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洋食屋さんのスパゲッチ

昨日の事。今年の6月6日も例年通り歌にある様に「雨ザーザー降ってきて三角定規にヒビが入る」事も「UFOがあっち行ってこっち行って落っこちる」様な事も無い平凡な一日でした。

こう云う時は近所の喫茶店で輕食など食べて午后のひと時を過ごしたいものでありますが、昨今なかなか難しい様です。おまけに昨日は日曜日なので喫茶店はお休みです。

家でくすぶっていても面白くないので自分で作りました。
古き良き洋食屋さんや喫茶店で出されていたあの「ナポリタン」であります。

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折角ですからついでにコンビネーションサラダとクリームソーダも附けます。
「喫茶店」のメニューなのですから當然です。

イマドキはこのシンプルなスパゲッチを食べられる機會も減ってきました。
巷には所謂「小綺麗でオサレ」なお店ばかりが目立つ様になりました。

ナントカソースのウンタラカンタラ…と云ったハイカラな感じのメニューは私には合わないのです。
私はこう見えても料理を注文する時はメニューの名前をわざわざ律義に一字一句讀む人なのです。その癖に高確率で途中でカミます。落語の寿限無の様なお品書きが増えてきましたが、私はそう云うのが苦手なのです。
(でも一応、寿限無~長久命の長助迄、全部覚えていますが……)

私が食べたいのはそんなイマドキ流行りの御大層な物ではなく、あの頃の喫茶店や洋食屋さんで食べたあの「スパゲッチ」なのです。
ショーケースのサンプルのフォークが宙に浮いているやつです。

そう云う物を作って出してくれる、あの雑然とし乍らも温かみのあるお店は今でも近所に何軒かは知っているのですが、それでもそこがいつまで續くか解りません。特にこのご時世ですから尚の事です。
馴染みのお店のおばあさんもいつまでも元氣でいてほしいものです。
あのおばあさんの作るスパゲッチはとても美味しいのです。

いつ食べられなくなっても忘れない様に自分なりに作れる様になっておいて本當によかったと思います。
これが出來れば日々の「喫茶店ごっこ」にも箔が附きます。

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こんな事もあろうかと、わざわざアイスクリームを丸くして出す器具を賈っておいてよかったのです。

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そして、これだけ有ればメロンソーダ(所によってソーダ水)は作り放題です。
お店で飲めば1杯400圓以上するであろう物も氣兼ね無く何杯でもおかわり出來ます(そう何杯も飲む様な物でもありませんが…)

決まり物のサクランボがアイスクリームの上に乗っていませんが、近所のスーパーに賣っていた罐詰が危險極まりない惡名高き某國製だったのでやめました。
ウチのお店は健康第一なのですから…。

このスパゲッチですが慣れてしまえば手輕に出來て簡單です。

具になるのはタマネギ、ピーマン、ニンジン、マッシュルーム、ソーセージ(若しくはハム)で、それらを炒めてケチャップと和えて茹でた麺を絡めれば出來上がりです。

但し、以下の点が私のこだわりです。

1、具を炒める際に砂糖を大さじ1杯入れる。
2、ケチャップにはウスターソースを少量混ぜる。
3、最後に胡椒とパセリを加える。

流石に喫茶店のおかみさん(ママと言わないのが私のポリシィ)の様になるにはまだまだ未熟でありますが、午后の何でもないひと時に私は自分だけの喫茶店でお氣に入りの音樂を聴き乍らゆっくりと羽を伸ばしていたのでありました。

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食後の甘味も忘れずに……。
今回はキリマンジャロ100%のストレート珈琲です。



…どうでも良いハナシですが、昔の日曜日の19時から或る局で放送していた某漫画の主題歌は「コロッケを作る内容」の歌詞だったのですが、その2番は「スパゲッチを作る内容」だったのを知っている人は少ない様です……。

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