藤岡康太騎手、やすらかに
藤岡康太、こう聞くと
わかる人とわからない人が
いるとは思いますが
JRAの騎手で父は調教師
兄は同じく現役の騎手です
週末の中央競馬のレースで
落馬事故により意識不明となり
昨日、亡くなったと発表された
享年35歳、まだ若い騎手だった
ワタクスは競馬が好きです
ギャンブルという側面が7割
馬や騎手が好きな面が3割
自らを虐げた目で見てもこの割合
ですから、ハズレたときでも
騎手には文句も言いたくなるし
さすがに◯ねとは言いませんが
騎手の判断などでヘタを打ったら
ちゃんとしてくれよ〜とは思います
おそらく競馬にお金を投入してる人は
そういう厳しめな気持ちはありますが
落馬事故となると、急に馬と騎手が
大丈夫か、馬券なんかどうでもいい
そんな気持ちになるのもホンネです
先日UAEで乗ってたルメール騎手
JRA所属のフランス人のトップ騎手も
落馬で鎖骨、肋骨の骨折、肺に穴
現地で入院しているそうです
少し前には、管轄の違う地方競馬でも
高知の塚本騎手が落馬による負傷で
帰らぬ人となってしまいました
塚本騎手も平日に何度かやってますが
高知のファイナルレースなんかでは
よく狙っていた騎手で、享年25歳
ワタクスのような競馬好きは
ゲンキンなものでうまく走れたら
よくやった、あるいは当然だ的な
でもヘタをこくとモヤモヤや怒りで
手綱をとる騎手に文句も言いたくなる
当然、騎手が極めて危険なことを
しているのだとわかっていながら忘れ
こういう事故があると改めて気づく
命懸けで騎乗しているということが
心にズシンときて、なんとも言えない
気持ちになってしまいます
藤岡康太騎手は自分でも
コータが乗るなら穴を開ける
のではないかとか期待値が高く
よく買おうとする馬に乗ってくれた
NHKマイルCの
ジョーカプチーノでG1初勝利
昨年のマイルCSの
ナミュールの代打騎乗
京都大賞典のダービー馬
マカヒキの復活勝利
大舞台での印象的なレースが
記憶に刻まれてる
騎手はどうなんでしょうね
事故防止でヘルメットを
もっと頭部を守る仕様に
変更するとか
首なども守る何か防具を
つけたりする工夫をすることも
大事かなと思ったりするが
競馬としての厳格なルールがあるし
負担重量があって厳しい体重制限もある
馬に負担もかけられない
いろんなジレンマ
特に日本は年々速く走るために
工夫され馬場も高速化してきた
馬はその生命エネルギーを削りながら
騎手は死と隣り合わせで騎乗しながら
馬券購入者は当たれば好騎乗、神扱い
ハズレたら騎手批判、ヘタ打つなと
当たりたくなってしまう性分です
わかってます、もちろん
都合良く解釈しすぎなのは
ただ、ファンの馬券購入と熱狂が
あってこそ、成り立つ競馬でもある
そこはいいバランスでいたい
でもやっぱり事故は起こりうる
馬が故障をしてしまうこともあるし
他の馬とぶつかって落馬事故に
つながってしまうことも常にそういう
リスクと背中合わせで闘っている
日常生活もままならなくなる騎手も
負傷を何度も繰り返してしまい
自ら帰らぬ人になってしまった騎手もいる
メンタル的にもいろんな事故のリスクが
高い職業であるとわかっているだろう
管轄は農水省であり、人を守る何か
手立てを講じるべきであるとも感じる
ある意味、あの程度の防具だけで
あのスピードで騎乗しているって
やっぱり愕然としますよね
どうなんだろうな、馬にはある程度
負荷がかかっても人の頭部や首を守る
頑丈な防具を検討する時代に来てると
考えられなくもないんですけどね
競馬の歴史みたいなものや
こうあるべきというスタイルも
伝統的にはあるんでしょうけど
どうにかならないものか
やはりこういう事故で亡くなると
避けられない事故かもしれないが
極力ダメージを軽減できるような
ルールづくりも考えていくべきかな
議論はされているんでしょうけど
馬券を購入してくれるファンあっての
競馬、ってこともあるけど
走るために生まれ訓練されて走る馬
気の悪さや突然の負傷や事故のリスク
もろもろがカオスな状況なんですよね
いろんな意見を聴いて議論して
ファンの意見も加味したうえで
日本独自の規定をつくるようなこと
できないんでしょうかね
世界共通の基準もあるでしょうから
難しいこともたくさんあるでしょう
ただ、やっぱり馬も人も守るべきと
自主的に踏み込んだ変更をすることも
必要な時代になっているのではないか
国の管轄ですから、見ないふりはね
コータ、ありがとう、お疲れ様でした
調教映像で一目でわかる派手な上着
もう見ることができないんだな
まだまだ乗りたかっただろうし
悔しかっただろうな
どこかで腹決めて乗ってたとは
思うけど、やっぱり哀しい
これまでをねぎらうこと
コータを忘れないことしか
ワタクスにはできないが
ありがとう
ありがとう
やすらかに
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