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「制服捜査」佐々木譲

購入したのは社会人になってから、10年前くらい。
警察物の連作短編集。
佐々木譲という作家については知見なく、ベテラン作家とは知らないで書店で手に取った作品。
あらすじみて、制服警官が捜査をするというシチュエーションにビっと来て読んだのだが、これが大正解。
めちゃめちゃ面白かった。
制服警官には捜査権は無い、そんな中操作する制服警官、この状況にどことなくアウトローっぽさが漂い、ミステリーでありハードボイルドでありアウトロー小説でもあると感じた。
とにかくね。。最初の短編のラストが。。すごい(溜息)
これでこの主人公に一気に引き込まれてしまった。
定期的に読み返しを行っている数少ない小説で、毎度最終話を読み始めると何も手につかないくらいの緊迫感。
ぜひ読んで欲しいです。

余談1
日本で警察ものの名作って重厚なイメージがありちょっと読むのに二の足を踏んじゃう。。また、警察という現実の存在を題材にしているから、奇想天外な話が繰り広げられると一瞬で醒めるのですよ。
アリバイものとか観光名所めぐるやつは2時間ドラマ脚本でしょって思っちゃう。。偏見ですけど。
今回は短編だったからよかったのかも、でもいつか重厚な警察小説を読破したいのだ。

余談2
同作者の「笑う警官」、読んだことないが映画見た。。なんかはまんなかったし、最後のジャズシーンはキョトン。

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