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Vauxhall Motors | エンブレム刷新

イギリスの自動車ブランドVauxhall Motorsが、ロゴとワードマークのデザインを一新。そして、デジタルフレンドリーなフラットデザインを採用しました。現在はイギリス国内のみの販売になっているので、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんね。

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| 平面へと落とし込まれたグリフィン像

以前(2008年制作)の「V」の文字が書かれた旗を持つグリフィン像をモチーフとした立体的なエンブレムを抽象化/フラット化し、力強い赤単色のエンブレムへと刷新。

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今回のリブランドでは、エンブレムをさらにシンプルにするために、以前は丸いバッジの上部に巻かれていたグリフィンの翼や「VAUXHALL」の文字が消えています。

ワードマークは、よりシャープで角張った書体が使用されることになりました。そして、色味は以前のグレーから変更された新しく深い色味のブルーへと変更。

| 少し気になるワードマークの字間

ワードマークの字間ですが、文字の並びが特殊なため単語がぱらついて見える気がします。例えば、「VA」の収まりは綺麗なのですが、「A」の後に来る「U」とのスペースが空くため、単語が分かれて見えてしまいますね。

簡単に言うと、「VA / UXH / ALL」でセパレートしているように見えます。試しに、私の方で字間を調整してみました。上が元で、下の字間を調整しています。

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先ほどよりはセパレートが気にならなくなった気がします。但し、最小サイズでの再現が難しいので、その検証結果の元、この字間になったのかもしれません。余談でした。。

| エンブレムの歴史

歴史を遡ると、実は過去にフラットデザインのエンブレムもありましたが、今回改めて、フラットロゴを採用した自動車ブランドの仲間入りをしました。(MINI COOPER/VW/BMW/NISSAN/TOYOTA/ROLLS-ROYCE)


この新しいエンブレムは、2021年に発売予定の新型Vauxhall Mokkaに最初に採用され、その後、アイデンティティ全体に展開されます。

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以上、VAUXHALLのエンブレム刷新でした。

最近はコロナの影響からか、予算のかかるリニューアルに力を入れるブランドが少ないですが、自動車業界は活気がある印象です。それに、リニューアルをすることで改めてブランド価値/経営指針の再定義と顧客層の変化などのシフトチェンジがができますから、景気が悪いからこそ改めて自社のブランドを見直すのが好機会ともいえます。

特に、自動車業界は若年世代へのデジタルアプローチへの舵を切っているのがわかりやすいですね。

様々な業界のデザインがどうなっていくか、今後の動向に注目していきたいと思います!

b.labo

アセット 2@2x


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