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「ギャラリーフェイク」細野不二彦

フェルメール展を見に行った。
上野の東京都美術館まで行ってきました。

なんかフェルメールの絵の中で、絵の中に絵が書いてあったのだが、画家本人以外がその絵の部分を塗りつぶしていたことが分かったものがあると。
なんとか専門の技師が、塗りつぶしを削って最初に書かれた状態に戻したものが展示されていた。

ミステリー的な要素を感じ、その現物を見るのとその塗りつぶし原因がなんなのか知りたくて行ったのだが。。
絵や復元の様子は非常に興味深かったのだが、結局塗りつぶした原因はいまだわからないらしい。
謎だね。。
気になる。。
個人的には画中画のキューピットのちん〇が、当時のコンプライアンスに引っかかったんじゃないかと笑

芸術作品ではあるのだが、やはり昔に書かれていてその背景は推察するしかないし、現代に至るまで様々な戦火をくぐり抜けていたりする。
絵画には歴史ミステリーがあるのだ。

そんな芸術作品に対するミステリーを凝縮したのが本作「ギャラリーフェイク」。
漫画、30巻超えの長寿作品。
いまでも不定期連載してるのかな?

あらすじ。
ギャラリーフェイクとは、作中に登場する贋作専門のギャラリー。
裏ではマフィア等ともつながっていたりする、非常にグレーな店。
その店主の藤田はかつて大美術館の学芸員だった、凄腕の修復師でもある男。
彼の周りで贋作・本物入り乱れた芸術ミステリーが繰り広げられるのだ。
画家や彫刻家の半生に触れたり、絵に隠された秘密を知ることが出来たり、美術業界の裏側などが見えたり、と勉強になりつつもエンターテイメントしていてすごい作品だ。
一時期、この作品の影響で芸術家について詳しいのがかっこいいと思い、図書館で調べたものだ。

特にモナリザ贋作問題をテーマにした話がけっこう出てきていて、これが面白い。
都市伝説のようなモナリザをとりまくミステリー、これだけで1作書けるレベルだと思う。

作者の細野不二彦は、自分が小学生のころから「さすがの猿飛」や「GuーGuガンモ」など、アニメ化されたヒット作を出していて、大人になった今も代表作と言われるようなシリーズを出している。
すごい作家さんだ。


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