#1129 メンバー視点から考える、1on1何を話していいか分からない問題
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週も金曜日がやってまいりました。
皆さん、一週間お疲れさまです。
「スラムダンク」の次は「リアル」。やっぱりイイ!(気分転換にマンガ)
ちょっと余談なんですけれども、去年2023年年初に、わが家にスラムダンクブームが映画によってやってきたんですよね。映画がめちゃくちゃおもしろくて、それをきっかけにして、マンガ単行本の新装版を夫と一緒に大人買いをして読みまくったということをしたのが去年だったんですけど、最近、思い出して、スラムダンクを書いている同じ井上さんの『リアル』というマンガをご存じでしょうか?車椅子バスケのマンガなんですよね。これを思い出して、ちょっとずつまた読み始めるということをしているんですけど、やっぱりめっちゃおもしろいんですよ。
昔に読んだときよりも、いろんなことを感じる。夫と一緒にあーだこーだと言いながら読み進めているんですけど、やっぱりいいな、井上さん最高だな。絵もいいな。ここにある人間模様も感情も含めて、本当にリアルだなと思いながら読んでいます。マンガ、最高。
皆さんも、もし仕事でちょっと頭や体がちょっとこっちゃったなという時には、ぜひ手を伸ばしていただきたいなと思っております。
スクラよりお知らせ
本題に入る前にお知らせをさせてください。
続きはぜひVoicyでお聴きください。
上司との1on1で、何を話していいか分からない問題
今日は、いただいたご質問を取り上げて放送をお届けしたいと思うんですが、質問者さんは、Voicyの中の人さんです。
Voicyの中にある両立サプリは、Voicyさんたちにもちろん支えられてチャンネルを運営しているんですね。歴代のサポートしてくれている方々が、過去にもこのチャンネルにも登場いただきまして、直近だときのぴーが一緒に放送していただいたことを記憶に残っている方もいると思います。
最近、きのぴーと一緒にサポートチームに加わっていただいているのが、通称「さっちー」ということで、20代若手のさっちーから、「放送でこんな質問はどうですか?」というテーマをいただきましたので、こちらを取り上げてみたいと思います。
さっちー、ありがとうございます。
どんな質問かというと、こちら。
「上司との1on1で、何を話していいか分からない問題」ということでいただきました。
上司から「困ってることはある?」といったオープンクエスチョンを聞かれることがあるんですけど、どの切り口、どのトピックで、何を話していいのか分からない。
メンバーとしての1on1のうまい活用方法についてアドバイスがほしいということでお題をいただきましたので、こちらを取り上げてみたいと思います。
さっちー、放送づくりへのご協力もありがとうございます。
1on1で何を話していいか分からない問題。特にオープンクエスチョンで来られると困るということで、メンバー視点から考える1on1に関するお題ですよね。
小田木所感ではありますけれども、一緒に考えてみたいなと思います。
メンバー視点から考える、1on1
このチャンネルでも結構1on1って、過去に取り上げる機会や、そしてご質問をいただくことも多かったですけど、割りと多いのは、1on1という機会を作る上司側のトピックとして扱われるケースでしたよね。
でも、今回のさっちーのように、メンバー側のも言われてみると結構あるなと思います。
代表的なのは、まさにさっちーと同じように何を答えていいのか分からない。これがありそうですよね。
あと、どこまで言っていいのか分からない。
「どこまで本音で話していいですか?」とか、「どこまでぶっちゃけていいですか?」この辺の距離感というか間合いですかね。
あと、質問をされるけれども、それを聞きたい上司の意図が分からない。
これもありそうですよね。
「そもそも意図があるんだろうか?この質問に」とか、「とりあえず聞いただけなんだろうか?」とか、「どんな答えを期待しているんだろうか?」こんなことを考えてるうちに、よく分からなくなって、結果、「特にないです」と言わざるを得ないみたいな。こういうシチュエーションでしょうか。
このメンバー視点でのお悩みを考えてみたいと思うんですけど、これは上司とか先輩の立場で1on1をする側の人にも、いろいろヒントになりそうだなと思いますので、いろんな立場から聴いて一緒に考えられたらいいなと思います。
1on1は、メンバーのための時間
どこからいくかですけど、まずは1on1の前提ですよね。
そもそも1on1って何だっけ?というところですけど、私たちも実は1on1のトレーニングを提供する立場でもありますので、基本にもとづいてお話をさせていただくと、一般的な1on1の前提というのは、まずこれですよね。
1on1は、メンバーのための時間。
メンバーが話したいことを話して、上司はそれを聞く時間。
これが1on1の大事な前提だと思います。
なので、上司が聞きたいことを聞く時間ではない。
例えば、いろいろ気になることはありますけれども、「あれ、どうなってる?」とか、「進捗は?」とか、「こっちってどうした?」この辺はぜひ業務ミーティングでということで、1on1はメンバーが話したいことを話して、上司はそれを聞く時間。
なので、さっちーさんの上司が使う「困ってることはない?」というのは、たぶん何か話の糸口を見つけるための問いかけとして使っているんじゃないかなと思います。
意図を聞いてみたらいいと思いますけどね。
要は、何を話してもいい。上司の意図とか期待とかを考えすぎない。
ここが、たぶんスタートになるんじゃないかなと思います。
何を話してもいいんだよ。この理解が結構大事ですよね。
「何でも話していい」に、ますます困る…そんなときの具体的な方法
たぶんそれを言われちゃうと、「話したいこと何でもいい」が一番困るんですけど、そこだと思うので、私からもしも話したいことに困るなという場合の具体的な方法を二つほど紹介したいなと思います。
使えそうだったら使ってみてねということで二つ。
とりあえず先週一週間を振り返る
まず一つは、考える対象が定まらないと、何を言っていいのか分からなくてぐるぐるしちゃうと思うので、とりあえず先週一週間を振り返る。
1on1自体がメンバーのための時間で、メンバーが気づいたことや考えたことの経験を振り返って、次の成長やアクションにつなげるという、この基本に立ち返ると、メンバーサイドからすると、とりあえず先週一週間を振り返る。これでいいと思います。
先週一週間を振り返るとは?ということなんですけど、例えば、困ってはいないけれども、気になっていることは何だろう?みたいな感じで考えるとか、先週、印象に残っていることと、そこで考えたことを話してみるとか、「そういうふんわりが一番困るんですけど」という場合は、これもおすすめです。先週一週間の達成感を百点満点で表現してみる。これならきっと誰でもできるんじゃないかなと思います。
さらに例えば、百点満点中、先週が自分的には60点だったとするじゃないですか。そうすると、60点までできたことや満足したことがあり、一方で残り40点の足りないこととかギャップもあったはずなので、そんな話をしていくと、そこから上司にも問いかけてもらって、自分では気づけないことに気づいていける可能性が、ぐっと高まるかなと思います。
「困ってること、ない?」というのは、なかなかしゃべりにくいと思うんですけど、でも意外とあるのが、自分では困っているとあんまり自覚がなかったけれども、振り返る中で「ああ、そういえば、あの時、迷ったな」とか、「そういえば、あの時、ちょっと引っかかったな」とか、「そういえば、ここをもうちょっと考えておいたほうがいいなって感じだな」こういったことが上司と一緒に見つかっていくと思いますので、決して完璧な報告、報連相ベースの情報共有を求められているわけではないということを前提にして、一緒になって考える、振り返る、見つけるの、糸口がとりあえず話し出せればいいかなと思います。
ということで、具体的な方法その一は、先週一週間を振り返ってみる。
特にふんわりが苦手な方は、「百点満点中、何点か?」そんなところから糸口を見つけてはどうかなと思います。
上司に聞いてフィードバックをもらう
もう一つの方法は、上司に聞くですね。
逆に上司に聞いてみる。
要は、フィードバックをもらう時間にしてみる。
そこからスタートするのもありだと思います。
何を聞くかイメージできますかね?
例えば、「私の先週の様子や、仕事を見ていて気になることはあります?」これがまさに自分では気づけなかったことに気づけるチャンスですので、先週の私の様子や、仕事を見ていて気になる点を、上司に聞いてみてもいいと思います。
具体的な業務やタスクがあったのであれば、「先週のあれ、どうでしたか?」「感想を聞きたいです」とか、「フィードバックをください」これもありですよね。
振り返ったりとか、いろいろ自分で考えるというのが、まだ慣れてないんだよなとか、苦手なんだよなと感じる場合は、「内省が苦手なので、いろいろ質問してください」こうやってお願いするのもありじゃないかなと思います。
ということで、具体的な方法の二つは、上司に聞いてフィードバックをもらう時間からスタートしてみる。
こんな感じですね。
焦らず、諦めず、1on1の自分なりの楽しみ方を見つけて
どうでしょうか?なにかヒントになるものがあればいいなと思います。
こうやっていろいろやっていくと慣れていくし、たぶん1on1の時間の自分なりの活用方法、「こうするとおいしいな」というのも、見えてくると思いますので、焦らず、そして1on1を諦めずに、ぜひ活用してほしいなと思います。
ちなみに私自身は、1on1というのは、もちろんやる側のケースが多いんですけれども、1on1をしてもらう側としての体験も、今でもというか、今こそ欠かせない派だなと思っています。
これがあるのとないので、仕事もキャリアも全然変わるなと思うんですね。
ただ、最初からめちゃくちゃおいしいと思っていたかというと、やる中で「ああ、こういうことか」とか、「こういうふうなおいしさもあるんだ」というのが分かってきたときに、欠かせない、やみつきになっていったという歩みがありますので、なんていうんでしょう、ワサビやビールみたいなものでしょうか?最初は、「慣れないな」とか、「おいしいって感じられないな」と思うかもしれないけど、だんだんおいしくなっていくものってあるじゃないですか。いつか欠かせないものになっている。ワサビでもビールでも何でもいいと思うんですけど、そういうものだと思って、焦らず、諦めず、1on1の自分なりの楽しみ方、おいしさの感じ方を、見つけていってもらえるといいなと思っています。
ということで、さっちー、放送のテーマをありがとうございます。
テーマをもらってめちゃくちゃうれしいので、またいつでも「これは?」と思うことがあったら、共有をお願いします。
皆さんも、お聴きいただきありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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