私が「漢方占い」を作ろうと思ったきっかけの話
五行バランスの整え方のお話の前に、先日武蔵小山で行われた「ムサコマルシェ」に出店させていただいた時に思ったことと、私がこの「カンポー占い」を作ろうと思ったきっかけについて、ちょっとお話してみようかなと思います。
今年のムサコマルシェ2023にて
武蔵小山にお店があったつながりで、いつも秋に行われている商店街のお祭り「ムサコマルシェ」に、今年も出店させていただきました。
こういったイベントなどでは、〝いろんな方にまず漢方茶というものを知ってもらいたい〟という思いで、10種類の漢方茶を1包ずつのパッケージで販売しています。
ですが、やはり10種類もあるので、なかなか初めての方はどれがいいのか迷ってしまうこともあったりします。
どれも「お薬」ではなく「お茶」なので、味のお好みで選んでもいただけるのですが、「どうせなら自分の体に合った漢方茶を選びたい」という方もいるので、そんな方には「何か今気になっていることはありますか?」といった感じで、体調で何かお悩みのことなどを聞いていったりします。
ただ、なかなか人が行き交う中でゆっくりとカウンセリングができるような時間もないのもあって、以前ですと1つや2つくらいのお悩みを聞いて、「それならこちらはどうですか?」という風に、合いそうな漢方茶をおすすめしたりしていたのですが、
今回はこの「カンポー占い」を使ってその場ですぐ鑑定して、「こんなん出ましたけど?」的な感じで(古すぎたね)10種類のカンポータイプをお伝えすることができまして、そうするとほとんどの方が「当たってる!!」とビックリされて、そのままそのタイプに合ったお茶を買っていただけたのでした。
「生年月日で何で分かるんですか!?」とみなさんに聞かれて、「漢方」も「占い」も同じなんですよーと答えたりしていましたが、こうやって漢方にも興味を持ってもらえたのがうれしいなと思いましたね。
ドラッグストア時代に経験したこと
ただ、短い時間だけでその方の体質や原因までをチェックすることは、本当に難しいことです。本当の漢方カウンセリングとは、1対1で1〜2時間かけて、全身の頭から足先まで1つずつどんな調子かを聞いていきながら、その人の本当の体質を調べていきます。
私も漢方スクールで(かれこれ20年前に)習った時は、そうやってじっくり聞いていくものだと教わりましたが、資格を取ってその後ドラッグストアで働くことになってから、
「まずドラッグストアにふらっと買いに来るお客さまに、そんな時間はない」
ということにそこで初めて気付かされることになるのです。
しかも、当時私が働いていたのは、品川駅の構内にあったドラッグストアで(今もあるよニューデイズになってるけど)朝は通勤通学の方で1分1秒をも争うような忙しさで、週末はこれからお出かけされる方が急に必要になったものを買いに来られたりと、
漢方はおろか、適切なお薬を選んでおすすめするのもまさに時間との勝負で、こちらが少しでも迷ったり悩んでしまうと「時間がないから…じゃあいいです」と言われて帰られたりして、悔しい思いをしたこともありました。
そんな経験もありつつ、3年ほどして店長になってからは、ロートの和漢箋やクラシエの漢方セラピーといった市販の漢方薬も増えてきたこともあったりして、少しずつお店で扱う漢方薬を増やしていきながら、しっかりおすすめできるように自分で調べたり、薬剤師さんと一緒に勉強したりしました。
品川駅も新宿駅も、本当に忙しいお店でしたが(たぶんあそこより忙しいドラッグストアあったら教えてほしいのだが)そうやって10年間働いて、いろんなお客さまに接客することができたし、さまざまなお悩みを抱えてる方と実際お話しすることができたおかげで、自分の知識や経験も付けることができたのではないかと思っています。
これは今から10年前くらいに新宿店にいた時の私ですが、今見るとなんだかだいぶお疲れのような感じがしますね…。この頃はまた働き過ぎて、あとはちょっと精神的にも病んでしまっていたのもあって、今よりも15キロくらい体重も少なかったかもしれません。
この後にドラッグストアを辞めて、武蔵小山で漢方のお店をする準備を始めることになるのですが、30歳を過ぎたこの頃にようやく「気合い」と「根性」だけでは、心も体もうまくいかないんだなということを実感するようになったような気がします。
「心」も「体」もどちらも切り離せない1つの「私」であって、〝病は気から〟なんて頭では分かっていても、心がどうしようもなく沈んで起き上がれなくなってしまった時に、漢方の力をどうやって使っていけばいいのかということも、自分自身で身をもって真剣に考える機会にもなりました。
そんな意味でもこのドラッグストアでの10年間は、心と体をどちらも自分の「個性」としてちゃんと一緒に考えるというこの「カンポー占い」ができるきっかけでもあったのではないのかなと、マルシェで久しぶりに販売をしながら思ったりしていました。
どこでもその場ですぐ「カンポー占い」できます
そんなわけで、ドラッグストア時代に磨いた、いかに時間をかけず効率的に相手のニーズを引き出して、おすすめの商品を選んでご提案をするという技術と、精神的にも肉体的にも一度どん底になってから何とかしてよみがえってきた私の経験を活かして出来上がった、この「漢方占い」というスタイルを使って、これからはもっといろんなところでお役に立てるような活動をしてきたいと考えております。
イベントで私がやっている「その場ですぐカンポー占い」の流れとしては、
これだけよー。簡単ですね。しかも早い。だいたい2〜3分くらいです。
興味を持って見に来ていただいた方に、「生年月日で体質が分かりますよ。よかったら試してみませんか?」とお声がけしてみると、最初は「え、本当ですか?」と半信半疑な方も、無料ですし簡単にできて、ちょっとした占いやおみくじのような感覚で気軽に試してもらえるのが、これのまたいいところなんですけども、
そのあと結果のタイプをお送りして、具体的なポイントが一覧になったシートを使って、どれが当たってるかを一緒に確認していきます。実はここが大事なポイントなんです。
前回のnoteでもお話したように、「漢方占い」は生年月日から「生まれの体質」を調べて、自分が元々なりやすい体質や性格をチェックするためのものです。
ただ実際に、今現在の心や体の状態と重ね合わせてみた時に、そことの〝ズレ〟が生じていることもあります。それは、元々の体質から何かしらの影響によって変化してしまっていて、その〝ズレ〟が不調の原因になっているということもあるのです。
どうしてその〝ズレ〟が起きてしまったのかを確認するためにも、このシートを使って、時系列とともに今や過去の状態をヒアリングしていきます。
例えば、十干タイプが「土の陰【己】大地タイプ」という方で、
心のポイントは当たっているけど、体のポイントがどちらかといえば、「お腹をこわしやすい」というよりは、「いつも大盛りを頼む」「甘いものが好き」「白いごはんが好き」の方が今は当てはまっているという場合、
それは今はもしかすると「土の陽【戊】山岳タイプ」に体が移ってしまっている状態なのかな?ということが分かります。
そこで、それはどうしてそうなったのか、思い当たる原因などがないかを聞いていきます。
「仕事が忙しくなったから」とか「家にいる時間が増えたから」などいろいろ理由があるかもしれません。そこにもしストレスによるものがあったとしたら、「木」の自律神経が胃腸の働きに影響して、食欲を逆に上げてしまっているのかもしれない、ということが想像できます。
同時にこちらでもその方の「五行のバランス」をこっそり確認しながら、「木」や「火」が強くなりそうなバランスであれば、体が熱に傾きやすいので食欲が上がりそうだな…というように、いろいろなポイントを集めてまとめていきながら、今のその方の体質と、それに合った漢方茶をおすすめしていきます。
まさに、現場の証拠や証言を集めながら事件の真相を解決していく刑事みたいではないですか。私のイメージでは科捜研の沢口靖子ですけどね。「鑑定してみましょう!」って白衣を着てやってみたくなりました。これはちょっと楽しそうなので、今度やってみようと思います。
ほんとそうです。科学も占いもウソはつきません。どちらもちゃんとした学問だと思います。漢方だってそう。
ウソをつくのは、占い自体ではなくて、それをちゃんと読み取れないくせに、自分だけを信じて努力もしないで適当なことばかり言っているインチキな占い師のことでしょう(誰とは言ってません)
漢方も占いも、奥が深いです。私もまだまだもっともっと勉強していかないといけないと思っています。自然の摂理に例外がないように、自然に現れる現象にウソはないはずです。信じる信じないとかよりも、それを私たちがどう読み取って生かすことができるのか、その方が大事だと思っています。
まとめ
というわけで、今回は「漢方占い」というものを作ろうと思ったきっかけのお話をしてみました。
もし「漢方占い」に興味を持っていただける方がいたら、お気軽にLINEでメッセージくださいね。感想や質問も何でもOKですよ。無料や有料の鑑定もぜひよかったら試してみてください。
また、各種イベントやマルシェ、研修会やパーティー(?)などでも、「その場ですぐカンポー占い」はどこでも出張いたしますので、健康対策や体質改善に力を入れられている企業の方やショップ、メディア、団体の方などいましたら、こちらもLINEでお気軽にお問い合わせください。
もちろん個人の方も、ご自分のご家族やカップル、親戚やお友達の方の鑑定も受け付けております。「自分の鑑定結果が面白かったので、家族の鑑定もお願いしてみました!」という方も最近少しずつ増えてきています。ありがたいです。
「生まれの体質」を知っておくと、どうしてそうなったのかという原因が見えてきます。どうしてこうなんだろうとか、どうして自分は人と違うんだろうということも、自分の本質や体質を知ると、ちょっと納得してホッとできたりします。相手のことも同じです。
それでは、次回もお楽しみに。ごきげんよう、沢口靖子でした。
いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。