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おばあちゃんがくれたもの

今日は3月3日。雛祭りとして廣く認知された一日です。

ロジャームーアが好きです。
でもショーンコネリーの方がもっと好きです。

月初の週末と云う事で銀行に行ってみれば、なんだか縁起の良い番號札…。
この「春の弥生のこのよき日」となる今日と云う日より約1週間位前に本棚から或る本を取り出しました。

折り紙の本

これは私が幼かった頃に母方の祖母からもらった大事な本です。
折り鶴や兜等のお馴染みのものから寶船や蛇の目傘等のかなり高度なもの、果てはアポロ11号や月着陸船と云った変わり種迄、實に巾廣い折り紙の折り方が載っております。
巻末を見ると昭和44年刊行との事でした。
この本の紙を嗅いでみると、ずっと前に亡くなった大好きだった祖母の部屋の匂いがするのです。
子供の頃に嗅いだあの匂い、今でも憶えているものです。

實は私は子供の頃、折り紙が大好きで圖書館でその關係の本を借りてきては色々な物を作っていました。
そんな私に祖母がくれた本がこれだったのです。

母方の祖母も祖父も物を作るのが好きな方でした。
私はどうもその影響が強い様だと今更にして思うのであります。

千代紙はMade in 京都!

近所の文房具屋で材料を賈ってきて、實に久々に折り紙などを愉しんでみる事に致しました。
そして作ったものが冒頭の画像にあるお雛様です。

マンションのエントランスにちょっとした一寸した花を…

折角作ったお雛様なので管理しているマンションのエントランスに飾ってみる事に致しました。
ほんの一寸こうしたものが置いてあると、その空間にも温かみが生まれます。

この本を見て折り紙を折ったのは30年ぶり位かもしれません。
折っていく内に忘れかけていたあの頃の感覺が徐々に蘇ってくる様でした。

折り紙と云うのは結構頭を使うものでございまして、これがなかなかにして樂しいのであります。
指先を動かし細かな作業をするが如く、繰り返しこれをやっていくと手先も何らかの要領を得た様になりまして器用になっていく様であります。
1枚の紙を折るだけで色々な形になっていくのは實に面白いものです。
この素晴らしい日本の文化、いつまでも大事にしたいものです。

おばあちゃんからもらったもの。
この本と共に折り紙を愉しむと云うのが私の寶物であります。

お茶の時間

ひなあられを三方に乗せて…。
夕飯の後片附けもひと段落。さあ、お茶にしましょう。

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