証券営業5年がすすめる、投資のはじめの一歩の踏み出し方
投資ってやったほうがいいんだろうけどよくわからない。
難しくて手が出せない。
でも何かやらないと不安な気もする。
でもなにから始めたらいいのかわからない
これはそんなあなたのための記事です。
証券会社に勤め、マーケットにどっぷりと浸かっていた私が、初心者ははじめの一歩に何をすればいいのかお話しします。
2024年1月から新NISAが始まりました。
ニュースで投資の話題が取り上げられる機会も増えています。
テレビCMやネット広告でも、投資や資産管理について目にします。
物価が上がって暮らしが厳しい。
収入がこれから本当に上がるのか不安。
そんな不安を抱えながら、
でも実際投資している人ってそんなに多くはないのでは?
この記事を考えるきっかけにしてみてください。
初心者のはじめの一歩は”本”がいい
さすがに何もわからない状態では、大事な大事なお金を使えません。
そこでまず最低限の知識をつける必要があります。
では、知識をつけるにはどうすればよいか。
初心者のはじめの一歩は、断然”本”がいいです。
なので、この記事では初心者が最初に手に取るべき投資本のおすすめポイントをまとめています。
具体的な金融商品のおすすめはしません。
なぜなら、なにがベストかは個人によって違うから。
意向や資金性質や好みや運用期間、全て人によって違います。
自分のベストは自分で見つけましょう!
この記事では、そのための知識を得るお手伝いをします。
では、なぜ"本"がいいのか。
現代ではネットにいくらでも情報が転がっているのに?と思う人もいるかもしれません。
でも、ネットの情報は有象無象すぎて初心者には難しい。
その点出版された本ならば、出版社が情報を取捨選択してくれており、誤っている情報が少ない。
そして情報が図鑑のようにまとめられています。
それらの情報の部分部分は、ネットを探せばどこかには載っているでしょう。
でもネットの情報を取捨選択したり、関連付けたりするのは、初心者にはまだ難しいです。
ネットを駆使して情報を集めるのは、もう少しレベルアップしてから。
初心者には”本”をすすめます。
そんな私が誰か
申し遅れましたが、私の自己紹介をさせてください。
私は大学卒業後、新卒で証券会社に入社し、5年間個人営業として仕事をしました。
まず証券会社の営業は何をする仕事かというと、口座を持っているお客様に運用商品をご提案する仕事です。
具体的には、それぞれの方が保有している商品(株式、債券、投資信託、保険等)の値動き、世界や日本の経済情勢、各社決算など、を定期的にご報告し、今後の見通しを相談、保有を続けるのか別の商品に買い替えるのかご提案をする、そんな仕事です。
資格でいえば、今でも有効なのは2級ファイナンシャルプランニング技能士を保有しています。(証券会社を退職するとともに失効する資格もあります)
しかし、資格自体よりも私の資産になったのは、仕事をする中でたくさんの事例を目にしたことです。
仕事では平均して300口座から400口座を担当していました。
仮に入社当時の私に、口座全体と同じだけの資産があったとしても、これだけバリエーション豊かな経験はできなかっただろうと思います。
それはお客様によって、いろんな意向があり、いろんな性質の資金(趣味の資金か老後の生活費かなど)で、いろんな商品の好み(値動きの大小など)があるからです。
いろんなお客様や商品を見てきたからこそ思う、初心者の人はこうするのがいいんじゃないかなと思うことを書いていきたいと思います。
本編の構成
この記事では、初心者が手に取るべき投資本のポイントを、3段階で紹介します。
さらっと説明すると
①間口の広い本で投資対象を広く知る
②その中で自分が興味を持った商品を詳しく知る
③反投資の本でマイナスポイントについて知識を深める
の3段階です。
それぞれの段階で、
どんな点に注意して本を選べばいいか、
できる限り細かく書きました。
前準備:本を選ぶコツ
日常的に本を手にとる人ばかりではないと思います。
そこで本編の前に、私が考える本を選ぶ際のコツについてまずは書いていきます。
・実店舗で実物の本を見比べる
検討するときは、電子書籍でなく実物の本がいいです。
なんといっても、手に取ってぱらぱら見ることができるから。
電子書籍でも数ページプレビューできたりはしますが、それだけでは不十分です。
意外と、内容以外の部分も頭への入りやすさを左右したりします。
本文中のフォント、色味、レイアウトなどです。
これらはどれがいいというよりも、好みに依るところが大きいので自分でみてしっくりくるものを探すことが大切。
お好みによっては、実際に購入するのは電子書籍でもいいです。
ただ個人的には、勉強や頭にいれたい系の本は、実物の本のほうが記憶に残りやすいと感じています。
(私は本屋さんにつぶれてほしくないので、貢献するためにもそういう時には実物の本を買っています。)
・まずは目次チェック
本を手に取ってまず開くべきは”目次”。
目次に本の構成すべてが詰まっています。
つまりそこを見れば、何が書いている本なのか要約してくれてあるということです。
同じ初心者向け投資本でも、それぞれ中身は全く違います。
後述する投資本のおすすめポイントは、まずこの目次でチェックしてください。
そこで気になる項目を見つけ、本文を1ページ2ページさらっと読む。
ここであまりに読みづらいとか、難しすぎる、作者と合わないと思ったら、その本はあなたに合わない可能性が高いです。
いよいよ本編
ここからが本番です。
最初の1冊にオススメなのは
・いろんな商品を浅く広く紹介している本
見分け方のポイント:目次を見たとき、いろんな商品(株式、債券、投資信託、FX・為替等)が羅列されている。
・基本的な投資の心構えを丁寧に書いている本
投資は余剰金でやる、とかそういったこと。
その中でも、収入額や資金の性質、年齢によってもリスク許容度は異なるので、それらへの言及まである本は親切。
・税金や手数料などの説明がある本
これらの要素の満たすおすすめできる本がこれ!(広告ではありません)
本屋と図書館で60冊70冊くらいに目を通した中で1冊目にいいなと思った本。
目を通した数が限られるので、別の本でもおすすめする要件を満たすものはあると思います。
2冊目に手に取るべきは
・1冊目で自分が興味を持った商品(株式、債券、投資信託、FX・為替等)を詳しく説明している本
見分け方のポイント:題名に商品名が入っている。
さらに○○入門、○○の仕組みという題名の本は近い可能性がある。
・文字が大きめで図解や絵がはいっている本(必須ではない)
この理由は、2冊目はさらっと読んで3冊目に行ってほしいから。
3冊目を読みながら、2冊目に戻って読み返し考えたり調べたりしてほしい。
そのために軽く目を通せる構図のものがおすすめ。
2冊目での具体的なおすすめ本は、保留にします。
人によってどの商品に興味を持つか違ってくると思うので。
ご要望がたくさんあれば追記するかもしれません。
3冊目にはこれ!
・アンチ投資の本
・または(アンチ投資まで極端でなくても)投資自体や各商品のマイナス面、ネガティブなことについて詳しく書いてある本
3冊目を読んだうえで、2冊目にもどりつつ、ネガティブ面を自分はどう捉えていくのか熟考する。
書いてあることがわからなければ、その周辺のことを調べてみる。
(ここで調べるのはネットでもいい。何を調べたいかの部分がはっきりしているので)
この項でのおすすめ本はこれ!(広告ではありません)
個人的には、ちょっと間違ってるなとか、悪意的な受け取り方だなと感じる箇所はあるものの、3冊目の趣旨にはぴったりの本。
ここまで長かったですね。
よくぞお付き合いくださいました。
調べてみて、
自分なりの答えがでて、
それが買う方向性のものだったら、、、
よし!とりあえず買おう!
相場タイミングについては、これから何割も上がるのか、ここが頂点でこれから下がるのかは誰にもわかりません。
自分のことも、実際のところは買って保有してみないとわかりません。
自分では変動が大きいものを許容できると思っていたけれど、実際保有してみたらどきどきしてとても無理、となるかもしれない。
逆に、落ち着いて持っていたいと思っていたけれど、実際保有してみたら動きがなさすぎてつまらない、もっと刺激がほしい、と思うかもしれない。
そればかりは、何が正解でもなく、自分と対話していくしかないのです。
そのための経験です。
実際保有する中で、これから世の中への興味が広がっていくと思います。
なんで?なんで?と今までと見る世界が変わってきっとワクワクするはず!
投資をする以上、全戦全勝はありえません。
なので、
ここまで準備したなら、
とりあえず買ってみましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事は、私の経験の中で人様に価値提供できるものってなんだろう?と考えて書きました。
新卒で入った証券会社で無我夢中になって得た経験や知識が、あなたのお役に立つものであれば嬉しいです。
疑問点や質問などがあれば、コメントもお待ちしてます。
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