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即製ふりかけ

最近、おコメの値段がだいぶ高くなって參りました。
米飯は日本人の主食。私も朝食は米食派です(ごくたまには思い出した様にパンも食べますが…)

スーパーマーケットでは軒並み値上がりが目立ちますが、そんな中で近所の昔から在るお米屋さんは良心的な価格設定で私は専らそこで賈う様に致しております。
勿論、無洗米ではない國産の銘柄附き單一原料米。その辺にはいさゝかコダワリがあります。
店主がおっしゃるにはここ数年の酷暑で稲が弱っている事、圓安で外人がみんな買い占めてしまう事で品薄になっている様です。

私が子供の頃にも米飢饉があり、多くの外国産米が流通した事がありました。
我が家も例外ではなく「カリフォルニア米」だの「タイ米」だのを食べた思い出があります。
そこでタイ米(所謂インディカ米)の旨さを知り、今ではお手製インドカレーやピラフ等の良き友として専門店で時々賈っております。

カレーは友達!辛くないよ!!


…さて、そんな米騒動が起きそうで起こらない昨今ですが、今は「非常時」だと思っているので銀シャリではなく玄米を食べております。
炊き方に少々要領が要りますが、玄米は美味しく榮養もあり、軆に良いのです。

しかし、今日に限ってご飯にかける物が何も無いのであります。
勿論そのまゝ食べると云う立派な選択肢があるのですが、ここはお台所に有る適當な材料を寄せ集めて即興で「ふりかけ」を作る事と致しました。

有り合わせの材料で

今回の材料は以下の通りです。
・青のり…適量
・煎りごま…適量
・だしの素…適量
・七味唐辛子…少々

これをこの様にすり鉢で混ぜ合わせれば出來上がりです。

熱々のご飯にふりかけて

塩を一切使わないのが一つのウリです。
だしの素の粉末は意外にもご飯によく合います。
七味唐辛子は地元の商店街に時々露店が開かれる折に賈っておくのですが、店主に頼んで藥味だけ調合してもらい辛くないものを作ってもらいます。
これは料理の香り附けをする際に非常に重寶致します。
こう云う物はショッピングモールやスーパーマーケットでは、なかなか手に入りません。

おかずは切り干し大根と人參と油揚げの煮物ですが、最近暑さにやられて食が細っております。
この時期は時々、鰻やらトロロやら焼き肉やらユンケルやらで精を附けますが、普段はこの位の粗食で充分なのではなかろうかと存じます。

氣附けばツクツクボウシが鳴き始め、夜は虫の声が聞こえる様になり、空には時折いわし雲が見える晩夏の訪れを感じられし今日この頃でございますが、實家の庭に在る灯篭には蝉の抜け殻が…。

夏の風情を1枚

今年は特に酷い暑さでございまして何かと諸々億劫になっておりますが、意外にもこの「ふりかけ作り」は樂しいものでございました。
色々な材料で配合の具合等を研究してみれば奥も深く、ご飯の巾も拡がるかもしれません。

ふりかけの氣持ち


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