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【虎に翼】4/24 虎に翼と共同親権?それとも…

こんにちは、おっちぃです。


梅子の事情

光三郎ぅ・・・(涙)
「ぼく、おかあさんのおにぎりがいちばんすき」って・・・(涙)
今の梅子の心の支えになっているんだね…どうか、その優しい心のまま育ってね…

梅子の表情に何かを感じ取っている女性陣と、ほんの一会話にしか感じ取らず、すぐにおにぎりを食べ始める男性陣の違いには気づいているが、先へ進む。


行きがかりとはいえ(小橋のヤツ怒)、梅子がやっと告白してくれました。

若い頃は、良き妻・母になる自信があった。
長男出産後、夫は家に帰らなくなった。
長男は、跡取りの弁護士となるべく姑に育てられた。
あるとき、長男も夫と同じ目をしていた。

だから、夫と離婚したい、次男と三男の親権だけでも取りたい、と。

旧民法は、「家」が基本として作られている。離婚しても親権が父親にあり、子どもは「家」に残ることになる。

この時代、これが一般的であり、こんなものだと諦めて生きている女性が多くいたことだろう。しかし、梅子は自分の不作為を後悔していた。そして、気が遠くなるほど困難な道を選んだのだ。
モラハラ被害の典型とすべく、梅子の自己肯定感は下がっていた。だけど、寅子たちとの出会いがそれを引き上げてくれたのだ。その大切な場所に、家庭の話を持ち込んで汚したくなかった気持ちが痛いほど分かる。

梅子が自己肯定感を下げながら死んでいく人生でなくてよかった。
なんとか踏ん張って、女子部に入るべく行動してくれてよかった。
梅子、よくここまで来てくれた。きっと糸口が見つかるよ。見つからなくても、梅子自身が親権を得られなかったとしても、同じように辛い思いをしている女性たちに寄り添ってくれることは分かっているよ。

梅子が合格して弁護士になることを、心底願っている。

合成にもほどがある

皆さんも思い浮かびましたよね?グリーンバックを背に、ワイヤーで吊られている岩田剛典さんの姿を。

今日は、あらためて寅子のディベート力に感心した。花岡に全然負けていなかった。弁護士は弁が立たなければならない。やはり寅子は弁護士になるべき人物だ。
(しかし、手を出してはいかん。あれは訴えられても文句は言えないぞ)

花岡の背景も分かってきた。
佐賀から上京してきている。母親は早くに亡くなっている。

母親に連れられて上京してくる同級生を横目に、一人で上京してきた姿が目に浮かんでくる。
地方から明律大学へ進学してくるのだから、地元ではそれなりに優等生だったはずだ。それでも本人の中では、さまざまなコンプレックスを抱えていたと思われる。
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そうか…大学入学のため上京した直後に父親が亡くなった筆者は、激しくシンパシーを感じてしまった…
筆者が法律事務職員になりたいと思ったのは、父親が亡くなって途方にくれたからだった。
筆者以上に途方にくれている母と兄には頼りづらい状況で、心細かった。自分のことは自分で解決できるようになりたいと思ったし、自分に何かあっても、心構えだけでも身につくのではないかと考えたのだ。
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自分語りになってしまったが、花岡からしたら、寅子たちは贅沢に見えるのだろうなぁと…
花岡なりの母親を通した女性像があって、そこに合致しない寅子たちと机を並べることになり、どう接してよいのか分からなかったのかもしれない。おそらくだが帝都大学に受からなかったであろう状況も相まって、彼なりのストレスはあったのかもしれない。

だからといって、あのような傲慢な振る舞いはいけないが、背景が見えてきたのは良かった。明日から花岡に肩入れすることにする。

今日のオープニング、視聴者からの評価が爆上がりしているだろうとのNHKの鋭い見立てにより、轟のワンショットが実現した。朝ドラ恒例の立ち聞きも披露。ヤッホー。

虎に翼と共同親権

「虎に翼」が始まってからというもの、主にSNSなどのネット上で、共同親権と関連づけられているのは筆者も目にしている。

筆者自身は子がいないので、実地としての実感を得られていないのは否めないが、仕事の経験では、いろいろな例があるということは実感している。

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母親と小学生の子で相談に訪れて1時間後、泣きながら事務所を飛び出すお子さんと、それを追う母親に接したこともあるし、
DVの案件で、シェルターに住んでいる母子の居場所を知られないよう、神経を使ったこともあるし(事務員からあれこれ聞き出そうとする連中もいるから、すっとぼける術はだいぶ身につけた)、
打ち合わせの約束の時間に来なかったときは、途中で電車に飛び込んだんじゃないかと、本気で心配したこともあった。

他方、子どもとの関係を切らしたくなくて、養育費を毎月、一生懸命振り込む父親もいたし、
子どもと会えないのでは生きている意味がないと、思い詰める父親もいた(これがエスカレートして事件になってはいけないが…)
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単独親権と共同親権、どちらがよいのかという意見は差し控えるが(というか結論が出ない)、少なくとも、国会において議論がし尽くされているかは疑問だし、ネット上でどれだけ正しい情報が出ているのかも心配でしかない。

今日のストーリー、NHKとしては、だいぶ踏み込んだのではないだろうか。数年前の長期政権のときだったら、こんなにストレートに取り上げていただろうかとも思う。
ムーブメントを起こす日になるかもしれない。
その一方で、大人が自分の主張を表明するときに、「虎に翼」が利用されすぎて、それこそ、「虎の威を借る・・・」にならないか心配もしている。

今日のラスト、梅子は、「救う」という言葉を使っていた。

あくまでも子の利益を最優先に考えて、最善の着地になることを望んでいる。

一人でも多くの子どもが、心身共に健康に育ち、個人として尊重されながら生きていけることを、願っています。

「虎に翼」4/24より


★「大きな文字で日本国憲法読もう」のご紹介★
本当に大きな文字(14か16Pくらい)で書かれていて、条文が載っているだけのシンプルなもので、約60ページの薄い冊子となっています。
現在は発売されていないようですが、もし図書館などで見かけたら手に取ってみてください。


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