#1193 自分にとって良い選択をするための方法~フルか時短か迷うというお悩み~
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週も金曜日です。
あっという間の一週間ですよね。
今週は、一日出張で東京へ行ってきたんですけれども、気温的にも中身的にもアツイ一週間だったなと、そんな感想を持っております。
時短からフルタイムに戻れる気がしないというお悩み
今日の放送は、チャンネルにいただいたご質問を取り上げてお届けしたいと思います。
早速いってみましょう。
質問者さんは、サンサンさんです。ありがとうございます。
読みます。
【小田木さん、こんにちは。
いつも楽しく聴かせていただいております。
私は4月から2人目の子どもの育休が明け、職場復帰しました。
1人目の時はフルタイムで復帰しましたが、あまりにもつらかったので、今回は時短勤務で復帰しました。
そして、少しの間ですが勤務をしてみて、もう時短からフルに戻れる気がしません。
そして、このような声は周りからもよく聞き、小1の壁で退職する方も多い気がします。
時短勤務の期限は下の子が小1になるまでで、まだまだ先ですが、いつフルタイムに戻るのがいいのか、そして上手な戻り方などあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いします。】
というご質問です。
育休からの復帰、そしてそのあとの働き方や、働き方のシフトについてですね。
改めて質問の概要です。4月から2人目の育休から復帰し、今は短時間勤務で仕事をしている。1人目復帰時はフルタイムを選択したが、あまりにつらかったので、今回は短時間勤務にした。今は復帰から2カ月目。でも、フルタイムに戻れる気がしない自分がいる。いつ戻るのがいいのか、そして上手な戻り方があるか?こんな質問をいただきました。
サンサンさん、ありがとうございます。一緒に考えてみましょう。
復帰2カ月目の今は混乱期
まずは、今は復帰2カ月目というところに対して、毎日お疲れさまと伝えたいと思います。
復帰2カ月目って、私的な所感ですけれども、まだ2カ月だと思うんですよね。まだたった2カ月しかたっていない。
ということは、生活スタイルを子ども2人いながら働くという家族でスタイルを変えていかなきゃいけない移行期であることと、職場に戻ってまた仕事感覚を戻していく、人によっては異動をして新しい仕事を覚えていく、この移行期がダブルで重なることなので、移行期=混乱期になることは、本当にごく普通のことだなと思います。
私も復帰2カ月目とかは、てんぱりまくりだったなと思うんですよね。
なので、今は2カ月である。いろいろと心配になる。不安になる。全然つかめない。これでやれる気がしない。普通の感覚です。
そんなタイミングなので、例えば、短時間勤務を選択すれば、「えー、時短でもこんなに大変なの?」とか、「フルタイムに戻れる気がしません」これはめっちゃ普通の感覚だし、仮にフルタイムで戻ったとしても、「いやいやいや、このまま続けられる気がしない」これもめちゃくちゃ普通の感覚だと思います。
何が言いたいかというと、今、焦って答えを出そうとしなくていいタイミングだということを、声を大にしてお伝えしたいと思います。
むしろ自分が混乱期の中で出す答えというのは、結構正常な判断が難しいこともありますので、もしかしたら今は判断しないほうがいいし、今、する先の心配は不安しか生まないという状況になっている可能性があるよということを、まずはお伝えしたいなと思いました。
「私はどうしたいか?」が選択軸になっていく
今回のテーマであるフルタイムか短時間勤務かという働き方は、たぶんみんなが迷うと思うんですよね。
なんで迷うかというと、ピースが多すぎる。
例えば、「私はこれからのキャリアをどうしたいか?」これは普通の状態でも、なかなか答えを出すのが難しかったりするじゃないですか。
そこに加えて、例えば、パートナーとの育児体制がどうか?とか、子どもにどんな特徴があるか?とか、会社の制度は?仕事の内容は?支援者の有無は?預け先がどこか?とか、なんなら会社までの距離とか、出社かリモートか?とにかくいろんなピースが混在して、その中で選ぶということは、誰にとっても難しいですよね。
今、ピースをあげて、たぶんみんなはピンときたと思うんですけれども、どれがいいかに答えがないんですよ。
なので、フルか時短かどっちがいいかについては、むしろ「転職先は私はどこがいいと思いますか?」と同じぐらい、答えが難しい。
なんなら「そこでいいんじゃない?」という答えを誰かが出せないというのと同じぐらいのレベル感じゃないかなと思います。
じゃあ、どうするの?というところでいくと、だからこそ私はどうしたいかが選択軸になっていくんですよね。
選ぶのはスタート、仮決定でいい
ここまで聴いて、「ええー?」と思わないでおいてもらえたらなと思います。
私は、どれがいいかには答えがないんですけれども、私にとっていい選択肢をどう選ぶかには一定の方法論があるなと思いまして、そっちをシェアできればなと思います。
小田木所感なので参考にですけれども、私のおすすめは、選ぶことを目的にしがちじゃないですか。そこを考えるゴールにするんじゃなくて、選ぶというのはむしろスタートで、本当に仮決定でいいんですよ。
仮置き・仮決定・仮選択でいいので、選ぶということをスタートにして、その後、それを選んだらどうなるか予測してみて、どんな備えができるか考えてみる。
この方法が、結構働き方選択だけじゃなくして使えるので、ぜひおすすめしたいなと思います。
ついつい私たちは、選択をどうしようかなと思うと、選択肢を選ぶことを考えるゴールにしちゃうんですけど、そこはゴールじゃなくてスタートで、なんなら仮選択でいいので、「こっちだったらどうなるかな?」ぐらいな感じでまず選んで、その上でそれを選んだら起こることを予測し、その起こることを最小におさえるには何ができるかなと備えを考えてみる。
こういう感じですね。
起こることを予測し、どんな備えができるか考えてみる
仮選択でいいのであればというところでいうと、例えば、サンサンさんは何も制約がなかったとしたらフルタイムで働きたいのか、それとも短時間勤務を選びたいのか、どっちですか?
これはあんまり重く考えずに、「うーん、こっちかな?」ぐらいな感じでいいと思います。
例えば、短時間勤務を選んだとして仮決定した場合に、当然それを選ぶ理由がありますよね。
一日の中で時間的な余裕が生まれそう。
でも、その選択肢を選んだ時に、懸案事項もあると思うんです。
これを予測しておくということですよね。
例えば、収入は一時的に減っちゃうなとか、もしくは私が短時間勤務を選ぶことで家事の負担が私のほうに寄っちゃいそうだなとか、もしくは仕事においては役割や積める経験が限定的になっちゃうかもしれないなとか、あくまで予測なので、「かも」でいいんですよ。
でも、「かも」というのが、選択するのを難しくしたり、選びたい選択肢を選ぶことのハードルを上げたりするじゃないですか。
そこでどう発想するかというと、予測した懸案事項に対して、じゃあどうしたらこれが懸案事項にならずに済むかなとか、影響を小さくできるかな?これが備えを考えるということですよね。
もしも収入が減っちゃうなということが懸案事項であがっているのであれば、じゃあ期間を短くするのか、それとも資産運用を始めて、お金のほうに少しでも頑張って働いてもらうのか、そんな備えが思い浮かぶと思いますし、家事の負担が自分に寄っちゃうかもなんていう心配をする場合は、そのテーマについてパートナーとどうするのか話をしておくとか、働く時間が減っても仕事の役割を限定的にしたくない場合は、きちんとその意向を上司とも共有しながらアドバイスをもらうのかとか、これが備えに該当すると思います。
小田木のおすすめは、「選ぶ」「予測する」「備える」で考えてみること
何がポイントかというと、結局私たちがいろんなシーンで選ぶ選択肢は、10:0でいいことしかない選択肢はほぼないじゃないですか。
何らか選んだとしても、必ずどの選択肢を選んでも、少なからずの懸案事項はついてくると思うので、選ぶ・予測する・備えるという発想は、選んだ選択を自分にとってよりよい選択だと思えるために、選ぶことをゴールにするんじゃなくて、選んだ結果を予測して、懸案事項があれば、それが小さくなるように備えていくことで、漠然とした不安を小さくしたり、もしくは「この選択でよかった」と言えるような行動を具体化したり、そういう発想になってくるなと思います。
ということで、私にとっていい選択肢をどう選ぶかの小田木的方法論を紹介させていただきました。
最後にサンサンさんには、今は考えなくてもいいんじゃない?ということもお伝えしておこうかなと思います。
今は混乱期にあたる2カ月目で考えても、今は前向きに考えられないということもあるんじゃないかなと思います。
なので、今は何をするかというと、例えば、6カ月目に考えよう。「ある程度慣れてくるであろう6カ月目に考えよう」だけ決めておけば、それだけで十分だと思います。
いろいろと所感を共有させていただきましたが、1ミリでも何かヒントになることがあればうれしいなと思います。
サンサンさん、心から応援しています。
それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|