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ビースト?いいや、イース・コー覚醒!アーロンおじさんの好きなモノ映画。或いは高いハンバーガー屋の壁

 『トランスフォーマービースト覚醒』詰まらないという声、多いでしょう。これ、配信で観るのにちょーどいい映画。「声優無法地帯」言ってましたが、まービースト達の出番が少ない。ゴリラもチーターもサイもみんなかませ犬。上手いこと言っているアドリブ感があったのは、ケンティーの「クラーク・ケント(スーパーマン)は、ケント違いだ」ぐらい。「なにこの映画?」「長くね」って人、わかります。 

スパイダーバースのアーロンおじさんの好きなモノを押し付けられている感じ。

 英/日本語で観た所で、やりたい事は90年代NYイーサイトリビュート。アメリカのポップカルチャーに精通していないと(最後のサプライズすらも)全くもって面白くない。「うううら」「うら」「キャッsss」「キャシュウー」ときたら、「ダラダラビルヨーーーー」とハモりたくなる、そんな人達のためだけに作られた映画。前作『バンブルビー』でやっていた80年代ウェッサイトリビュートと同じ態度。

  つまり古着屋、或いは、ダイナー風の店構えで一個2千円ぐらいするハンバーガー屋の壁に貼ってあるポスターや小物を見て「お、○○じゃん。かっこいいよね」とか言っちゃって、相方にポカンとされる様な人には、まー面白い。

 そんな人は誰かと映画館に観に行ってウンチクを垂れて「ぜーんぜんわかんない」と嫌な顔をされて、自分の根底を愚弄された気持ちにるぐらいなら、家で一人、この配信を楽しみましょう。感想を言い合いたかったら、私が付き合います笑

↑の様な人は、ラスト三十分だけでもみて!

 私はトランスフォーマーの原作ファンではありません。昔、ビーストウォーズのアニメをたまに観ていた程度。当時の声優がどう「無法地帯」だったのかも憶えていないが、友達のTレックスメガトロンの尻尾武器の何かを壊したか無くしたかで怒られた様な気がする。それでも2時間鑑賞して、最後には…否、最後の最後には…観てよかったなーとなった。それは偏に、前述の通り、90年代カルチャーの引用が、兎に角good viblation!

 そう、この時代は、歴代4.5作目の主演を担ったマークウォールバーグがマーキーマークとしてファンキーバンチを率いて歌手活動をしていた時代。https://youtu.be/_kctwd4w7R0?si=mFjE4A7e_TPMyYdy

 「カモンカモンカモーン」とあの名曲は色褪せませんが、私からは嫌味な問題提起を一つ。


https://youtu.be/JyGSYN5cpN0?si=jWBmPxuhkghJxz8c

 「おー、彼女、そばかすがあるぜ」きっしょーーーーー
 Calvin KleinがこんなキショイCMしてたなんてね。

 そんな恥ずかしい時期のマークの活動を示唆するニヤリがあったり、ダウンタウンのホーミー達の口調だったり、ノーンリノリの挿入歌もビーが引用する映画のセリフ…例「オーキャプテン、マイキャプテン」by『今を生きる』…も、楽しいよ、楽しいですけどそれだけで2時間はまーキツイ。

 「ゴリラがトランスフォームする意味あるか?」「お前が喋りかけたからばれたんじゃね?」「つーかこの時代って、まだ空冷ポルシェ?」…調べてみると水冷になるのはもちょっと先…「あのラテン訛りのキャラの出番は?」「今更スーパーマンスーツって」「10年以上前に映画になってるよね」なんて脳内会議が猖獗、不満が畢竟を迎えようとしたラスト30分、こっからです!つーか配信で観れる人は、ここまで飛ばしてもいい。ここだけなら、何回でも観られる。

満を持して、Mama Said Knock YOU OOOOUT!!!!

 お待たせしました。この曲と共に登場するバンブルビー!「なんで復活したのに声直ってねーんだよ!」「お前、馴れ馴れしく話してるけどビーと関わりないだろ!」なんて野暮な事は言いたくない。だって、めっちゃカッケーから。復活なんて言ってくれんなよ!つって輸送機から飛び出してくるビー!"Don't call it a comeback!"めーっちゃくちゃカッケー。ネタバレでもなんでもいいから見せろって人のために探したのですが、正規ではないっぽい…少なくとも私が観たのとは違う…イメージらしきアップしか見つからないので、是非とも実際に映画をチェックしてみて下さい。

 …吹き替えで観ているのだとしたら、ここは散々藤森にラップやらなんやらをやらせておいて、パッと現れて首をかしげて全部持っていく時の、あのあっちゃん宜しく"I'm a perfect human"をサンプリングするべきなんだけど、なんせビーはヒューマンではない…

 或いは、俺は何年もずっとここにいたんだ、いなくなっちゃいない、というLL捲土重来のレジェンダリーラップ"Mama Said Knock You Out"のこのリリックは、「ビーVSミラージュ」という文脈で引用されたわけではないのかもしれない。それを証拠に、ビーはミラージュと…”主人公の相棒”というメインストリームで鎬を削るつもりなのかもしれないが…ビーフ対決をしていたわけではありません。

 すなわち、このリリックは、5年前の前作、『バンブルビー』でファンになった層、チャーリーに感情移入しちゃってる層へのメッセージと受け取ることもできなくもないわけで、私はいけー!やっちまえー!となる。
↑のビーフ対決に関してはめっちゃ解りやすい記事見つけたのでチェキラ。

 はい、悪い奴倒して地球救ったねー。で、最後の最後にもう一個大きなプロジェクトが覚醒します。「ビーストたいして覚醒してなくね?」そうなんです、ゴリラもチーターもサイも全部おまけ。ここで示唆されるのは、もっと大きなプロジェクト。


https://ew.com/movies/transformers-rise-of-the-beasts-ending-crossover/

 このおっちゃんの名刺を見ると…

 「だからスーパーマンスーツ!」と、伏線回収からのエンディング、「おーん!」「おーん!」ビギーーーーー!デュクデュクッ!

 さいっっこうです!このラスト30分、一見の価値あり…ってか、なん見でもできるのが配信の強み!これを書いてたらまたウキウキして観たくなってきちゃったのでそろそろ。

 べつにどーでもいいよ、そんな時間ないしって人はこの後に全部ネタバレ残しておきます。

 では、今日の締めはイーサイトリビュートという事で、ビギーを引用してお別れです。

 If you don't kwow…


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