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【虎に翼 感想】第35話 “佐田寅子” 誕生



“佐田寅子”

随分と、やわらかい印象になるなぁ…今までは、“猪”の爪”の“寅”の“子”だったからなぁ…

タイミング良く、気の弱そうな依頼者がやってきて、ここぞとばかりに雲野弁護士も寅子を推す。そして、寅子の初法廷が決定した。

イソ弁(勤務弁護士)岩居の反応も見逃さなかったぞ!雲野法律事務所は給料制だけど、歩合もあるのかもしれない。寅子が依頼を受ける分、相対的に岩居の担当は減る。

初法廷の日。
久保田先輩の法廷デビューのときは、錦田弁護士来てくれていたよね…状況が違うからな…ザ・放任主義、雲野六郎。
代わりに、よねが付き添い兼傍聴をしていた。

裁判の内容は、男性同士のトラブルのよう。相手と目を合わせられない依頼者に、「落ち着いてください」と声をかける寅子。それを見て泣く笹ずしのおっちゃん。ご時勢柄、店を畳んで田舎へ帰るためお寿司を届けられないと、またまた泣く。
戦後、また笹ずしのお寿司を食べられることを、切に願っている。

「紙切れ一枚でこれだけ立場が良くなるなら、結婚も悪いものじゃないわね」と自嘲気味に語る寅子に、よねは目を合わせない。
「結婚自体がくだらない」「逃げ道を手に入れると、人間、弱くなるものだぞ」と、苦言を呈する。

よねには、よねの考えや信念がある。本人が思った道を進んでほしい。
だが、寅子本人が言うように、逃げ道のために結婚したわけではないことは確かだ。寅子の心の中には、いつも、去っていった仲間たちの思いがある。そのためにどうすればいいのか、その一念で突き進んでいる。

寅子の言葉は、よねには伝わらなかった。
弁護士になったら、正攻法でやっていけることばかりではない(法律違反とか、弁護士倫理違反という意味ではない)。あらゆる可能性を模索し、もう一つ先まで考え抜くことも必要なときがある。だからよねには、あまり決めつけないでほしいと思っている。
このとき、昭和16年10月頃であるから、まもなく口述試験を控えているはずだ。来週には、結果が判明するのだろうか。


「その手があったか」

はるさんは、利害の一致をみた。直言と違って飲み込みが早い。

法廷に立つための一念で突き進んでいる娘を黙らせながら(ホント、黙って笑)、寅子と結婚する旨味は何か?と、はるさんに問われた優三さんは、猪爪家と家族になることが、これ以上ない旨味だと答えた。寅子のことが前から好きだったことは言わずに。
だから、直言お父ちゃんは混乱している。元々付き合っていたんじゃないかと思ったから。確かにありそうな話だから。

それでもはるさんは、「こんな感じの娘でも、私たち二人にとっては、かわいい娘です」と伝えることは忘れなかった。
どれだけ型破りな結婚に見えても、親のすることは不変だ。

写真を撮るシーンは、なんだか涙が出た。どんな結婚の形でも、みんなが嬉しそうで、幸せそうだ。直道が軽口を叩きたくなるのも、私にはわかるよ。


優三さん、1階から2階へ

布団の距離、20センチくらいだろうか(思わず定規を手に取ってしまった……)。
階段に座って話していた頃とさほど変わらない距離感なのに、緊張するね…この後のところは、コント見れたからもういいや。優三さんが気持ちを伝えたのを見れたから十分です。

はるさんの日記は、しばらく長文続きだ。

「虎に翼」5/17より

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