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トラブル経験ゼロの30ヵ国バックパッカーが教える、安全な海外女一人旅の秘訣

バックパッカーに危険はつきものだ。
それが女一人旅ならなおさら。
強盗くらいで済めばまだいいが、心身を傷つけられたらたまらない。

それがよくあるイメージだと思う。
私が旅行前後に友人や知人から声をかけられることが多い言葉は「すごいね」か「よく行けるね」だ。お気づきの方もいるかもしれない。この2つは同じ意味である。危ない目に遭うかもしれないところに自ら行くなんて勇気があるね、奇特な人ね、気狂いじゃないの、に似たニュアンスが含まれている。それくらい、意味不明で理解できないということかもしれない。

私は旅行が好きだ。とりわけ海外旅行が。
今まで30カ国くらいは行っている。中には恋人や友人と行った国もあるが、基本的には海外には1人で行くのが好きだ。なぜかというと、海外旅行は私にとって自分と対話する機会だから。そういう意味では楽しみ方は読書と同じなのだ。異文化という外部刺激を受けて、自省したり思考を広げたりすることが楽しい。

私の旅行は、俗にいうバックパッカースタイルだ。現地で探した安宿でドミトリー(相部屋)に泊まり、安い飯を食う。国の物価によるが、1泊の値段が1000円から3000円くらいのことも多い。高級ホテルや観光客向けの高級レストランには近づかない。
女性1人でどれだけ無謀なんだと感じる人もいるかもしれない。しかし、私はただの1度も危険な目にあったことがない。スリでさえもだ。旅行先は日本とは違う雰囲気や規律があるところも多い。インド、ラオス、ミャンマー、ウズベキタン、イランなども含まれる。

なぜ安全に旅ができたのか?秘訣は、人を信用しないことだ。そんなこと言ったら異文化交流の機会を逃してしまう!という非難が聞こえてきそうだ。でもこれこそが1番の基本になる。親しくはする。社交的にも振る舞う。親切にしてくれたら感情を爆発させて感謝する。でも、1番そこの底では旅行先で知り合った人は信用してはいけない。それは日本人であってもだ。

私が控えた方がいいと思うのは、日本にいるのと同じトーンで過ごすことだ。具体的には、誰かと2人になること、相手が運転する車やコントロール下にある車(友人の車など)にのること、夜出歩くこと、ひと気の少ない場所に近づくこと。日本でいつもしている愛想笑いや顔色を伺うような目線は最悪だ。ただでさえ幼くみられる顔立ちをより幼く見せ、気弱そうに感じさせる。そうなるとあなたはもう獲物だ。
おすすめは、海外の空港に降り立った瞬間、気が強いスイッチをいれること。めっちゃクールで強い女(男)モードに切り替えるのがいい。他人に話しかけられても基本無視。外でずんずん歩いている時に話しかけてくるような奴はキャッチか詐欺師か犯罪者しかいない。愛想笑いどころか、視線を向けたり足運びを緩やかにするほどの価値もない。ひたすら無視して視線はまっすぐ向けたままずんずん進もう。

その姿勢でも、異文化の刺激はいくらでも得られる。飛行機にのり、違う人種の人と隣り合って微笑み合う。現地の気候風土の違いを感じる。現地の食事やお菓子を食べる、現地の生活水準を感じる。私が困っていたり暇そうにしている時に親切な人が構ってくれるのに合わせて雑談する。そんな些細なことでも、いつもの枠からはみ出した異文化を充分に感じられるはずだ。

私が海外に興味を持ったきっかけは、中学生のころに読んだ少女漫画だった。高校生の女の子が1年オーストラリアに交換留学をして恋をする話だ。中学生の私は「なんてキラキラしてるんだ!」と思った。恋への憧れと海外への憧れが合わさってなおさらキラキラしてみえた。
だが、いまや私は海外に出る時は強い女として全てを跳ね除けている。全くと言っていいほど恋するモードではない。思えば遠くに来たもんだ。

書く習慣1ヶ月チャレンジ中。
12日目の今日のお題は「自分の得意なこと」


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