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「団地のふたり 8」 (ドラマ BS NHK)


野枝(小泉今日子)の父・昌夫(橋爪功)が理事長を務める管理組合で、団地の建替え計画が浮上。実現したら一時転居の必要があったり、追加予算が必要になるのではないかなど、奈津子(小林聡美)ら住人たちの間に動揺が走る。そんな中、福田(名取裕子)が結婚すると言い出したり、高齢の東山(ベンガル)が熱中症で倒れるなど事件が続く。東山を介抱した野枝と奈津子は、本人からある物を託され、意外な話を聞く。
(以上 公式サイトより)

「団地の建て替え」は集合住宅に住んでいる者にとって、最も恐ろしい事態だと推測する。マンションも同様だが、現在住んでいる場所がゴッソリ無くなるのだから。
今回の話は、建設から半世紀を超えた団地の今後に、建設時の熱い想いを知る頑固じーさん東山氏を絡めていた。

私も幼い頃は公団に住み、ノエチ達と同じような子ども時代を過ごした。なので、毎回エモくなり涙してしまうのだが、今回も自分が過ごした団地を思いしんみりした。
私の大切な思い出多い団地は、まさに建て替え真っ最中なのだ。

数年前からその噂は知っていた。
実家は団地の近くに引っ越したので、帰省の度にその団地の前を通るのだが、柵で囲まれたのを目にしたときは「とうとう、来たか」と。
おそらくもう、建物は取り壊されている。次の帰省時には新しい建物ができているかもしれない。
8年くらいしか住んでいなかったが、私にはもう帰る団地が無いと思うと、やはり視界が涙でにじんだ。

友達や近所のおばちゃん、ちょっとヘンなおじさん、なんか訳ありなお姉ちゃん、いろんな人が住んでいた。父は管理人だったので、死体を風呂から出した事があると聞いた。

昔のものが進化したのが今だというが、進化しなくても良いものだってあるかもしれない。
東山老人のしたためた意見書は、団地創世記の必死さや人情が感じられてとても良かった。

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