体重と寿命の関係(小太りは、痩せ型よりも長生きするらしい)
最近、「食生活の欧米化」「メタボ対策」「野菜接種」「肉/米摂取はダメ」「癌と食生活」などの言葉を、至る所で見かけます。メタボ検診でアラートが出て、ダイエットを推奨されている人も多い。特に、諸悪の根源のように言われるのが「食生活の欧米化」です。
日本人の食生活の欧米化がどの程度進んでいるのか、日本人とアメリカ人の体重を比較することで、調べました。最初にネット調査したが、体重分布を視覚化しているサイトが意外に無い。あっても、平均体重を数字で羅列しているだけ。
そこで、日米の男女年齢別に、「体重」「体重のばらつき」をグラフで視覚化しました。※10年ほど前のデータになりますが、別件でグラフを作ったことがあった為、省力化の為に流用しました。
【日本vsアメリカ 年齢別の体重分布(男性)】
こうやってグラフにして見ると一目瞭然。米国人(グラフ青線)は、日本人(グラフ赤線)よりも20kg程重い。米国で、体重100kgオーバーは普通だが、日本人で100kgオーバーの人は殆どいません。日米で身長差があっても、体重差がこんなに開くとは思えません。この状況で、日本人がメタボ傾向とは言えません。ちなみに日本人の若い女性は、飢餓者が出てくるようなアジアの近隣某国と大差ない体重状況だそうです。痩せすぎです。
ところで、痩せているから長生きするという訳ではありません。厚労省と東北大による、世界最大規模の調査研究(下表を参照)によると、「痩せている人は、肥満傾向の人よりも10歳近く短寿命」になります。
でも、だから太って長生きしたいというのは、短絡的すぎます。長生きしても、生活習慣病が多いと辛くなります。寿命と健康寿命が両立できる、上手い生き方が、知りたくなります。とりあえず、痩せれば長生きできるという訳ではない、という事だけは覚えておいて下さい。
<寿命vs体格 調査データ>
※痩せ型は生活習慣病が少ない為、国からの保険出費が少なくなります。従って、短命&生活習慣病の少ない痩せ型老人が増えると、国の税金出費(年金・保険)が減り、国の財政収支に好影響をもたらします。昔、その辺がかなり直接的に書かれたレポートを見た覚えがあるのですが、今探すと見当たりません。どこかにある筈なのですが、、、
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