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幼い頃祖母と作ったよもぎ団子

春に散歩していると、よもぎが目に入る。
蕗のとうやつくしなどと同じく、春だな〜と思わせる風物詩だ。
同時にたんぽぽなんかも目に入り、日差しもポカポカして気持ちいい。
気持ちもなんだか明るくなる。

よもぎを見ると、幼い頃に祖母と作ったよもぎ団子を思い出す。
近くの土手でよもぎの新芽を摘んできていた。
季節的にはつくしも出ているので、一緒に摘んだりもした。
子どもだったからか、時代か、当時はその辺に生えているものを採取して食べることに抵抗はなかったように思う。
今は少し細菌とか寄生虫とか怖くて取ろうという気になれない。
金柑とかは平気なのに。
金柑は生えている場所が高いからかも知れない。
当時は気にせず採ってきたよもぎを、洗って、すりこぎでごりぎりつぶす。
それを白玉団子に混ぜるのが、当時我が家で作っていたよもぎ団子だ。

口に入れると爽やかな香りがした。
作ったものの方が、明らかに香りが強くて美味しい。
市販のものとは全く違う。
それだけだともちろん甘くなくて私には美味しくないので、あんこと一緒に食べる。

私はいまだに餅類を食べる時にはよもぎのものが一番好きだ。
そして食べるたびに、当時実家のキッチンで祖母とよもぎ団子を作った光景や、窓の外の春の明るい日差しを思い出す。
よもぎ自体の味も好きだが、きっと私はそういう風景を含めてよもぎが好きなんだと思う。

ちなみに、私はあんこは断然こしあんが好きだ。
どんな和菓子であっても。
でも残念なことに、よもぎを使った和菓子は粒あんのことが多い。
たまによもぎなのにこしあんのものを見つける喜び勇んで買う。
メーカーさん和菓子屋さんはそこ狙い目かもしれませんよ!
増やしてもらえると嬉しいな!
それか、自分でカスタムできればいいのに。
柏餅の餅と、あんこを売ってて、自分で選んで買えるとか。
あんみつみたいなカップで、白玉もあんこも豆も他も自分で選んで入れれるとか。

よもぎというと、とても身近でどこにでも生えているイメージだ。
だが、よもぎには効能がすごくあるらしい。
知らなかった。
なんせハーブの女王とまで言われている。
古来からヨーロッパでも日本でも使われてきた薬草だそうだ。
塗ったら止血や虫刺されに、飲んだら胃腸の不調や貧血に、お湯に入ったら冷え性や腰痛にも効くという。
万能すぎる。

う〜ん、食べたくなってきたし、お風呂に入れてみたい気もする。
山の上のほうまで分け入っていって探せば汚くはないかな〜。
でもやっぱりちょっと抵抗がある。
う〜ん、悩ましい。


今日は毎日投稿64日目でした。

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