赤城山に登ろう 〜 小黒檜山
深雪に激れ。
2022年1月24日(月)
群馬県…前橋市/沼田市/桐生市
赤城山の主峰である黒檜山の展望地から北方を望むと眼下に電波塔の建つピークが見えます。
このピークは小黒檜山(1644m)でインターネットで検索すると山行ブログが散見出来ます。
小黒檜山へは過去二度、いずれも県道251号線から
白銀を踏んで黒檜山まで登った事があります。
急斜面にクランポンを効かせ、四肢を懸命に動かして登るのに四苦八苦した事が思い出されます。
今回はさらに下方に位置する和久土也山から初見のルートで黒檜山ヘ挑戦しましたが…、
駄目じゃ〜😫道半ばで撤退です。
キツいラッセルに体力が…と嘆きの山レポートとなりましたので、興味ある方はどうぞご覧下さい。
☀️晴れ 🌀軽風 🕢7h24m
🐾20,692歩 11.5km ⇅800m
♨️富士見温泉 見晴らしの湯 ふれあい館 520円
8:00 黒檜山登山口駐車場⇒五輪峠⇒取り付き点⇒
和久土也山⇒小黒檜山⇒爺黒檜⇒カーブ45⇒五輪峠⇒黒檜山登山口駐車場 15:24
車を黒檜山登山口のすぐ前の駐車場に停めました。
気温は-6℃です、冷えてる〜🥶
大沼はワカサギの穴釣りで大賑わいでした。
100人位いたんじゃないかなぁ!?
ハイカーさんはどうだろうね、準備してると何人か入山して行きました。
8:00
黒檜山登山口駐車場
今日は全行程スノーシューの予定です。
クランポンはザックの奥に入れ、しばらくはツボ足で歩いて行きましょう。
県道251号線(通称赤城北面道路)は冬季通行止め‼️ゲートは閉められて前には雪が積まれています。
雪溜まりを越えて県道に入り五輪峠まで登ります。
スノーシューのトレースが残っていました。
二人?三人かな?最近歩いた人がいる様です。
8:25
五輪峠
陣笠山、薬師岳方面にトレースが別れます、
低山のスノーシューハイクも面白そうですね。
峠からはスキーの跡も加わりトレースを追いかけて雪の積もった県道を下って行きます。
県道から小黒檜山への取り付きについて。
小黒檜山へは無積雪期にも登る人はいる様です。
登路は無く薮漕ぎの山行になるかと思いますが、
僕自身は未経験なので経験済みの積雪期のルートに関して一言残して置きます。
初めて小黒檜山ヘ登ったのは2017年の3月でした。その時はカーブ47の標識から入山してルート探しに非常に難儀しました。
二度目は2019年の2月で、カーブ45の手前から入山しましたが雪深く困難だったのを思い出します。
カーブ45の標識まで降りて、入山するのが適当だと思われます。
しかし山中にある目印を追う事は難しいでしょう。登れる所を上がって行くしかありません。
過去には小黒檜山下の西側の斜面で滑落死亡事故が起きていますので、注意しなければなりません。
今回の入山予定地まだ先なので、
ここはスルーして行きましょう。
カーブ45の地点はエスケープルートとして小黒檜山からの下降の目安にと思っていたのですが、この後本当にそうなりました😅
山行計画を立てる時はエスケープルートを考えておく事も重要ですね。
ここまでツボ足で歩いてきましたが、
そろそろスノーシューを履きましょう。
9:21
カーブ43
県道をちょいとショートカットして行きます。
入山予定地は地形図に山道の破線があるヒカリゴケ自生地の駐車場からと決めていましたが、上の稜線に向かう林道を見つけました。
「これ行けるんじゃね」
「よし!行ってみよう」
という事で予定を変更してここから入山しました、
…が稜線の下で行き止まりになります。
9:41
林道入口
この林道は砂防堰堤の工事用の道でした。
今更戻るのもなぁ。
目標の鞍部までほぼ水平だし、
得意のへつりと行きますかね。
10:14
尾根出会い
よ〜し!トレースは有りません。
まっさらな新雪を踏んで行きましょう。
あとは尾根歩きで楽勝ー!!と思いきや、
雪深くてスノーシューが沈んでしまいます。
キツい雪尾根歩きとなってしまいました。
10:39
和久土也山(孫黒檜山) △1400.4m
三等三角点の標石は雪の下に埋もれています。
ちなみに点名は『二本楢』というみたい。
何年か前にこの山の名前を巡り、インターネット上でちょっとした論争がありました。
僕は後にその内容を知った程度です。
詳細は省きますので気になる方は検索して下さい。
和久土也山の山名板が一つだけ有りました。
風冷たい🥶
10:50
リスタート
小休止して、来た道を戻ります。
11:06
最低鞍部
標高約1340mの鞍部からP1515を目指しますが…
今回のルートで一番の難所になってしまいました。
雑木の急斜面は雪深くてね…
ゔぁ〜キツい!身体が上がらんのです。
ラッセル♪ラッセル♬と気分も上がらず、
ジグザグに登るしかありません。
参っちゃったね😫
時間ばかりが過ぎて登ってる感じがしませんよ。
北風が吹きつけ、汗をかいた身体を冷やします。
立ち止まる事も出来ずに急な雪面に四苦八苦😤
もはや遭難の危機か!?
なんてネガティブな思考になってしまいます。
とにかく身体を動かさなくてはと前を向きますが
行動不能になる前に決断しなくてはなりません。
行くのか!?戻るのか!?
一歩ずつ、一歩ずつ。
そうだ!激れ、心を燃やせ🔥
なんちゃって。
12:02
P1515m
標高差180m、距離900mを登るのに1時間も
かかっちゃったよ。
もうヘトヘトのヘトヘトですがね、
うっはぁ〜!やったぜ!と、とりあえず喜びます。
P1515mは爽快な展望台でした。
木が多いですが、東側に広がる展望はGoodです。
のっぺりと広い雪原は鹿の群れの休息地の様です、足跡や糞などが至る所に有りました。
ここで大休止していきたいですがね、
大きく深呼吸を一つして先へ向かいます。
登れ!登れ!!
と声を上げますが気合いは空回り。
何度立ち止まったことか。
もうこの辺りで心は折れていましたね。
小黒檜山まで登り上げて、それで終わりだと。
小黒檜山の山頂が見えてきましたよ。
タッチダウン!!
そして試合終了。
もはや体力も気力も底をつく寸前です。
午前中にはと思っていましたが、
予定時間を1時間以上オーバーしました。
13:12
小黒檜山 1644m
山頂にはスノーシューの跡が有りました、
県道のカーブ45から入山した人かな?
電波塔の建つピークはまずまずの展望地です。
展望を眺めながらランチタイムといきますかね。
P1515からお腹に入れておいたおにぎりは
この写真を撮る間に冷たくなっちゃったよ❄️
凍る前にお腹に詰め込んじゃいました。
北風に晒されて体力気力の回復は見込めず、
雪がもっと締まっていればヤル気も出ますが、
ここで黒檜山は諦めて中止にしました。
13:30
さてさて頑張って下山しましょうね。
⚠️小黒檜山から直接下山しては行けませんよ!
過去の滑落死亡事故は山頂の西側で起きました。
13:43
爺黒檜
爺黒檜の西側はかなりの急斜面です。
スノーシューのトレースは先へ向かっています。
しばらく進むと黒檜山へ向かうトレースと
稜線の下から登ってくるトレースを見つけました。
単独の方はここから上がって来たのでしょう。
ここを下山ポイントとして下降します。
スノーシューのトレースは下方から急斜面を斜めに登ってきています。
かなりキツかったでしょうね、深く沈んだトレースに困難が想像出来ます。
最初はトレースを辿りましたが、途中からトレースから外れて傾斜を見極めながら降りました。
ある程度降りると傾斜も緩みひと安心です。
下部で作業林道を横切ると、県道に降り立ちます。
14:32
県道251号線 カーブ45
あとは五輪峠まで登り上げるだけです。
黒檜山に登れなかったのは残念でしたが、
またいつかチャレンジしてみましょう。
15:02
五輪峠
ふぃ〜、あとは下り坂です。
もう脚が上がらないですよ。
15:24
黒檜山登山口駐車場
今日は年甲斐もなく頑張りました。
何より無事に帰還出来た事に感謝ですね。
黒檜山から逆ルートで歩く場合にはラッセルの苦労は半減すると思われます。
しかし小黒檜山、和久土也山のいずれからも県道に下山する為には稜線下の急斜面に下降ルートを探す事になりますので、その見極めは大変難しいです。
さらに五輪峠まで雪の県道を登らなくてはならず、逆ルートも決して楽な山行とはなりません。
この山域を歩く人はほとんどいないでしょう。
トレースは期待出来ず、道迷いの心配もあります。
登降には滑落の危険が伴いますので、完全雪山装備にて入山しましょう。
〈おまけ〉
最近ネットショッピングでこんなの買ってみた!
今回はちょうど良い機会なので県道の姫百合駐車場にて装着し、大沼まで試走してみました。
自己採点してみました。
性能 ★★★☆☆
装着の手間 ★★☆☆☆
価格 ★★★★☆
乗り心地 ★★★☆☆
耐久性 ?????
総合評価 ★★★☆☆
雪面に良く効いてる感じでしたが、
耐久性はどうでしょうかね?
多分長くは使えない様な気がします。
4千円弱だったのでこんなものかな!?
緊急時の備えだと思えば良いでしょう。
やはり金属製のチェーンが無難で、非金属のモノは価格の高い国産のモノが良いと思います。
以上勝手にレビューでした🙇🏻♂️
#349 《おしまい》
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