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【虎に翼 感想】第8話「法廷に正解はない」とは

寅子は、よねの後をつけた行きがかり上、妻が夫に対し、形見の着物や嫁入り道具の返還を求めた裁判を傍聴することになった。

着物は返ってこないだろうと結論を出すよねに反し、納得のいかない寅子は、穂高教授に尋ねます。

寅:「(妻が着物を取り返すのは)、本当に無理なのでしょうか」
穂:「さあ~どうだろう。法廷に正解というものはないからね」

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「法廷に正解はない」とは

◆判決が出て「勝訴」だったとしても、個別的には、一番認めて欲しい主張を裁判所が認めてくれなければ、納得がいかないまま終わる。
◆また、和解したとしても、最も大事な条件を相手がのんでくれさえすれば、他の条件を放棄して終わらせることもある。
◆この裁判の女性は、形見の古びた着物さえ取り返せれば、他の嫁入り道具は手放すことで納得する可能性がある。
◆結局のところ、裁判所は「折り合いをつける場所」だし、弁護士は「折り合いをつける仕事」だと思っている。
◆同じものは一つとしてない。

と、こんなふうに考えます。
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寅子が裁判を傍聴した話をし始めた途端、最年長で既婚者の梅子の表情が曇りましたね…
夫が弁護士なのに自分も法曹の道を志した梅子の動機が、今後、見えてきそうです。

「虎に翼」4/10より

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