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ホットクックの連続技を編み出す

無水自動調理鍋「ホットクック」について説明するならば、ハードウェアだけ見れば「混ぜられる炊飯器」と言える。実際には、単純な足し算を超えるシナジーを生み出した、自動調理家電界の横綱である。

我が家でも8カ月目にして使用回数900回のジングルを聞いたくらい愛用している。もはやホットクックが無い生活には戻れない。

note内をホットクックで検索すると、単体のレシピとして「こんなの作れるよ」という話題が出てくる。そうではなく、どのメニューの次にどのメニューを作るべきかという連続技に着目する。

カレーにおい問題の正攻法

玉ねぎやトマトなど野菜の水分でつくる「無水カレー」は濃厚で美味しく、ホットクックの十八番と言える。ガスコンロであれば焦がさないように混ぜながら火力調整するのが大変なところ、ホットクックだと自動でやってくれる。もちろん、水を少なめに入れるタイプの「ビーフカレー」もおいしい。

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だがしかし、カレーはにおいが強く次の料理にうつって、何を作ってもカレー風味になってしまうのは困りものだ。ホットクックにまつわる悩み事のTOP3に入るのが、カレー後のにおい問題だろう。

取扱説明書に書いてあるレベルの対策としては:

1. においが移る前に分解できるパーツは外して洗う
2. 内鍋に水600mL程度+レモン1個8等分を入れて沸かす

「1.」のパーツは具体的に、まぜ技ユニット・内ぶた・蒸気口カバー・つゆ受け・内鍋・蒸し板 or 蒸しトレイである。蒸気口カバーに至っては「そこ外れるのは知らなかった!」という人も多いだろう。内鍋を除けば食洗器可である。やらないよりマシな対策となる。

「2.」について、「蒸し物」で代用する機種もあれば、新しい機種では専用のメニューが用意されている。ただ、実際にやってみると、沸かしただけでお湯を捨てるのが勿体ないなと感じた。

におい対策の連続技

どのみち2~3品を作っていれば気にならなくなるので、我が家では匂いの影響を受けにくい2~3品をつくる考えに至った。具体的には:

無水カレー → 温泉卵

温泉卵」は殻ごと水に浸して調理する。食べる部分に直接触れない意味でカレーのにおいが移らない。カレーに乗せてもおいしい。写真は「キーマカレー」+「ゆで卵」である。

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無水カレー → スパゲティ

多めに作ったカレーは、カレーライスの翌日に、カレースパゲティにしてもよい。「スパゲティ」はお湯を沸かして報知音で麺を入れるもので、仮ににおいが移ってもカレースパゲティなら気にならない。

無水カレー → サラダチキン

ホットクックは低温調理も守備範囲で、ジップロックに具材を入れて調理するため、食材に触れないのでにおいの移りようがない。具体的には「サラダチキン」「ローストビーフ」「ローストポーク」などがある。

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無水カレー → 肉じゃが

人によって許容度の違いはあれど、味が強い目のメニューであればカレーのにおいは気になりにくい。「カレー風○○」を想像して許せるならば、匂いがうつっても気にならない逆転の発想でいく。

発酵調理の殺菌をする連続技

風邪にかかりにくい気がするのでR-1ヨーグルトを食べている。そのまま食べると割高なので、ホットクックによって牛乳から「ヨーグルト」を培養する。6時間かかるけれど、寝て起きたらできている。ただし直後はぬるい。

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失敗談として、「豚キムチ」を作った後に「ヨーグルト」を培養すると、味がヘンになったことがある。納豆やキムチなどのような発酵食品の後は、少し洗ったくらいでは菌がコンタミするのかもしれない。

ヨーグルト前の事前儀式として、お湯を沸かしたり、アルコールで拭いたりする。またしても、無駄にお湯だけ沸かして捨てるのが勿体ないので、我が家では麦茶を沸かす。

麦茶 → ヨーグルト

ホットクックに「麦茶」なんてメニューは無い。我が家では「即席めん」でお湯を沸かして、麵の代わりに茶葉を入れて蒸らすことを「麦茶」と呼んでいる。ガスコンロの方が速い意味で時短ではないけれど、火の番をしなくてよい意味では時産になる。夏は2日に1回は麦茶を作っている。

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別の失敗談として、「いわしの骨までやわらか煮」の直後につくった麦茶は魚のにおいが移った。相性の問題なのか、カレー以上ににおいが気になった。

洗い物を減らす連続技

上にも挙げたように、分解できるパーツもそこそこ多いため、毎回の洗い物がメンドクサイ。洗わなくても連続で使える組み合わせについて考えた。

ヨーグルト → 無水カレー

公式レシピの材料としては書いていないけれど、カレーの材料としてヨーグルトを入れても成立する。このような場合は、洗い物をせずに汚れたまま連続で調理する。

連続で加熱する時は、手で触れる温度に冷めるまで時間をあけることに気を付ける。熱いまま開始するとセンサーが「もう加熱できた」と勘違いして生煮えになることがあるのだとか。

連続コンボ技を組む

格闘ゲームにおけるエリアルコンボみたく、ホットクックのメニューを繋げて連続コンボ技んでみよう。

麦茶 → ヨーグルト → 無水カレー → ゆで卵 → スパゲティ → サラダチキン → 肉じゃが

いかにサボるかを究極まで突き詰めて連続コンボの開発に勤しんでいる。あなただけの連続コンボがあったら教えて欲しい。

以前、ホットクック関連の小道具編も書いたので、あわせてどうぞ。

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