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#1161 プライベートロスしたくない男性と、キャリアロスしたくない女性

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週8日(土)はXスペース配信と、オープン説明会があるよ

今日はまず、今週の土曜日にぜひよかったらチェックしていただきたい情報を二つ、お届けしたいと思います。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

書籍「〈共働き・共育て〉世代の本音」と、対象世代アンケートのトピック・レポート

今日の放送は、「〈共働き・共育て〉世代の本音」という、こんなお題でデータから読み解いて見える情報をお届けしたいと思います。
何を隠そう、今週の月曜日に私がこちらの情報について仲間からレビューをいただき、「へー」って思った情報を、今日はそのまま皆さんにお届けしたいと思います。
まず、どこからシェアしてくれた情報かというところなんですが、私たちNOKIOOという会社は、メンバーが仲間にシェアできる、自分なりにおもしろいとか、役に立つと思った情報を持ち寄って、その中で投票式でプレゼンテーターを決めて、知識や経験をシェアするという、そんな機会をedge NOKIOOという名前を付けて、隔週で月曜日に30分、シェア会をしているという習慣があります。
もう結構ですよね。5年以上たぶん続いてるんじゃないかなという機会なんですけど、今日の情報共有元は、今週の月曜日にシェアをしてくれた大椨朋子さん(Voicyにも登場したことがありますね)NOKIOOのダブルトモコの一人、大椨朋子さんが共有してくれた情報が、今日の放送ネタになっております。
そんな大椨さんのシェアネタが、これは光文社新書ですかね。「〈共働き・共育て〉世代の本音 新しいキャリア感が社会を変える」こちらの書籍と、そしてこの書籍のもとになっている公益財団法人21世紀職業財団が公開しているデータを元にした「〈共働き・共育て〉世代の本音」という、こんな感じの情報の全体像になっております。
特定のカテゴリーに対する大規模アンケート調査から見えた傾向という、こんな感じの情報になるんですけれども、私たちも当事者および当事者に近い身として、全体感とか全体傾向ってどうなっているのかな?みたいなことをつかんでみるのもおもしろいなと感じまして、それで今日の放送は、情報シェア会という形にしようかなと思いました。
大椨さん、情報共有ありがとうございます。

ミレニアル世代の「デュアルキャリアカップル」の苦悩と本音

ちなみに、この大規模アンケートをもとにした書籍のスタンスとしては、仕事と子育ての両立、そのためのさまざまな障害にみんなはどう対応しているのか?大規模アンケートで明らかになったミレニアル世代の「デュアルキャリアカップル」の苦悩と本音。両立のための戦略、そして企業がとるべき対策とは?みたいな感じで書いてあるんですけど、下を噛みそうというか、すでに噛んでいます。

ちなみに皆さん、改めて「ミレニアル世代」って、どこをさしているか分かります?
これは調査自体が2022年に行われたということで、2022年時点で26歳から40歳に該当する方。生まれ年でいくと、1980年から1995年生まれ。結構広いなって感じですけれども、こちらに該当する方々が、俗に言うミレニアル世代と呼ばれていると。
なんと私は1979年生まれですので、ぎりぎりミレニアム世代からはじかれております。
このミレニアル世代の「デュアルキャリアカップル」という、噛むしかないキーワードがあるんですけど、これは何かというと、それぞれがキャリアを自律的に考えて形成し、仕事も家庭も充実させたいと思っている夫婦。こちらがデュアルキャリアカップルというそうです。
この辺を主な対象に想定しながら、どんな実態なのかとか、どんな嗜好性なのかとか、そこから何が言えそうかを読み解いてみようねというのが、この大規模アンケートおよび書籍のスタンスかなと思います。
ちなみに、調査の概要は、調査時点で26歳から40歳に該当して、かつ従業員30人以上の企業に勤めてる正社員、正職員、かつ子どものいる人。こちらを全国から育休中も含めて抽出して、4106人に回答を得た。男女の回答比率はほぼ同数という、こんな感じの調査がベースになっています。
ちなみに、このミレニアル世代で夫婦ともに正社員、正職員で、子どもがいるという方は、それぞれの世代の中で、例えば、20代でとか30代でとか40代の中で、多くても4割ということなので、決してこれが日本の社会全体ではないけれども、4割ほど占めているという、そんな感じですかね。

あくまで調査全体からどんな傾向が見えたかな?というところで、私のほうでいくつかをピックアップして傾向を共有させていただきます。
皆さんはぜひ全体傾向として肌感覚に同じかどうか、そんな中で、例えば、自分はどんな傾向に該当してるのかな?みたいな感じで聴いていただけるとおもしろいんじゃないかなと思います。

子どもが生まれる前の夫婦の役割についての考え

まず一つはこの辺ですね。
子どもが生まれる前の夫婦の役割についての考えなんですけれども、これは男女ともに、妻も夫も同じように行うべき、この回答が大多数を占めています。
しかも注目すべきは、女性よりも男性のほうが、妻も夫も同じように行うべきと考える比率は高いんですね。女性が6割に対して男性は約7割。この辺がもしかしたら、そのミレニアル世代というゆえんなのかもしれないですけど、男女平等の意識を持って、夫婦で子育てしたい、育児休業を取得したいと考えている層が、多数を占めるというのはアンケートでも出ているんだなといいう感じです。

さらに、このミレニアル世代の夫層の特徴として、一言で言うと、プライベートロスは嫌だ。こういう傾向が顕著に出てますよみたいな。
自分たちの父親世代とは異なる家族観、仕事観を持ってますよというところなんですけど、プライベートロスというのは、仕事中心になっちゃって、育児や育児にまつわる人生経験をあきらめる、これをプライベートロスとさしながら、そういうのは嫌だねという嗜好性を強く持ってますという傾向が顕著だという、そんなデータが出ています。
確かに、このVoicyをやっていても、そういった思考にもとづくだろうなという、男女に関わらずリスナーさんのコメントがすごく多いなと思います。
だってそこを大事にしたいじゃん、こういう感覚を確かに感じますよね。

キャリアアップ意向に関する意識調査

今度は、お互いのキャリアアップ意向に関する意識調査というものもあるんですけど、お互いキャリアアップをめざすか、それとも自分か、それとも相手か、こういった意向調査なんですけれども、男性で一番多いのは、お互いキャリアアップをめざしていくよねというのが4割という回答傾向になります。
一方で、ここでギャップが開くのが、女性はどう考えている人が多いかというと、配偶者のキャリアが優先かなと考える人が5割という。
ここについて書籍の解説では、女性は結果としては配偶者のキャリアを優先するという回答傾向が多いんだけれども、望んでいなくてもそうせざるを得ない状況に置かれている人も多いと推察されますよ。さらに、男性はお互いのキャリアアップをめざしていくというめざす方向性と、実際に家事育児分担にどのぐらい関与できているかという行動にはギャップがあるよ、なんて書かれちゃって、そうかというコメントもあったりします。

こんな感じで、いろんな観点から書いてあるんですけれども、今、ピックアップしたところを総括しても、プライベートロスしたくない男性と、キャリアロスしたくない女性の組み合わせというのは、完全に利害が一致しているんですよね。
でも、実態は簡単に進まない。
これが一つの総括になっていまして、お互いにキャリアを応援し合いたいよねと、価値観の部分では結構握手できているケースが多いんじゃないか、でも、現実にどうする?とか、手段としてどうやってそれを実現する?という中で、模索したり、葛藤したり、なかなか思った通りの理想通りにはいかないねという中で難しさを感じている人が多い。
こういう構図が一つあるんだなと、改めてデータ的にも感じました。

どんなきっかけでもいいから、夫婦でチーム戦略を練って実行していく

ここに対して書籍のスタンスとしては、だから夫婦でチーム戦略を練らないとね。
ここがおもしろいんですよ。きっかけや経緯はさまざまでいいんだよ。ケンカしたことでもいいし、妻が根気強く言い続けたことでもいいし、妻の機嫌を損ねたくない夫の気持ちからの行動でもいいし、どんなきっかけでもいいから夫婦で話し合ってチームとしてどうする?という戦略を練って、調整して実行していくのがいいよね。
この辺の文脈が、私はおもしろいなと思いました。

決してみんながみんな同じじゃないかもしれないですけど、結構価値観の部分では同じというスタートラインが増えている。これはすごい希望の光ですよね。お互いにキャリアを応援し合いたいと思っている。
ここが違うと、また違う難しさがあるかもしれないですけど、そこが同じであれば、あとは現実の手段の中でどうするか話し合いながら決めていくんだよ、理想に行動が近づくように、お互いに埋め合わせていくんだよ。
こういう段階であるのは、もちろん難しさもいろいろあるかもしれないけれども、私たち世代が新しい両立の形を作っていく一つの希望というか、前提だと言えるんじゃないかなと感じました。

ということで今日は、珍しく小田木所感をあまり話さない情報共有をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
このベースになったシェアをしてくれた大椨さん、ありがとうございます。
皆さんも、聴いてみて思うところがもしあれば、ぜひコメントやつぶやきをください。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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