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【虎に翼】4/26 裁判における日記のススメ


合格した者、していない者

いつの時代も、検察は傲慢である。
家の中に土足で入ろうとする。それは、一家の心の中にも土足で踏み込む行為だ。
優三さんが冷静に対応してくれて、そこの一線を踏みとどまらせてくれたのは救いだった(靴は廊下に置いていたが怒)。

昨日のラストで、逮捕ではなく「勾留」と言ったのは、直言さんが長期間戻ってこないことを示唆したと理解した。

優三さんはいつも寅子に寄り添ってくれていたけど、今日こそ本当に感謝したい。
猪爪家の皆にも状況を説明してくれたおかげで、直道が気休めを言えるくらいには、少しは落ち着けた様子だった。
何年も試験に合格せず、直言の傍で働いていたことが功を奏した。

しかし、それ以上に優三は、試験に合格していない自分を悔やんだのではないだろうか。

現代においても、手続きなどの実務に関しては、事務職員のほうが詳しかったりする。
だが、弁護士との決定的な違いは、表立ってものを申せるかだ。資格を持っているか持っていないかは、天と地ほどの差がある。

今回の優三さんは、身内(あえて身内という)に対しては自分の知識・経験を役立てることができたが、決して直言の弁護人にはなれないという現実を直視することになる。

寅子は、残念だが更に何もできなかった。優三さんが来る前に彼のように冷静に対応できなかったところは、優三さんが事前に事情を知っていたことを差し引いても年数の違いがはっきり出ていた。

梅子も同様だ。夫しかツテがなく、土下座するしかできなかった(してくれたことに感謝)。

合格した者と合格していない者の立場の違いが明確になる、それぞれのシーンだった。

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この件は、当時、実際にあった事件をモチーフにしているようだ。
“100年経っても変わらない”のは検察にも当てはまる。ぜひ一石を投じてもらいたい。

事件が新聞記事になったことで直言が帝大卒であることが判明。同時に寅子が明律大学で法律を学んでいることも書かれてしまった。ざわつく学生たちに、穂高教授が今一度、基本に立ち返らせてくれた。塀を乗り越えてでも、必ず手を差し伸べてくれる人はいる。


裁判における日記のススメ

検事が家宅捜索をしている最中、はるさんは、「気が動転しているときは記憶があいまいになるでしょ。このことは、絶対に忘れないようにしないと」と、いつもの日記帳に書き留めていました。

これ、とっても大事です。筆者も、心配事がある方には、日記をつけることをおススメします。
(注※以下の話は、確実に勝てます、という話ではありません。保証はできません)

筆者個人の考えですが、“手書き”がいいと思います。

わざわざ日記帳を買う必要はありません。適当なノートでよいです。隠して保管できるように小さめサイズがよいでしょう。

年月日、曜日、天気を記載する。何か言われた、された場合、おおまかな時間も含めて記載するとよいでしょう。
感情的になって、相手を罵(ののし)ることは書いてはいけません。あくまで淡々と事実を記載するのです。

交通事故もそうですが、怪我をさせられた場合、なるべく早く写真を撮りましょう。
傷口のアップだけだと本人と分かりづらいので、併せて、顔を入れて撮ったり、自宅だと分かるものを写り込ませたりするのもよいです。
データだと撮影年月日も記録されますが、写真を印刷した場合は、裏面にでも撮影日時を書いておくとよいです。撮影者も記録してください。
同時に、病院に行って診断書をもらうのも忘れずに。

民事裁判になると、まず、事前にこれらのコピーを証拠として裁判所と相手方に提出します。その後、裁判当日に原本を持参し、裁判官と相手方の代理人に原本を確認してもらうというのが流れです。

決して、確実な方法だという話ではありません。ですが、私たちは「虎に翼」で、“自由なる心証”を学びました。事実を証明するための一助とすべく、お伝えさせていただきます。

「虎に翼」4/26より


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