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「亡国のイージス」福井晴敏

個人的に、映画になったら絶対面白い、という作品がある。

まず、「ホワイトアウト」真保裕一。
これは実際に映画化された!!見てないけど。。
織田裕二と松島奈々子だった気がする。
遭難者を救出した際、ホワイトアウトという、雪で視界不良になる現象によって同僚をなくしてしまったダムの職員。
亡くなった同僚と婚約していた女性が、どんな職場だったか見てみたいと見学に来た日、ダムがテロリストに襲撃される。
主人公はダムと同僚の婚約者を守ろうと奮闘するという話。
これは図書館で借りて読んだ。

「ソリトンの悪魔」梅原克文。
これは本棚に鎮座しておりますが、どういった内容かうろおぼえ。
でもすごいド派手なアクションとスペクタルな小説だった記憶があり、映画化すればいいのにと思ってた作品。
読み直して、きちんと紹介できればと思う。

最後が本作の「亡国のイージス」。
すでに映画化されているらしいが、映画はあまり評判は良くないみたい。
イージス艦を北の工作員が占拠して、国に対してテロをしかける、それをイージス艦につとめるベテラン伍長ともう一人(これはネタバレになるので、作中で確かめて欲しい)が阻止する為に奮闘するというストーリー。
映画で、セガールの「沈黙の戦艦」、ショーン・コネリーとニコラス・ケイジの「ロック」なんかが雰囲気似てる。
本作では、伍長ともう一人の絆や、テロリストに加担した自衛官の事情、国防に対する熱い思いなども丁寧に描かれており、前述した映画とは違ってアクションのみではない要素が物語に深みを持たせていると思う。
紹介記事を書くために本を見返してみたら、日本推理作家協会賞受賞してた。そりゃ面白いもんね。

こういうアクションものってバディになるのが良い。
二人で行動するのもいいし、場合によってはバラバラに行動して合流するのも、あと一人が行動一人が無線とかでバックアップってのも良い。
アクションにハラハラするだけでなく、二人の関係が深まっていくのにほっこりするのが良いのだ。
本作、アクション、ミステリーというジャンルになると思うが、個人的にはバディものとして秀逸だと思ってる。
これはネタバレになるかな??
本作のバディ、年の差があるのもいいのよ!!
親子のような、上司部下のような、友人のような、固定されていないゆらぐ関係性が心を揺さぶるのだ。

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