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本のワークをやってみた話(あきやあさみさん講演会)

自問自答ファッションあきやあさみさんの講演会をアーカイブで拝聴しまして、そこに登場した「本のワーク」をやってみたのですよね。少しその話など、書きたいと思います。

(↓「本のワーク」が登場した元ネタはこちら)

ルールについては、以下の解釈でやっております。

「図書館か書店」で「なりたい、好き、似合う」をテーマに「本を一冊ずつピックアップ」する。
表紙とタイトルで本を決めて大丈夫である

さて、まずは「なりたい」本について

やっぱりゴリゴリのモードになりましたが、タイトルの「ヴィジョナリーズ(先見の明がある者)」というのがとてもよい、なりたいと思いました。

中身は著名なデザイナーがこれでもかと登場する豪華なインタビュー集。
トム・フォードの愛犬がエアフランスの顧客カードを持ってトムと一緒に旅行してるとか、マックィーンにある絵を見せられて絶句するインタビュアーとか、授賞式でお説教するチャラヤン とか、対面式のインタビューを拒否してファックスでのやりとりで行くマルジェラとか、雑学としてもファッションおたくにはとても楽しい本
表現したい何かが強烈にある人、言語化もいいがまず俺の提案するスタイル、ファッションから全て感じてくれ!と主張する人たちに強く惹かれてしまいます。
もっと自己主張する人になりたいのかもしれないですね、割と苦手だけど。

お次は「好きな本」


「好き」にはキレイなもの、ロマンチックなもの。ちょっと不思議、変化球なアプローチ、自分の世界観があるもの。
タイトルも謎かけ風味でよいです。
冬の贈り物にぴったりな、ロバート・サブダの美しいポップアップブック。飛び出してくるなんて大好き。しかけ絵本好きな上に、白・黒・ラベンダー・スカイブルーと好みの色、全部のせ

最後に「似合う」本。

「似合う」にはシンプルさ、日常のささやかなものを慈しむ心を込めています。
大好きな江國香織さんのお気に入りをぎゅっと集めたエッセイ。
「とるにたりない」には、「話題として取り上げる価値がない、議論に値しない、つまらない、些細な」といった意味があります。
けれど、あなどるなかれ、日常のちょっとした営みこそが、尊く愛おしい…と私は思っています。


私の文章は母からたびたび「大げさで表現がたくみな割に、内容が薄い」と言われていて、小さく傷ついていました。
でも、そんなささやかなものを人生の一大事として生きている自分は、いかにも私らしいな!と思うようになりました。(ドラマチックな展開はちっとも私に向かない、でも全く望まなくても事件なんて降ってくるのだから…)

話はここまでで!と思ったけれど、本のワークをやって言語化したら、
「なりたい」→「かっこいい」
「似合う」→「かわいい」
という結果が出たように見えて、こりゃファッションと違うもんだなという気持ちに。
服装では「かっこいい」を似合うものとして認識しているけれど、本のワークでは「かわいい」が内面に釣り合っている(自分自身が「可愛い」というより、最近、可愛いものを愛でる自分を受け入れつつあります)、このギャップはなかなか面白いかもしれないです。服装は客観的、本は内省的な自分であるとか?

本のワーク、お試しあれ!


追記
めったに地上に出ないモグラこと私ですが、思わず穴から顔を出してしまった…。読書会でご一緒になる方、どうぞよろしくお願いします。

次の旅に行ってきます✨またいい記事書きます。おもしろきこともなき世をおもしろく、が合言葉!