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【感想】『同志少女よ、敵を撃て』

 『同志少女よ、敵を撃て』が超ホットな話題作だったのは少し前な気がするので、今この感想noteを書いているのは周回遅れを感じるのだけれど、しょうがない。図書館で予約していて、ようやく順番が回ってきたのだからしょうがない。

 感想を結論からいうと、めっちゃ面白かった。早く文庫になって欲しい。出先で読みたい。そして出先で読むには単行本はちと大きいし、鞄のスペースを圧迫しすぎだから早く文庫出して。買うから!周回したいから持ち運びやすい文庫出して!

 図書館のカウンターで受け取った時、そりゃぁもう期待に胸躍らせていた訳ですよ。なにせ予約した時点で150人待ちとかだったからさ、久々に長期待ちの本を予約しちまったぜ……ってさ。本屋大賞の力は凄いね。
 それに本屋大賞受賞作だし、帯には小島秀夫監督のコメントもあるしで、読み始める前のハードルは上がりに上がりまくっていた。
 けど、読み始めたらこれがまぁ面白い!読み終わって、次の本を読み始めたとき物足りなく感じてしまうくらい面白いのよ。

 ラノベみたいにコメディ展開が入ってるとか、水着回があるとか、笑わしてくれるキャラクターがいるわけじゃないし、話のテーマとしては重たい話なんだけど、こう、作りが丁寧というかキャラクターが生きてるって感じが最高。

 面白さのタイプでいうと、ガンダムオタクが「いや、ガンダムにはバトルだけじゃない重厚なストーリーがあって……」とかいう時の「重厚なストーリー」ってやつだ。水星の魔女でいうところの、今放送中の方じゃなくプロローグの方というか。
 てかガンダム好きな人好きなやつでしょ、これ。

 派手な戦闘シーンがあるわけではない(ラノベに比べると)。スナイパーライフル片手に空を飛ぶわけじゃないし、ゲームの中の話で周りが銃持ってる中にビームサーベルで突っ込む訳でもない。
 でもさ、緊迫感のドキドキは凄い。
 ゲームの中じゃない分、そして魔法とかがない分、身一つ感からくる緊張感が凄いドキドキする。普段お好みの作品傾向が魔法とSFに普段浸ってるからか、支えが無い感じというか、本当に身一でやってる感じが堪らない。最高。早く文庫下さい。

 いや何?もう何かいてもコイツが言ってること本当か?って思われそう。
 良いなって思った文章とかほぼ日手帳の1日1ページの所に書き抜いてるんだけど、20日分消費したくらい面白かった。話の内容的に面白いといってしまっていいのか躊躇われるけれど。
 とか書くと、また本当に面白いのかの信憑性が下がる気がする。

 私だったら信用しないねこんなnote。絶賛ばっかのアマプラのレビューほど信用ならないものはない。何か面白い映画無いかなって探しててやたら評価が高いヤツはちょっと疑っちゃうよね。これ、ファンしか星つけてないだろって。
 
 このnoteもそんな雰囲気をまとっているけれど、面白かったんだからしょうがないじゃん。
 Kindle期間限定セール中らしいからKindle派は皆買いなよ。
 ついでに水星の魔女からガンダムに入った勢も読みなよ。多分後半の雰囲気こんなやで(プロローグから察するいつものガンダムなら)。
 気になってた人も皆買うといいし、たまたまこのnoteに辿り着いてしまった人も皆買うといいと思います。おすすめです。
 今月はちょっと厳しい人は今すぐ近場の図書館で予約するんや。私もまた予約の列に並んだ。
 本屋大賞受賞作だから大抵の図書館には入ってるんじゃない?
 入って無くても本屋大賞受賞を振りかざして入れてくれよ~!って頼もう。
 ラノベしか読んだことない勢も大丈夫。面白いから読める。全然難しくな~い。めっちゃ読みやすい。最近面白い本何?って聞かれたら皆に勧められる面白さだから読める読める。ツンデレ金髪キャラが好きなら特に読みなよ。最後まで生き残ってるから安心して読みなよ。

 最後に一言。文庫版早く買わせて。   




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