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なぜ使いたくなるか?時代背景に即して話し合うべき。


JRAの中央競馬の若手騎手らが

スマホ持ち込みで30日間の

騎乗停止処分となった。

この問題について思うことを。


おそらくはスマホを持ち込むことは

ダメなこと、というのはわかってそう。


でもここまでなら使っても大丈夫そうだ

ってなってバレないから大丈夫そうだと

自分で判断してしまっていたのかも。


あるいは、他の先輩騎手も持ち込んでる

それを知ってるから、暗黙の、みたいな。

これはホントにありそうな予感もする笑


若い時分にはよくありそうなこと。

プロ意識の徹底も大事だがそれだけでは

解決しない別の角度を考えないと。


これをけしからん、守れっていうのは

昭和の発想で簡単なんですよ。

他のヤツも探せ!では良くもならない。


外野が相手を攻めて、ルール上で

罰することで解決、快感だけで。

当事者だけが悪者かつストレス増。


このツメ方以外のことを考えないと。

日本人のすべての問題に共通してる

厳しさだけで追及していく弱点でね。


現代人の生活と古いルールとの乖離。

なぜ持ち込むほどになってしまうのか。


スマホが日常、自分の一部かのように

過ごして生きてきた世代でもあるので。

先輩騎手だって同じように日常化した。


普段の生活環境と大きくかけ離れた

調整ルームでの滞在期間について

どう過ごすかの環境づくりが大事では。


現代人ならではのアプローチができるか。

本当にアタマを使わないといけないが。


調整ルーム自体のルールはいいとして。

ただその中で過ごす現代人のツールと

昭和時代のツールは違うわけですよ。


娯楽の種類も変わり、あらゆる娯楽が

スマホに集約されている時代にもなった。


となると、スマホは誰かと

通信する手段だけでなく

自分用、専用の娯楽の道具とも

直結するようになっている。


油断すると情報漏洩だとか

不特定多数とコンタクトできてしまう

そういうリスクもある道具。


騎手がレース前に外部との

余計な接触を断つため

レース前日から隔離され

宿泊するために調整ルームに入る

というルール。不正防止の観点から。


公正を保つための措置でしょうね。

ただ通信手段は高度になりすぎたし

時代に合ったやり方を模索するのも

大事な視点だろうと思います。


たとえば、調整ルーム自体を

スマホを触らなくてもよい状態

レースのために過ごす環境を整える

リラックスできるように整える

その空間づくりをすることも大事。


既存のホテルなどを借り上げて

やっている場合もあるんでしょう。

だから難しいケースもあるはずで。


何も工夫もない質素で空虚すぎる

独房レベル?何もない環境なのか?

そういう部屋に入れられるとしたら

そのメンタルは快適になるだろうか。


私達の通常の家の中の部屋は

快適なものであふれているはずで。

その空間からあらゆるものを奪うと

どういう空間に、心境になるか。


レース前やレースの後など

かなり精神的に負荷がかかる状態を

リセットできない環境のまま

改善されてもいないのならば。


ちゃんと騎手にもルールの範囲内で

意見を聴いて、取り入れて改善する。


ただ我慢しろだけの昭和パターンは

もう無理でしょう。


若い彼らやバレてない現役騎手も

ストレスを抑えるために

さらなるストレス。

この古い時代に決めたルールの

構図を我慢しなきゃならない。


考えてみればわかる。

暇つぶしや気分転換に

雑誌や新聞、音楽、映画など。


通信機器と切り離して

存在していた過去の娯楽の

ジャンルはスマホに集約された。


外に出たらスマホと共に動く。

それが常態化している現代社会。

あまりに次元が違う空間に入り

シビアな空間に毎週末、置かれる。


この時の落差が激しいことに

もう少し目を向けなければ。


大きなストレスがかかるのは明白。

そこをどう過ごしメンタルを整え

レースに向かうかを大事にしたい。


それは労働環境の改善と似てて。

気持ちひとつで労働意欲は変化する。

その視点がない時代から残念ながら

日本は考えが変わっていないのだろう。


厳しい環境に身を置いて成長する

それも大事ではあるが日本はなぜか

厳しい環境を乗り越えてこそ、が優先

負荷が大きくなるだけになっていく。


それでレベルが上がると思ってるが

果たして選択肢はそれだけだろうか。


意欲や気持ちのコーディネイトが

日本はあまりうまくないし、これまで

あまり重視してこなかった文化がある。


キチンと騎手本人たちの意見も聴いて

調整ルームの環境改善に

繋げてほしいなと思いますね。


改善できることは山ほどあるはず。

それは決して甘えや負けではない。

軍隊ではないのだから。





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