マガジンのカバー画像

フレンチブルドッグ フランの臨終日記

32
東京の外れに住むフレンチブルドッグ フラン 2015.9.29 奈良生まれの闘病記 子宮蓄膿症、舌癌、扁平上皮癌、病院選び、治療費、セカンドオピニオン、腫瘍 【ヴァイラーギャ(わ…
運営しているクリエイター

2017年5月の記事一覧

腫瘍発見

腫瘍発見

5月9日(火)検査前日
フランを夕方N大動物医療センターへ連れて行きました。二泊三日の予定で、翌日口の中の検査やCTを行う予定です。今回は一人で電車とバスを乗り継いで連れていきました。二回目ということもあり、まあ苦労せずに行けました。やはり早くついてしまったので病院前のベンチで時間をつぶしてから受付へ。

バスタオルと1・2食分のエサを持たせて下さいとのことでしたので用意して持って行きました。

もっとみる
N大動物医療センターへ

N大動物医療センターへ

5月1日(月)
N大に行くには、近所のK病院とは違い電車とバスを乗り継ぐ必要がありました。我が家には車がありません。
駅まで歩かせ、駅からはキャリーバッグで電車に乗って移動です。
10キロ対応のキャリーバッグに12キロほどのフレンチブルドッグを入れます。ショルダーベルトで肩に担ぎますが壊れないか心配です。

キャリーバッグに入る時も、頭から入ると中で方向転換出来ず逆向きになってしまいます。なので「

もっとみる
択医

択医

1712年、儒学者の貝原益軒が自分の経験をもとに健康法についてまとめた「養生訓」。全八巻の書物ですが、益軒は第六巻の半分以上を「択医」という項目にあてています。

保養の道は自分で病気の用心をするだけでなく、また医者をよく選ばないといけない。天下にかけがえのない父母のからだ、自分のからだを庸医(ようい:やぶ医者)の手に任せるのは危険である。医者の良し悪しを知らないで、父母や子や孫の病気した時、庸医

もっとみる
腫瘍の疑い

腫瘍の疑い

4月18日(火)
一か月前に発見した舌のできものは良くならず、舌の奥の方にも、できものが増えたように見えました。さすがにおかしいのではということで、わたし一人でフランを連れてK病医を再訪。

口を開けさせて見せたところ、盛り上がっている部分と潰瘍状に凹んでいる部分があるので腫瘍かもしれないとのこと。前回、口内炎と診断した時と同様にあっさりでした。これ以上は麻酔をして口の中を調べないとわからないので

もっとみる
蕁麻疹

蕁麻疹

3月30日(木)
舌のできものは、ビタミン剤を飲ませて軟膏を塗りつつ様子をみていました。軟膏を塗るのはヨメがほとんどやっていましたが、中々口を開けてくれないので、舌に塗るのは大変でした。正直、塗ったり塗らなかったりの状態で、見た目もあまりよくなっていませんでした。

この日夕方、ビタミン剤を飲ませた後、体中に発疹が出来て体の表面がボコボコになりました。気温が高い時期に体にぶつぶつができる皮膚真菌症

もっとみる
異変

異変

年があけてしばらくたっても、相変わらずフランの口は臭く、毎日寝る前に口の中を歯磨きシートで拭くのが日課になっていました。
歯の外側の歯垢を削り取ったりはしていたのですが、臭いが消えることはありませんでした。口はあまり開けてくれないので、歯の裏側に恐らくついているであろう歯垢が原因とわたしは思っていました。

ある日、ヨメがフランの舌に何かできているのに気付きました。なんとか口を開けさせてみたところ

もっとみる
退院後と2017年正月(子宮蓄膿症)

退院後と2017年正月(子宮蓄膿症)

手術後、先生からは子宮と卵巣を摘出したことで内臓の位置が変わっているので、胃の調子が悪くなるかもといわれましたが、全くその通りで何度か胃液を吐きました。
病院に連れて行き、胃薬を処方してもらい飲ませているうちにおさまりました。その後は元気そのもので、これから生理のたびに体調が悪くなることがなくなり本当によかったと思いました。

入院から帰ってきて数日は、フランの口が臭くなくなっていました。何か病院

もっとみる
退院と手術費用(子宮蓄膿症)

退院と手術費用(子宮蓄膿症)

11月26日(土)
フランを引き取るつもりで病院に行きましたが、まだ傷口が不安なので土日引き続き入院させ、月曜の昼に抜糸して退院するということになりました。

入院犬舎のドアの隙間から、こちらが見えないようにケージの中にいるフランをみせてくれました。驚いたのは、普段一切吠えないフランが、普通の犬みたいに吠えまくっていることでした。普段は全く吠えず、玄関のチャイムが鳴った時に、バフッというぐらいなの

もっとみる
手術(子宮蓄膿症)

手術(子宮蓄膿症)

11月24日(木)
手術の日を迎えました。体調はだいぶよくなってる様子がみてとれましたが、朝に胃液を吐きました。普段でもエサをあげる間隔が開き過ぎると、こういうことがあったので、食欲は復活しているように思いました。

病院に連れて行き、朝の件を報告しましたが恐らく大丈夫だろうということで手術をすることになりました。前納金の5000円を払ってフランを預けてきました。昼ごろ手術を始めるので、夕方に電話

もっとみる
診断、手術へ(子宮蓄膿症)

診断、手術へ(子宮蓄膿症)

11月19日(土)
病院では、まず血液検査をしました。血液検査の結果と症状から判断すると緊急性はなさそうだが、子宮蓄膿症の典型例とのこと。
子宮内に膿が溜まって、犬にダメージを与えているいうことでした。

抗生剤で散らす、というか抑えることもできるが、それはあくまで一過性の対処法。これから毎回生理の時期に抗生剤を飲み続けることになってしまい、どうしても切りたくないということでなければ、子宮、卵巣を

もっとみる
病院へ(子宮蓄膿症)

病院へ(子宮蓄膿症)

2016年冬に手術した、子宮蓄膿症のことについて振りかえっていこうと思います。

2016年9月29日、フランは11回目の誕生日を迎えました。手作りでキメの荒いかぼちゃプリンをお祝いに食べさせました。

10月末頃から生理が始まりました。
毎回生理の前後はぐったりしておとなしくなり、ご飯を食べなくなったりするのですが、今回もそうした感じがでてきて、そろそろ生理が始まるかなぁと思っていました。

もっとみる
フランのこと

フランのこと

フレンチブルドッグのフラン♀を飼い始めて11年がたちました。2005年9月29日に奈良県のブリーダーの元で誕生し、12月に家に迎えました。それから11年間、夏の暑い時期に皮膚真菌症のため体にぶつぶつができるくらいで、全く健康状態に不安なく年をとりました。

かかりつけの動物病院は、歩いて10分ほどのK病院。老医師夫婦が診療しており、どこか牧歌的な雰囲気。血液検査などもこちらから言わないとしてくれな

もっとみる
はじめに

はじめに

山田風太郎の「人間臨終図鑑」という本が好きです。色々な版がありますが何冊か出ています。亡くなった年齢ごとに、様々な人たちの臨終の様子がまとめられています。
10代で死んだ人、20代で死んだ人、30歳からは1歳ごと章にまとめられています。
トイレに置いておくと、排泄行為と死のマリアージュは中々で、ついつい長居してしまいます。
個人的に好きなのは帝国軍人達の臨終。イメージとは異なるグダグダな最期に、愛

もっとみる