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指先に光を灯す ダイバー・イン・ザ・ダーク
久しぶりに夜更かしシリーズ。
私は手帳を見返して、一年前の自分を思い出す習慣がある。
去年の今頃、私は何をしていたか。
冬の早朝、私は魂が抜けたような顔で大好物のメロンパフェを前に座っていた。
職場ヒエラルキーの上にいる方々と面接を終え、ひどく疲弊。そうなると予想して、もちろんこの後はお休み。
パフェのひんやりと冷たい甘み、脳が再び働き始める。
「時は来たれり」。
全力を尽くしたけれど、
365日自問自答ファッション的アウトプット達成!(たまに違うことも入っていたかも)。一日一回、ファッションのことを考え、ネタを捻り出すのは、大変だけど良いものだった。前よりファッションのことを好きになれたことが最大の収穫。胸を張って「私はファッションが好き」と言えるようになった。
「一年3セット?いやいやさすがにそれは…!」と思っていたけど、ワンシーズン3セットなら凡人の私でもありかもしれないと思い始めている、自問自答アウトプット連続投稿が明日で365日な七夕の夕べ。
減らした結果、「まあまあ好き」と「最高!」の服のみが並ぶと、今度は違いが鮮明になって「まあまあ好き」を手放せる気がしてくるというマジック。
ふと火がついて、服6着と靴を一足手放したけれど、正直まだ行ける…気がしてる。そして持ってる数や買う数が減ったとしても、購入金額が減るわけじゃない、悲しきファッションオタクの習性。
片付け動画を見るとなぜか気合いが入ってしまう。「上質なもの・大好きなものを少しだけ」というのがやっぱり好み。最終的にとてもいい鞄と靴、遊び心のあるアクセサリー、自分らしい制服を何組か…というふうに整いたい。
アートやファッションなど、おしゃれなものや美しいものを愛する反面、疲れた時は、体を張った過酷な芸を武器としている芸人のYouTubeチャンネルが心の癒しだったりする、夏と花火と私の矛盾。
そろそろ買い替えどき〜と似たようなボトムを、何も考えずに買う気でいて、「いや、これ80点は確実だけど、それ以上でもそれ以下でもない…」と完全に手が止まった。100点以上の制服を作るって、そういうことじゃない。そして、買えない夏!
マルジェラもだが「カジュアルだけれど上質な匿名性」を得たい時、マーガレットハウエルに惹かれてしまう、というあるある言いたい。
過去の素晴らしいものもいいけれど、やっぱり今この瞬間を生きてるファッションはいいよね!って実感する新宿伊勢丹詣での帰り道。
素晴らしいものは世の中にたくさんあるけれど、そのものと自分の間に特別な関係がある…と強く感じられるものは限られているのかもしれない、ということに気づき始める。
私の自問自答美術館にはやっぱりアレキサンダー・マックィーンを入れて、Savage Beautyな感じにしたい!と明確に思ってしまうなど。
自分の「自問自答美術館」という発想がすごく魅力的で震えるし、そのくらいの意気込みで、物を選び、一緒に生きていきたい。
私のワードローブ、オールシーズン総勢40点。点数を絞るとシーズン毎の買い替えも進むし、価格もちょっとリッチなものを買えたりするので、いいバランス。その中でもよく着るものはやっぱり偏りがち…という悟り。
愛用バッグ遍歴を改めて振り返ると、定期的に黒リュックが差し挟まれていて、「ん⁈」となったのだけど、もしかして大好きだった?それは機能性と偏愛の間にあるもの。
ブランド名や価格に目が眩んだりぶれることなく「私の物になる可能性はある、でもこれじゃない」と冷静に見極める力がついてきたとふいに感じるセールシーズンが来たよ。