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「黒後家蜘蛛の会」アイザック・アシモフ

ジャブジャブ酒を飲むのが好きだった。
だからやはりビール・酎ハイ・ハイボールかな。
いい酒とかじゃなくて、安い酒・薄い酒でいいのでジョッキで何杯もジャブジャブ飲むのが好きだった。
酒を喉に通すという行為が好きだったんだよね。

今なら美味しいおつまみと美味しいお酒を、ちびちびっとたしなむのを楽しめるようになってきた。
年齢かね?

読書もそうだったよ。
小粋なユーモアに適度なミステリー、しかも短編集。
大好物な作風のシリーズ、図書館で見つけて全5冊、1回に2冊借りて3週で読み終えてしまった。
もっと少しずつ少しずつ味わいながら読めばよかった。
購入してればいいけど、図書館だとMAX2週間しか借りられないので、致し方ないところもあるのだが、もったいない。
上述のように酒に例えると、純米大吟醸をジョッキで一気飲みしたようなもんだ。
実にもったいない。

もったいないばかり言っているが、本当に名作ぞろいの短編集なのだ。

アメリカ・ニューヨークにあるレストランで”会”が開かれる。
弁護士や学者などの頭脳労働者や画家や作家のような芸術家、女人禁制の紳士クラブでみんなで集まっておしゃべりをするのだ。
で、大体ミステリアスな話題になる。
それをみんなで知恵を出し合って考察するのだが、最後に真相を見抜くのはレストランの給仕の初老の男性、ヘンリーなのだ。
この会ではホストは持ち回りで、ホストになった人は1人ゲストを招くことが出来る。
大体このゲストが謎を持ってきて、いつもの面々で推理するというストーリー。
これが、どの話も面白くて。
事件も殺人など血なまぐさいものはなく、本当にちょうどいいミステリーなのだ。

やっぱり、一気飲みするのはもったいなかった。
もっとちびちびちびちび、作中に出てくる料理みたいな美味しいゴハンを食べながら、美味しいお酒を飲みながら1話ずつ大事に読むべきだったわ。

みなさんもぜひ!!
ワインを片手に。

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