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アカウントいくつ使ってます?

 近頃、電子書籍の出版に伴ってTwitterのアカウントを増やしました。


 こちらのアカウントの最大の特徴は、本名で投稿していることです。
 昨年、クラウドファンディングで雑誌を出版する時に、出版用のJANコードやISBNコードを日本図書コード管理センターに登録する必要がありました。登録の条件として、法人名か個人名や住所の登録が必要でした。また、その登録した内容を出版する本の奥付に書かなければいけません。
 そのため、クラウドファンディングに参加された方は、僕の本名どころか今、住んでいる家もご存じという状態になります。僕はこのことに関しては、クラウドファンディングという信用が重要なことで、自分の信用度を上げる為に必要なことだと思いましたし、得体の知れない謎のアカウントから、少しだけ人間性を得られたかな、と考えています。
 
 それから、フォロワーの方が推薦してくださって、僕が住む愛媛県の経済誌に取材していただく機会に恵まれました。
 取材が終わった時に、「それじゃあ、もし、これを読んだ方が連絡を取りたいといった場合、連絡先はどうしましょう?」と質問されました。
 ううむ、考えてなかったぞ。
 「栄、覚えていてくれ」の方のアカウントで連絡をください、というと、僕が「栄、覚えていてくれ」だということが、職場の人達や元職場の人達にバレてしまいます。出来れば、それは避けたいので、咄嗟に新しいアカウントを開設するので、そちらにお願いしますと言いました。

 そこから、せっせと電子書籍を作り、本名のアカウントも作りました。
 このアカウントでは、自分が作る本のお知らせを中心にして、時々AIアートをアップしていこう!と感じた僕は、さあ、ツイートするぞ、と思って指が止まりました。

「じゃあ、これから『栄、覚えていてくれ』はどうするの?」

 元々、「栄、覚えていてくれ」というアカウントは、SKE48の曲やメンバーの魅力を映画の批評のように出来ないかというコンセプトで生まれました。当時のインターネットでのSKE48に関する言説がだんだん少なくなっていって、凄く「早く」消費されている感じがしたからです。そこから、本や映画の感想を書いたり(いまだにnoteの僕のアカウントのトップ5のうち4つは映画関連です。残りの一つは早香先生のものです)、気付けば雑誌を作ったりと色々なことに手を広げるようになりました。
 また、noteで私的なことを書くようになり、自分のやっていることを応援してくださる方向けの定期講読マガジンも作りました。
 
※ 月額200円でここでしか読めない記事や雑誌「かける人」や電子書籍の製作状況、記事の裏話もラジオで聴けますよ!


 この毎週土曜日に更新している私的なことを書くnoteもそうですが、かなり、「栄、覚えていてくれ」というアカウントと現実の「中村辰之介」は近い存在になりつつありました。
 単得直入に書くと、「中村辰之介」になるより「栄、覚えていてくれ」の状態の方がより僕に近くなっていました。
 言ってる意味がよく分からんという方もいらっしゃると思います。
 書いている僕もそうです。凄く肌感覚で書いています。
 ちょっと解像度を上げる為に僕の体験を書いてもいいですか?
 
 今、「栄、覚えていてくれ」のSNSの使い方として、Twitterを入口にしてnoteに来てもらって( 映画や読書の方はいきなりnoteから )、更に僕の作る電子書籍や紙の雑誌を読んでいただくという流れを意識して発信や製作をしております。
 新しいアカウントを作る時に「中村さんの本名でもnoteアカウントを作ってみてはどうですか?」という提案を受けました。
 その時に、確かに本名の方でもnoteアカウントがあると便利かもと思っていました。しかし、ここである疑問が生まれます。
 何を書けばいいんだろう。
 僕が思ってることって、「中村辰之介」という雑誌作りや電子書籍を作っている地方の人間よりも「栄、覚えていてくれ」というネット上で文章を書いているアカウントの方がしっくり来るのかも知れません。
 ううん、いかがでしょう、さっき僕が書いたことの輪郭がなんとなく見えてきたでしょうか。
 今回、凄く感じたままに書いているので、いつも以上に自信がありません。
 平野啓一郎さんの「分人論」やバーチャル美少女ねむさんの「メタバース進化論」で提示したイデア(魂)というものがあってアバターがリアルとデジタルで変わるだけ、という理論のどちらがしっくる来るのか、というとまだうまく説明できません。
 ただ、今考えているのは、「栄、覚えていてくれ」に出来なくて「中村辰之介」に出来ることは何だろう、ということです。
 文章は多分、「栄、覚えていてくれ」の方がこれからも書きやすいと思います。じゃあ、どのメディアだと相性が良いのか、動画のメディアなのか音声のメディアなのか。
 これから、また何年かかけて試していきたいと思います。
 とりあえず、電子書籍500冊チャレンジをどっちのアカウントでするかから決めていきたいと思います。

※現在、書籍購入が17冊、kindleアンリミテッドが2.4冊です。
 是非是非、読んでみてください。


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