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#629 短期的な成果が出なくて焦ってしまう気持ちとどう向き合うか

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、キャリアの棚卸しと仕事のやり方の抜本的見直しができるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は9月1日木曜日です。今日から9月ですね。まだ暑いけど。
木曜日ですので、今日はこのVoicyチャンネルを一緒に運営するあいちゃんが考えてくれた質問を取り上げた配信させていただこうと思います。
あいちゃんの質問コーナーですね。
そういえば9月に入りましたので、今年の4月に新卒として入社してくれたあいちゃんも、6カ月目を迎えるということで、なんだか早いなという気がしますよね。
私たちの会社と、このチームに入って来てくれて、ありがとう。
この気持ちを込めて、あいちゃんの質問を丁寧に取り上げたいと思います。


短期的な成果が出なくて焦ってしまう気持ちとどう向き合うか

テーマは、『短期的な成果があがらなくて、焦ってしまう気持ちとどう向き合うか』こんなタイトルをつけたテーマを考えてくれました。
以下、読ませていただきます。

【NOKIOOで働き始めて5カ月、業務への理解は少しずつ上がってきており、任される業務の幅も徐々に増えてきました。
しかし、最近自分が主となり進めているプチ企画に、どうしても成果が出ていないなと感じ、気持ちが焦ってしまいます。
その上、なんだかやったらやりっぱなし、PDCAのCAの部分がなかなか回せていないなと感じることが多いです。
企画を進めていく中で、もちろんすぐに成果が出るわけではないとは分かっているけれども、いつもこれでいいのかなと不安を感じながら仕事をしている自分がいます。
なかなか成果を感じない中で、企画を進めていくことってこれからたくさんあると思うのですが、その時に自分の気持ちにどう向き合うか、また、どうやってチームのメンバーを頼ったらいいのか、具体的なアドバイスがあれば教えていただきたいです。】

こういった質問をいただきました。
まとめると、タイトルは、『短期的な成果が出なくて焦ってしまう気持ちとどう向き合うか』。
ポイントが3つぐらいあるかなと思うのですが、自分がメインで進める企画で成果が出ないと気持ちが焦る。やりっぱなしでPDCAが回せていないと感じる。頭では、すぐに成果が出ないと分かっているけれども、いつもこれでいいのかなと不安な気持になっている。
こういう感じですね。
質問を読みながら、あいちゃんは真剣に仕事に向き合っているんだなと感じて、お悩み相談なのに笑顔になってしまったのは私だけでしょうか。
すみません、大事なわが子の成長を見守る親の心境になってしまいました。

テーマについて考えてみたいと思います。
まず、短期的な成果が出なくて焦ってしまう気持ちは、めっちゃありますよね。
私も「それ、あるわ」とすごく思うので、たぶんこういう気持ちは新人だからというよりも、仕事をずっと続けていく上で、あいちゃんも書いてくれてますけれども、ずっと向き合い続ける状況なんだなという見立ては、その通りだなと思います。

「プロセス」と「成果」と「結果」に分けて考える

どこから考えていくのかですが、私はまずはこのケースは、プロセスと成果にちゃんと分けて考えるのが、すごく大事だなと思います。
仕事は、プロセスと成果で構成されていて、さらに実際にやってみると、結果があるんですよね。
結果が、期待された成果の通りに出るケースもあれば、期待した成果の通りには出ないケースもあって、この結果の手応えにモヤモヤしているとか、焦る気持ちがあるのが、今のあいちゃんの状況なのかなと思います。
プロセスと成果に分解をして、さらに結果がどうであるかを分けて考える。こんな感じですね。

まずそう考えると、結果そのものは、いろんなものの影響を受けるんですよね。
もちろん企画がいけてたかどうかというところもそうですし、例えば、タイミングだとか予算だとか、その時の仲間やチームの状況、さらに相手の状況や反応、いろんなものの影響を受けて、結果が出てくるんだと思います。

プロセスの部分でモヤモヤはだいぶ緩和される

あいちゃんが言う、例えば「やりっぱなしではないか?」とか、「PDCAが回せていないんじゃないか?」とか、「これでいいのかなと思う」この辺の話は、実は全部プロセスの話なんですよね。
プロセスに着目すると、他にも例えば、「成果の理解はこれでよかったっけ?」とか、「企画をちゃんと練り上げる事ができているかな?」とか、一方で、「立てた企画を、忙しくて回しきれなかったな」とか、「思ったよりも時間がかかってしまって、効果的に進められたとはいえないな」とか、こういったモヤモヤをいろいろと抱えると思うのですが、これも全部プロセスの話なんですよね。
なので、私が思うのは、実は、短期的な成果が出ないことに対しての悩みではなくて、プロセスに関していろいろとモヤモヤしたり、抱えている悩みが、あいちゃんの持っている悩みそのものなんじゃないかなと思います。

私もいろいろ経験して思ったのですが、実はプロセスに着目をすると、やるべきことをちゃんとやれたプロセスを経ての結果に関しては、どんな結果でも意外と焦りが少ないんですよね。
今、できる最大限のやり方ができた。プロセスに関してきちんと評価し得る回し方ができたというと、どんな結果でも焦りも少ないし、「仕方ないな」とか、「ここまでやりきって結果がでないのであれば、やり方を変えるしかないな」そんなふうに感じることができて、短期的な成果が出ない焦りは、実はプロセスの部分でだいぶ緩和されるなと思っています。

何を成果ととらえるのか

さらに、冒頭でプロセスと成果に分けると考えましたので、今のがプロセスの話だとすると、成果ですよね。成果と結果は別ですよね。
そもそも期待した成果についても、何を成果ととらえるのか
企画に対して直接出てくる期待や成果も、もちろん成果だと思いますし、逆に、結果まで出してみると、直接的な成果がどうであれ、やったことによって得られた手応えとか、教訓・学びみたいなものもいろいろ出てくるので、直接的な成果と、間接的というか副次的な成果を、また自分なりにきちんととらえたり、この部分の期待をすり合わせることによって、いろいろトライをしてみることの手応えは、ずっと変わったものになるかなと思います。

仲間を頼ってプロセスの精度を上げる

プロセスと成果と結果に分けて考えるというのが、一つのヒントになるとしたら、じゃあどこから始めるかですが、私は短期的な成果が出なくて焦ってしまう今の気持ちを解消する第一の手段は、とにかくプロセスの精度を上げていくことだなと思います。
どうやってプロセスの精度を上げるのかですが、ここで仲間を頼りまくる必要があるんですよね。
例えば、企画を立ててみた。
3割ぐらいの段階でチームに展開しちゃって、「フィードバックをください」とか、「こうやって進めようと思って、プロセスを分解しました。」そしたらまたチームに展開して、「これで漏れがないか、フィードバックをください」とか、そして、やってみたらうまくやれないときは、「なんでうまくやれないのか、よく分からないので、ちょっとアドバイスください。」「プロセスはせっかく練り上げたのに、なかなか時間が取れない。どうしたらいいでしょうか?ちょっとヘルプください。」こんな感じで、とにかく仲間を頼りまくることが、結構大事かなと思います。

私は思うのですが、同じチームのメンバー同士だと、お互いの仕事を結構よく観察してるんですよね。
さらに、どんな人でも人のことは客観的に見られる特性がありますので(自分のことは本当に難しいのですが)、人は他者のことは客観的に見られるという特性を利用して、自分で気付くことができないこと、自分だけでうまくやれないことは、どんどん他者を頼ってフィードバックをもらったり、気付かせてもらうという力の借り方を、バンバンしていいと思います。
これが、具体的にどうするか、その一の部分。

結果を一人で背負わない

もう一つ、最後にお伝えしたいのは、結果を一人で背負わない
これもめちゃくちゃ大事だと思います。
当初期待した成果の通りに結果がならないケースは、あいちゃんの言う通り多々あるのですが、当初の期待ほど成果が出ない結果を、一人で背負わない。
どんな人でも、一人で背負うのは重すぎるんですよね。
例えば、100kgの荷物があって、一人で背負うと100kgですが、3人で背負うと、一人30kgちょっとずつで済む。
こういうことと同じで、出た結果は、仲間と喜び合うとか、がっかりし合うとか、ねぎらい合うとか、一緒に振り返る、こういう中で荷物は軽くなりますし、先に述べた、直接的な成果ではない、間接的・副次的な成果みたいなものが、結果の中から見つかること、もしくは、次にやる時の教訓がちゃんと見つけられている状態になることは、私は一つの仕事の成果と言えるんじゃないかなと思いまして、こういったものを集めながら、一歩ずつ歩いていくことができる自分を肯定できたら、すごくいいなと思っています。

いかがでしょうか、あいちゃん。
そんなふうに毎日頑張るあいちゃんを、私は心から応援していますので、引き続き一緒に頑張っていきましょう。
ということで、今日のテーマは、『短期的な成果が出なくて焦ってしまう気持ちとどう向き合うか』でした。

先週の一番放送と、コメント♡

あいちゃんと一緒に考えている、先週の一番放送の企画を、毎週木曜日にほそぼそと続けさせていただいております。
皆さん、先週もお聴きいただきありがとうございました。
コメントもいただいておりまして、本当にうれしいです。
先週の一番聴いていただいた放送は、『#622 "持ち運べる"スキルや経験を、自分の中に見つける方法』でした。
こちらは、いただいたご質問からの放送で、「今、この職場、この仕事で経験していることって、他でも役に立つスキルなんだろうか?」こういったモヤモヤを抱えるテーマを扱って、やってきたことややれることの分解をしながら、自分にとって、その職場固有のスキルではなくて、持ち運べて役に立ちそうなスキルは何なのかを見つけていこう、そんな話でした。

そして、こちらの放送にコメントもいただいてまして、まず、osanpoさん、ありがとうございます。
【抽象化する前に、まずは現状の分解をするのが大切ですね。
ひとつの会社や組織に長く属していると、そういう思考がなかなか意識しないと持てないので、気づきをいただきました。
ありがとうございました!】
というコメントです。osanpoさん、こちらこそありがとうございます。

そして、M.Kさんからもこの放送にコメントをいただきました。
【小田木さん、毎日ありがとうございます。
復職して、じっくり耳を傾けることが難しいのですが、それでも聴けば必ず学びがあり、聴けば必ず癒やされる(笑)
まさにサプリ〜と思いながら聴いています。】
このコメントも嬉しいですね。M.Kさん、ありがとうございます。
私も毎日、この放送で役に立てるかな?貴重な時間を割いて耳を傾けてくれる方々の関心に応えられているだろうか?と、手探りながら続けておりますので、いいよと言ってもらえてすごく嬉しいです。ありがとうございます。

先週の放送に他にもいろいろコメントをいただきまして、久保彩さんと一緒に語った『#621 学びを引き出すファシリテーションのコツとは?【ゲスト・久保彩さん】』に、kanaさん、そして質問者のまなみさんからもコメントをいただきました。ありがとうございます。
コメントに質問をしてくれた方が、さらにコメントを返してくれるサイクルがありまして、嬉しいですね。

先週放送のplanet nyangoさんの『#612 相手の返信がなくて仕事が進まない時の工夫』に関しても、planet nyangoさんが「その読み方で合ってますよ」とコメントくださいまして、ありがとうございます。

先週の一番放送の『#622 "持ち運べる"スキルや経験を、自分の中に見つける方法』のリンクを、この放送にも貼っておきますので、よかったらぜひ聴いてみてください。

”いいね”のハートマークも参考にさせていただいています

そして最後に、皆さんによかったらぜひというお願いがあるのですが、先週の一番放送は、視聴人数ももちろんなのですが、放送についてる”いいね”のハートマークの数も拝見していまして、「私はこれがよかったな」という放送に”いいね”ハートマークを押していただけると、より皆さんのリアクションを私も一緒に拝見しながら、「そうかそうか、そういうテーマに関心を持ってくれる方が多いんだな」と参考にしつつ、企画を立てていきたいと思いますので、よかったら「この放送がよかったな」と思う放送に、”いいね”ハートマークを押していただけると嬉しいです。
今日のおまけ放送も、最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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