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小→中→高と教員をしてみてわかったこと ③授業はメッセージ

現在非常勤講師として中高で教えていて、

理科実験教室で幼児から小学生にも教えている中で、

ずっと違和感を感じていることがあって。

それがなんだか分からなかったのですが、

今日スッキリしたので書いてみます。


小学校の先生は、

「授業を通して子どもを育てる」

これに尽きると思います。

この意味が伝わりますでしょうか。

例えば理科で実験の授業をするなら、

学級全体の成長や、

子どもたち同士の関係性を見据えて、

誰と誰を同じグループにするか、

もしくはしないか、

この展開は子どもたちの笑顔に繋がるかどうかを考えます。

その上で、

グループで協力すること、

協力する方があたたかいこと、楽しいこと、

勉強もよくわかるようになること。

クラスみんなで楽しく過ごすために、

他人と共に生活していくために、

どんな言葉や態度、在り方が大切なのかを

授業を通して教えます。育てます。

毎時間です。

給食の時間も。掃除の時間も。

この部分は、
中高とは違うのではないでしょうか。

当たり前ですよね、
発達段階と学校の役割が違いますから。

でも、
どの年齢の子どもへの授業に於いても、

この、「授業を通して子どもを育てる」感覚は
ものすごく大切だと、

幼児から高校生までの子どもに教えていて気付きました。

もちろん、
私が中高生の指導を非常勤講師としてしかしていないので、

見えていない部分もたくさんあるかと思いますが、

やはり中高教育の授業のメインは、

学習指導のように思います。

中高の教育がダメだということを言いたいのではありません。

誰に教える授業でも、
背景にどんなメッセージを込めるか
何よりも大切なんじゃないかな、というお話です。

何のために教壇に立つのか。

誰のために教壇に立つのか。

私は、理科を教えることを通して、
子どもたちに何を伝えたいのか。


私は、子どもたちに、

自分を大切にして欲しい

自分で自分を諦めないで欲しい

自分で「できない」「頭が良くない」などのレッテルを貼らないで欲しい

何のために生きているのか、感じて欲しい。

自分の可能性を信じて欲しい。

どんな夢だって描いていいって思って欲しい。

この世界にある、たくさんの不思議に気付いて欲しい。

信じられないほど巧妙なバランスで成立している地球に興味をもって欲しい。

そんなところに生きている自分を誇って欲しい。


私は理科の授業を通して、
こんなメッセージを、子どもたちに伝えたいです。

きっと、私が教員として働く上で軸になる部分ですね。

大切なことは、いつも目に見えない。

みなさんは、
ご自身の授業にどんなメッセージを込めていますか?

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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