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カサブランカ (映画 1942)

10代の頃に一度見たが、途中寝てしまったこの映画。
今度こそ!意気込んでちゃんと見た。

イングリッド・バーグマンの圧倒的な美しさはズルい。「これだけ綺麗なら不倫しても許されるのね」と思わせるが、実はそうじゃなかったのねとホッとさせる展開がニクイ。

ハンフリー・ボガード演じるリックが、占領下のモロッコで何故にあんなに幅を利かせてるのか?その謎も最後に判る。
良く見ると、この映画の主人公はやっぱりリックなのだ。

大好きだったイルザ(バーグマン)に理由もわからず捨てられ、時を経て思いがけず再会したら夫がいた。そりゃヤケ酒飲んで、文句言いたくなるでしょうよ。あの人間臭いシーンがあるからこそ、リックの魅力が倍増するのだ。
弱さを知っているから強くなれる、そんなリックだからルノー署長も長年味方し、あのラストシーンになるのだろう。

中盤、若く貧しい女性が国外脱出資金を得る為に、リックがカジノで勝たせてやるシーンも良かった。彼女をリックに仲介したのがルノー署長で、2人の間には信頼関係があった事の伏線だったのかと後で気づいた。


イルザの夫・ラズロがどれだけの人物なのか?今ひとつ判りにくかったが、
①リックの店でフランス国家をリクエストし、皆が賛同した
②イルザがリックとの関係を話そうとした時に「私と離れている間、寂しかっただろうね」と、責めずになぐさめた
この2シーンでなんとなく理解できた。
やはり良い人なのね。


そんなイイ男2人に愛されたイルザ、やっぱり美人じゃなきゃお後がよろしくない。バーグマンの美しさが全てを納得させるのである。

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