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修士論文のDefenseなる発表会を終えた今の気分を綴ってみた。

こんばんは。おちゃです。
先週修士論文を提出し、一昨日Defenseという発表会を終えました。

1. 修士論文提出完了に至るまで

締切は9月7日。
原稿を書き上げたのが、8月末。
教授に原稿(Wordファイル)をメールで送り、指導を受けること4回。

1回目は、Theoretical Frameworkの部分で文献を足さなければならず、
1日かけて論文を読み直し、加筆しました。(心は半泣き。)

Theoretical Frameworkは本当に大変です。
修士論文を書くにあたって、Theoretical Frameworkだけに少なくとも1か月は費やしました。
引用した文献は60以上。
APA 7th editionを何回もチェック。

今後論文を書くときには、Theoretical Frameworkに余裕を取り組めるようにしたいなと思いました。
文献を探せば探すほど能率が上がったので、良い経験ではありました。

2. 論文の提出に加えて

ヨーロッパの大学では、論文の表紙の次のページにPlagiarism Statementを挿入する必要があります。

日本の大学も現在はそうなのでしょうか。
(私が卒業論文を書いたときにはなかったのですが…そもそも論文の書き方を教わらなかったし、自分で調べもしなかった苦い経験。)

そして担当教授からの提出証明書類が必要でした。
これは原稿のメールでのやりとりを終えた後に、教授から送られてきました。
つまり、必ず担当教授(Supervisor)にチェックをしてもらわないと修士論文を出せないというシステムになっているということですね。
否が応でもコミュニケーションを取らないといけないという。
(ちなみに修士論文の評価には、原稿そのものと発表会のほかにも担当教授(supervisor)とのやりとりを問われます。)

Presentation of a written master’s dissertation (MD written report)  50%
Oral presentation and defence of the MD before the MD Committee 25%
MD supervisor report                      25%

修士論文(MD)の評価項目

そして、原稿をPDF化し、TurnitinのようなPlagiarism度合いを測ってくれるウェブサイトで不正がないかをチェックします。
少し時間がかかるようだったので、次の日に度合いをチェックしました。
私は20%と出ていたのですが、Plagiarism Statementが引っかかっていただけ(同窓生はみんな同じ書類を用いるので当然引っかかる。)で、あとの原稿自体は1%未満でした。

最後にPDFをプラットフォーム上に提出して、一連の作業は終了でした。

3. 発表会に向けてプレゼン作成

発表会に向けて余裕を持ってプレゼンを作成しようと思っていたのですが、本業が忙しく・・・結果2日前から少しずつ行いました。

運動会や定期考査前で、普段以上に空き時間がなく、また運動会練習には安全管理上体育科でなくても常時見守っていなければならず、空きコマは1日1コマあるかないか。また放課後の運動会練習により、部活動がない日でも定時まで拘束されてしまいました。

そのため、テスト作成や授業準備・提出物評価は勤務時間外に・・・。
加えて2週連続土曜授業…。
大変なときに大変なことは重なりますね。

本題に戻ると、プレゼンテーションには、Canvaを使いました。
Canvaで「Defense」と打つと、修士論文の発表に使えるテンプレートがたくさん出てきたので、そのうちの一つを利用しました。

CanvaのDefenseテンプレート

大学院の授業の発表のときにも使ったのですが、自分を小窓に表示したまま発表を録画することもできるので便利でした!

発表は持ち時間が15分なので、スライドが15枚と定められていました。

1 cover slide + 11-13 content slides + 1 Thank you slide (max. a total of 15 slides)
1. Cover: title, author, supervisor, master’s course, university, date 2. Presentation outline
3. Objectives and research questions
4-5. Theoretical framework (keywords, some key authors)
6-7. Methodology (context, participants, instruments, procedures) 8-11. Results (examples, tables, figures, etc.)
12-13. Discussion
14. Conclusions
15. Acknowledgements & Thank you

スライドの構成

構成が決まっているのでプレゼンは作りやすかったのですが、
自分の論文を見直してみると・・・。
In additionの乱立!
Practiseのスペルミス数箇所!
(ヨーロッパなのでイギリス英語 ◯Pracitse ×Practice)
あれ…Discussionにしたけど、これはResultsだったのでは…💦
など冷静な頭で考えてみると、不安要素はいくつかありました。

書いた直後は、「自分できる!!」と思っていたのですが、
まだまだ未熟だと痛感しました。
(この時点で担当教授のOKはもらえてはいたので、内容としてはよかったのだと思いますが、構成や論旨はもっと磨き上げられたなと思います。)

発表1時間前にスライドが完成し、発表練習をしました。

自分の言葉で伝えるのは本当に難しいですね。
これ言いたいな、という英語の言い回しが瞬時に出てこなかったので、
ギリギリまで調べて、話の切り出しのフレーズをメモして臨みました。

4. Defense! ディーフェンス!

手元にタイマーを置き、発表をなんとか許容範囲内に収めることができました。(それでも17分)

発表のあとは、3人の教授から質問が飛びます。
1・2人目の教授は、「内容はとても先進的で面白かった。もし次にこのような研究をするとしたら、同じように行うのか、それとも何かを変えるのか。」という柔らかい質問でした。

3人目の教授からは、

  1. Research QuestionとHypothesisの関連性に抜けがあること。

  2. Discussionの部分にResultsが入ってしまっていること。

などといった論旨の指摘を受け、

  • なぜサンプルをこのペアにしたのか、最善だったのか。

  • 質問紙を複数使ったことに対して理由はあるのか。

  • 実験参加の同意書の扱いはどうしたのか。

といった論文に書かれていないことについての質問も受けました。

1と2については、論文を書いていく過程で、目的が明確になったので論旨が少し変わっていったので、自分では繋がりがあるように書いたつもりではあったのですが、プロから見ると不十分だったのだなと反省しました。

その他の質問については、説明ができた=教授陣を納得させることができたので、これがDefenseということなんだなと実感しました。

ちなみに同意書の取り扱いについては、論文内に「同意書を取り、データは適切に処理しました。」という一文があればよかった。(完全に忘れていました…もちろん同意書自体はいただいています!)

5. 余談

私が通ったスペインの大学院ではオンラインでの発表以外にも実際に大学院に行って発表している方もいて、皆さんマスクされていないので、それが一番の衝撃でした。

オンラインで他の院生の発表を見ることができたので、ありがたい機会だなと思いました。院生の多くはヨーロッパで英語を教えている方々で、もちろんネイティブの方もいますが、ノンネイティブでもスラスラ話されていて、自分の話すスキルを磨いていきたいなと思いました。

一年間スペインの大学院にオンラインで通ってみて、同じ課題に対して、一緒に学ぶことができる仲間のありがたみを感じると同時に、やはりオフラインで会えることの良さを改めて考えています。


何はともあれ、終わった!!やりきった!!
感無量です!
支えてくれた友人たち、教授陣に本当に感謝です。

あとは成績発表&卒業式を待つのみ。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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