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ダーティーハリー4 (映画 1983)

第1作を見ずに恐縮だが、2作目から毎週録画したものを見続けている。
4作目にして"ハリウッドらしい娯楽作品"の体をなした一本となった印象を受けた。
これまではエンドロールに歌など流れていなかったし、恋愛っぽいものが絡むシーンも無かった。

色っぽいシーンで始まる今作だが、いつものように冒頭に殺人事件が発生し、その犯人は女性。
美人画家というちゃんとした人なのに、犯罪を重ねる理由は何?そこにハリー・キャラハンがどうやって関わってくるのか?
ワクワクさせる展開はこれまで以上で、監督も務めたイーストウッドの意気込みも感じられる。

若い頃、妹と共にレイプされた過去を持つジェニファー。精神を病んだ妹の分も敵討ちとばかりに、当時の不良グループを一人ずつ殺していく。

上司から疎まれて地方の現場にとばされたハリーはその事件の解決に挑む事になるが、同時にジェニファーと知り合う。
ハリーとジェニファーが知り合うきっかけになったブサイク犬=フレンチブルドッグが、実に良い仕事をしてくれる。

犯人グループのえげつなさが強烈で見ていて辛くなったが、だからこそ真相に迫るハリーを応援したくなる。法的にはアウトなジェニファーの復讐の達成を祈ってしまう。

終盤メリーゴーランドが象徴的に描かれるが、ジェニファーと悪漢の対決シーンで大映しになる白馬のツノ。これは最後に「やっぱりな」と思わせる、映画らしい手法が効いていた。

様々な伏線が最後に全て回収されて、ハッピーエンドになるのが良い。

レイプ犯グループの一人が罪の重さに耐えかねて、自殺しようとして病んでしまう設定は辛いけれどバランスが取れていたと思う。

映画を通して耳に残った「(go ahead) make my day」の台詞。本当にカッコ良くて、ハリーのキャラクターや生き様を一言で表していた。

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