見出し画像

男子サッカーを南アフリカ目線で観たら、妙な面白さがあったのさ。


いや~、一瞬だけ

ナベツネにみえた。

すいません。


オリンピックのサッカーが

男女ともに始まりましたね。


男子のほうは、試しに

南アフリカ目線で観てみた。

これがまた結構、面白かった。


どうしても普通に観ようとすると

日本目線。日本がボールを持つと

日本の攻撃目線でゲームを観てしまう。


相手がボールを奪えば

瞬時に今度は私たちは切り替える。

日本の守備目線でゲームを観てしまう。

自然とやってしまうことですけどね。


日本目線で見てしまうと

ヤキモキしたり、初戦の難しさ

みたいな印象なんでしょう。


物の見方のひとつのヒントにも

なりそうな視点の変え方というか。

逆から見るのも、おもしろい。


最終的に「個」のチカラの差が出た。

久保はやっぱりすごいなと。


トラップを案の定、ピタっと止めた

あの瞬間、あっ決まりそう(笑)

って感じがもう、久保すごい。


久保ならトラップ止めるの当たり前

って感覚になってしまってるのが

一流の証というか。


あのゾーンで、あのトラップ、

あの持ち方、あぁ決まるな(きっと)。

笑けてきますよ、しょうがねぇなと。


判定に関してはおかしなもんで

南アフリカ目線で試合を観てると

ファウル取ってくれた、

取らないでくれた。ありがたい。


途中までは、よしよし、プランどおりだ。

みたいなワクワク感がありました。


でもね、この試合だけでなく

グループリーグを通して考えたとき。


コンディション、コロナの影響など

いろんなことを考慮した場合。


南アフリカはあの戦略で

虎視眈々と狙いつつ、ファウルを

もらいにいったりと、現実的に

勝ち点1を狙う。


その試合運びの妙が

途中まで見れたのは良かった。


なんというか・・・

こっそりバレないように

ミッション遂行する感覚。

・・・バレてるけどね(笑)


ウソついてるわけじゃない

ダマしてるわけじゃない。

ちょっと演じるような感覚。


アレを日本ができるかな?と

想像したときに選手は良くても

観てる人はあまり好感持てるまで

まだ育ってないだろうなぁと。


「正々堂々」が染み込みすぎて。

裏を返せばそれが日本の良さだが

勝負事ではちょいちょい後手を踏む。


コンディションの差、地の利、気候。

すべてがアウェイの南アフリカ。


そこでどう立ち回るかの

ミッションを達成しようとしてる

あの感じがワクワクして

すごくおもしろかったです。


久保のゴールで残念と舌打ちした

ワタクシは非国民ですかね(笑)


次のメキシコは強いでしょう。

最悪、日本は南アフリカがとった

戦術や時間の使い方をしなきゃならない

ゲームプランも想定しないと。


メキシコはよく体格などから

日本が目指すべきスタイルと

よく言われるけれど。


単純にマネしてもできないのは

勝つための「立ち回り方」だと思う。


うまく言えないんですけど

サッカーで言う、マリーシア(ずる賢さ)

に近いのかな、広い意味では。


前後半90分をコントロールし

グループリーグ、決勝ラウンド。

刻一刻と変わる状況に対応しつつ

大会を俯瞰でみてコーディネイトする

言葉や数字で説明つかない能力。


たぶん強い国の選手って

みんなこの能力を持ってる。

小さい頃から染みついた

感覚なのかもしれないですね。


日本はそれなりの真似事でおぼえた

緩急をつけながらチャンスを

狙おうとする。


けど、見透かされたかのように

いなされてしまうようなイメージ。


スピード、テクニック、フィジカル。

そういう差は埋まっていくとしても

なんか、勝てない気がしますね。


最後うまくやらせなければ

攻められていようが大丈夫だ。

そういう相手にボール持たせて

最後の最後をキッチリ締める。


そういうタイトロープの渡り方。

日本、できますかね?

それを局面に応じて切り替えたり。

まだできないと思うんですけど。


いくら技術を上げたところで

強豪国がDNAレベルで伝えるような

あの感覚って、一朝一夕では無理。


もちろんそれを究極の意味で

打開するのは「個のチカラ」

久保や他の誰かがこじ開けるかもしれない。


オリンピックで優勝した経験のある国。

コンディションピークの持っていき方。

優勝の経験のフィードバック。

より戦略的に金を目指して狙ってくる。


そういう観点からみると日本は

金メダル!とか言うんでしょうけど

目の前に精一杯で一生懸命になり

肝心なところで疲れて敗退した歴史。


まだ全体をコントロールする経験が

足りていない時期なのかもしれない。


いついかなるときでも走って全力で。

周囲もそれが見えないと好感を持てない。

そんな国民性がある私たちだから。


仕事でも一生懸命頑張ってると

評価してくれる思ってるところに

互いに甘えてるフシ、ありませんか?

それと同じです。根っこの国民性。


立ち回り方って、学ぶのとも違う。

経験しながら気づくって感じかな。

目に見える全力だけが答えじゃない。


気づいた人も、気づいていない人に

この感覚を伝えるのが難しんですよね。


わかってもらえないことが多い。

だから広がっていかないんでしょう。


私たち日本人のDNAでは

戦略的に考えることと

正々堂々が、ケンカしてしまう。


真夏の炎天下で選手宣誓させ

正々堂々を誓わせる国ですから。


あの感覚に麻痺して酔いしれる。

なんかそういう象徴的なシーン。


最近のW杯ロシア大会のポーランド戦。

あれなんかも議論になりましたけど。


私たち日本人の最大のライバルは

正々堂々という精神。

永遠のライバルでしょうね。

韓国じゃないですよ、相手は(笑)


いつも必ず勝ちたい

それを目指すのであればですが。


いまは縦横に進めない将棋の角行(角)

飛車を羨ましがるが、すぐに成れない。


でもそこが逆にいいと評価される

そういうポジションでもいいかも。


斜めに行くしかない、

斜に構える私たちに。


日本はこのやり方しかできないが

世界と違う気づきを与えてくれる

大事な存在だと、認めてもらう。

「そういう戦略」もアリかも?(笑)


年月を経ていけば、真意が伝わり

弱点と思われていたことが

逆に誰も持っていない

ストロングポイントに変わる。


龍馬(角→馬)になり裏返れば

私たちも縦横に一歩進めるように

なるのかもしれない。


世の中、意見は分かれていても

ひとつにまとめる必要は

必ずしも、ないんだよなぁ。


また最後、着地が乱れたわ(笑)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?