見出し画像

遠くの桜と近くの桜。どちらが美しい?

桜が満開だ。
満開になると、花がまとまってもふもふしたようになるのが可愛い。
昔はピンクの濃い桜の方が好きだったこともあるが、今はソメイヨシノの白い淡い色が好きだ。
空気に溶け込むような淡い白。
それでいて、春を告げる華やかさもある。
風が吹いてさらさらと散り始めるとなおさら美しい。
散る様を見ていると、時間が止まったように感じられる。

愛知の実家の近くには、桜の名所がある。
毎年桜祭りも行われて、田舎なりに人出もそれなりにある。
そこの桜はそれは見事に美しい。
ただ並木道を歩くだけで満たされるが、
綺麗な川もあるので、天気の良い日にはボートに乗る人もいる。
私は乗ったことはないが、それを岸から見ているだけでも楽しい。
桜と川とボートの組み合わせは、なんだかノスタルジックにも思われてえもいわれぬ美しさだ。

先日、私は京都に桜を見に行った。
1泊2日でたくさんの桜を見た。
やはり古都ならではの風景と桜の相性は最高だ。
こればかりは京都でしか見れないものだったと思う。
ただ一方で、京都の街並みや神社などではなく桜という点だけでみれば、地元の桜のほうが見事だった。
それは樹齢や、桜の木の量もそうだし、咲き具合もそうだ。
やはり、旅行だと事前に計画を立てるし、滞在できる時間にも限りがある。
でも地元では咲き具合に合わせていつでも行ける。
当たり前の話だが、1番良いときに見れるのは大きい。
桜自体を楽しむなら、家の近くが1番の名所と言えそうだ。
日本ならどこに住んでいても、それなりに桜はあるだろうし。

そうは言いつつ、桜を目当てに旅行するというのは豊かで魅力的なことに思える。
それは、「わざわざ」行った感が体験の価値を高めるという不思議な心理。

遠くの花見。
近くの花見。
わざわざ苦労をすることを好んでするなんて、人間って不思議で豊かだ。


今日は毎日投稿65日目でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?