【虎に翼 感想】第15話 それぞれの着地
いろいろなことが着地した第15話だった。
花江、昨日は「スンとしてる」と言ってごめんなさい。
さみしかったんだね。寅子に兄の嫁と紹介されて、寅子に新しい仲間ができて、距離を感じていたんだね。
直道が鳴りをひそめていたのはこういうことだったのか。今週は、シュークリームと秋刀魚を食べていたシーンしか覚えていない。他に出てたかどうかもどうでもよい。「息子を取られてさみしいんでしょ」の空気の読めなさもどうでもよい。「花江が一番だ」と言い切る核を持っている。
だから今日は、「結局、男が話をまとめた」などと私は絶対に言わない。
はるさんの言うことにいちいち納得している。無駄なことなど一つもない。
思いつめて焦っている依頼者に、「急がば回れ」の道を説かなければならないときが、必ずくる。だからいいんだ。
(はるさんが話しているときの寅子の「お母さん…」の表情、本当に娘の顔をしていてすっごく良くて何回も見てしまいました。皆さんにももう一度見てほしいです!)
先週の最後にマチコが言っていた、「寅子はまだ気づいていなかった。自分が恵まれていることに」の言葉は、ここのシーンに繋がっていたように感じた。
皆が順番に弱音をはいているとき、寅子の番になって花江が遮ったシーン。寅子の弱音はそこまで重い話じゃなさそうだといわんばかりの遮り。
そう、これはきっと、寅子の強みになる。
バックボーンが重い人は、自分のバックボーンを背負いながらものを考えてしまうかもしれない。
寅子が一番フラットにものを見れている。
予断をもたず、純粋にものを見て、素直に疑問をもち、はてと言う。
それが、弁護士になったときに必ず強みになる。
寅子自身も、「そのまま受け入れる弁護士に、居場所になりたい」と話していた。これからも純粋さ、フラットさを失わないでほしい。朝ドラファンがなんと言おうが。
法廷劇も無駄ではなかった。あの新聞記事を、男と、そしてほとんどの女が揶揄したとしても、一部の女子の心には届いていた。それが裾野を広げていくはずだ。
あっという間に女子部卒業の日を迎える。結局、残ったのは寅子たち5人だけだった。白目のあの方がいなくなったのは残念だが、自分で決めた新しい道を進んでいることと思われる。
中山先輩、そんなに泣かんでもと毎回思うけど、ああいう人が依頼者と一緒に泣いてくれるんだろうな~そういう人も必要だよな~と毎回思っている。
次週もいろいろありそうな予感がする。あのボンボン(と私が勝手に命名)もまた絡んでくるのか。今度こそ。
はるさんの今宵の日記は長文になりそうだ。
「虎に翼」4/19より
★「白目学生」こと、うらじぬのさんの記事がありましたよ★
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