、
具体的話には入れない今のままでは、それはほぼなくなった。
ビジネスは全て「交渉とその後の契約」だと私は考えている。
交渉ができない相手とは契約はできない。

読者の皆さんには
この報告をいつのタイミングで出そうか悩んでいた。

しかし、まだうちは今年の求人を諦めたわけではない。
この求人は定員2名までだ。
今月は生姜の収穫
来月は文旦の収穫
冬場は作付け予定の畑の準備

季節は巡る。

もう少し求人は続けてみるつもりだ。

もし興味がある方はコメントよろしく。


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